nodatchのブログ

鉄道が好きな旅行作家が、取材や出版などの個人的な話を書いていきます

ミラノ中央駅で見かけた車両たち

2019-02-28 12:23:00 | ヨーロッパの鉄道
1994年春のヨーロッパ旅行、デジタルアーカイブス、シリーズ第2弾

国際列車「ヴェルディ号」の終点ミラノ中央駅。大きなドームに覆われたいかにもターミナルといった旅情あふれる駅でした。

到着時は夕方で大変な混雑、それに大きな荷物を抱えていたので、とりあえずホテルに直行。写真撮影は翌日となりました。

遠くからでないと全体像がつかめないくらいの巨大な駅舎。堂々としています。

構内は、さまざまな列車が発着していました。まずは客車の写真から。





これは特急列車インターシティ用でしょうか?

ホームの先端に行って、機関車の写真も撮りました。








電気機関車ばかりですが、入換用のディーゼル機関車も見かけました。鉄道模型メルクリンのカタログに載っていたような気がしたので、撮ってみたようです。


駅にいるときりがないですね。でも、お腹がすいてきたので、駅を出てミラノの街に繰り出しました。

<参考>
ヨーロッパ鉄道旅行写真 デジタルアーカイブス、ポータルサイトは、こちら

ドイツからアルプスを越えてイタリアへ

2019-02-27 22:53:00 | ヨーロッパの鉄道
1994年春のヨーロッパ旅行、デジタルアーカイブス、シリーズ第1弾

1991~93年の3年間は、海外旅行をしないで国内で大人しくしていました。その反動で、1994年は、まず3月下旬から4月上旬の春休みを利用して短期間でしたが初めてイタリアに出かけました。

とは言え、いきなり成田からイタリアへ飛ぶのも面白くないので、まずはドイツのフランクフルトに降りたち、国際列車でスイス・アルプスを越えてイタリア入りすることにしました。3月下旬のドイツはまだ寒く、とくに早朝の冷気は身に凍みました。3年間ご無沙汰している間に、ドイツでは高速列車ICEが走り始めていました。乗る予定だった国際列車はフランクフルトに立ち寄らないので、それをいいことに?、フランクフルト中央駅からマンハイムまでのわずかな距離でしたがICE初乗車を果たしました。

マンハイムでミラノ行きの国際列車EuroCity「ヴェルディ号」Verdiに乗り換えです。

ヴェルディとは、もちろんオペラ作曲家のこと。アイーダ、トラヴィアータ(椿姫)、オテロなどの演目が有名ですね。イタリアへの列車旅にふさわしい愛称です。

スイスの国境の駅バーゼルで小休止。DB(ドイツ鉄道)の103形電気機関車(写真はないです)からスイスの電気機関車に交代です。

乗車した1等車はDBの客車。それと編成中につながっていたスイスの食堂車は、しゃれたデザインだったので写真を撮ったようで、残っていました。



スイス国内の車窓は、どこをとっても絵になります。ルツェルンを出て、湖畔を走っているときに撮った写真が残っていました。

さらに進むと、アルプスの高峰が大きく迫ってきました。いよいよゴッタルド越えです。
長大なゴッタルド・トンネルの前後にループ線がありましたが、そこで撮った1枚。どこかの路線と合流するかと思ったら、そこはこれから列車がぐるっと回って通るところ、写真の列車は、そのあとすれ違うことになる上り列車なのです。



何時間もかかってスイスを縦断し、イタリアとの国境駅キアッソーに到着。ここで何両かの客車を切り離し、電気機関車もイタリアのもの(FS)に交代し、いよいよイタリア鉄道の旅がはじまりました。45分ほど走って、終点ミラノ中央駅着。




<参考>
ヨーロッパ鉄道旅行写真 デジタルアーカイブス、ポータルサイトは、こちら

ドイツ鉄道模型の老舗メルクリン社訪問

2019-02-27 11:00:00 | ヨーロッパの鉄道
1990年夏のヨーロッパ旅行、デジタルアーカイブス、シリーズ第24弾

シュトゥットガルト中央駅からミュンヘン方面へ快速列車(Eilzug)に乗車しました。

乗ること30分ほどで到着したのがゲッピンゲンGoeppingen。小さな町です。で、この町に何があるのか?ホームの広告がはっきりと教えてくれます。

世界的な鉄道模型メーカー、メルクリン社がある町なのです。駅舎は建て替えたのか現代的であまり興味深い建物ではありませんでした。



ドイツの主要駅と同じく、白いベンツのタクシーがたむろしていました。タクシーでメルクリン社へ、と言えば簡単なのでしょうが、街歩きも兼ねて、まずは観光案内所へ。しかし、エキナカにはなく、駅前のちょっと分かりにくいところにありました。観光案内所への案内所が必要です(笑)
そして、おそるおそる「メルクリン社への行き方を教えて欲しい」とたどたどしいドイツ語で尋ねると、窓口の女性は笑顔で、メルクリン社の地図を渡してくれました。

会社は3つに分かれていて、商用でない人が行けるのは、ミュージアムだけ、それは「ここ」と地図を見ながら説明してくれました。「まあ、迷うことはないと思いますけど、もし分からなくなったら通りかかったひとに訊いてみてね。誰もが笑顔で指さして教えてくれますよ。何といっても我がゲッピンゲンはメルクリンの町なのですから!」

 何と言う感動的な言葉なのでしょう!世界広しといえども、我が町は鉄道模型の街!などと言い切る場所がほかにあるでしょうか!とは言え、田舎町の常で街中を歩いている人は皆無。尋ねようにもだれもいません。何分か歩いて、メルクリン・ミュージアムという案内板を見たときはホッとしました。

そして、目指すメルクリン社が見えてきました。



入口(Eingang)という指示に従って玄関へ。異常にひっそりしているので、「定休日?」と不安になりつつも、そっとドアを開けると、中は家族連れや鉄ちゃんで賑わっていました。

大きなレイアウト(ジオラマ)がいくつもあります。

ショーケースがあり、絶版となった貴重な模型車両も飾ってあります。見ていても全く飽きません(笑)

隣にいたドイツ人のマニアが「日本から?」「ICEと新幹線は、どちらがいいと思うか?」質問攻めにあいました。D51とかC62など日本の蒸気機関車の知識もあるようです。

ミュージアムでは市販のメルクリン模型は販売しておらず、ミュージアム来館記念の貨車のみ売っていました。写真が探し出せなかったので画像はありません。

帰りに、駅を通り過ぎて、メルクリン社の本社ビルを外から見てみました。

メルクリンの解説書に出ている建物です。

そしてゲッピンゲン駅から快速列車に乗ってアウクスブルクへ向かいました。


<参考>
ヨーロッパ鉄道旅行写真 デジタルアーカイブス、ポータルサイトは、こちら

旧博物館動物園駅公開

2019-02-24 23:57:00 | 国内の鉄道
上野公園の中にある京成電鉄の旧博物館動物園駅。1997年に営業休止、2004年に廃止となり、地下駅の出入り口でもある駅舎はシャッターが降りたままでした。この駅舎が久しぶりに期間限定で2018年11月より金土日に限って一般公開されていたのですが、公開が終わる2月24日の直前、22日金曜日に見学することができました。

受付開始は午前10時。整理券を配るということで9時半前に現地に到着したのですが、通りをはさんだ反対側、芸大の奏楽堂前の広場は整理券をもらうために並んだ人が列を作っていました。

30分毎に30人ずつ入れるということでした。ざっと200人くらい並んでいて、係の人に聞くと、何とか入れるでしょうとのこと。10時より整理券配布が始まり、何とか午後2時半~3時の券をもらうことができました。


一旦現地を離れ、午後2時半前に再訪。時間まで、とりあえず、入口付近の様子を撮影したりして過ごしました。



やっと、2時半になって中へ入ることができました。大きなウサギのオブジェが立っています。

その先は地下へ降りる階段になっているのですが、正面の壁には写真などが次々と投影されていました。

下へ降りて踊り場から見上げた階段の様子です。

踊り場の右奥にはトイレがありますが、現在は閉鎖されていて使えません。その前には、芸術的なオブジェがいくつも展示されていました。

この写真の右手にはガラス戸があり、その先へは進めません。ガラス戸には、白いペンで落書きができるようになっていました。

ガラス扉の奥はさらに地下へ降りる階段があり、そこに切符売り場と改札口がありました。

もちろん自動改札などはありません。右手の見えないところにホームがあるのでしょう。時々通過する京成電車の音が響いていました。ホームに出てみたいところですが、危険なので閉鎖されていて、鉄道ファンとしては、ちょっと残念です。しかし、ここまででも公開してくれたのはありがたいことです。次回は、ホームをのぞいてみたいですね。またの公開を期待したいです。

帰りに京成上野駅で公開記念の乗車券セットを買って上野を後にしました。


日経カルチャーの日帰りツアー同行講師

2019-02-11 14:23:00 | 作家活動
本日(2月11日)の日経新聞折り込み広告に日経カルチャーのツアー案内チラシが入っていました。

「花嫁のれん」「雪月花」「52席の至福」といった観光列車のツアーが目につきますが、右上に小さく出ている日帰りツアーにご注目ください。そこだけ拡大します。

東京駅前を出発するバスツアーで、まずは三ノ輪橋から都電荒川線に貸切乗車。車両はレトロ風で知られた9000形です。

飛鳥山電停まで30分ほどの乗車を楽しんだ後、飛鳥山公園を散策、そのあと、バスで江東区にあるレストラン「アタゴール」でランチタイムとなります。
 
 アタゴールのウリは列車を利用したレストラン。その車両とは、かつて寝台特急「北斗星」の臨時列車としてふつうのブルートレインに連結されていた試作的豪華車両3両のこと。そのうち1両が食堂車で、引退後、木場公園(江東区)近くのレストランとして残っているのです。シェフは日本人で唯一ヨーロッパのオリエント急行のシェフを務めたキャリアをお持ちの曽村譲司氏。高級なフレンチを味わえる予定です。

ランチと食後のティータイムを楽しんだ後は、再びバスで大宮の鉄道博物館へ。午後6時の閉館まで、のんびりと自由見学を楽しみます。鉄博到着は午後3時頃ですが、それ以降は家族連れや学校関係の団体客は帰ってしまいますから、空いていてのんびり見学できるかと思います。

 フレンチレストランでお金がかかりますから、やや高額な料金設定となっていますがお楽しみいただけるかと思います。言い忘れましたが、私が同行し、適宜解説などをお話する予定です。また、参加者には拙著「シニア鉄道旅のすすめ」(平凡社新書)をプレゼントします。

 ツアーの詳細とお申し込みは、こちら

多くの人の参加をお待ちしております。

残念ながら、催行中止となりました。(3月5日)