1994年春のヨーロッパ旅行~イタリア編、デジタルアーカイブス、シリーズ第7弾
ヴェネツィアからフィレンツェへ向かいます。列車の発車時間まで余裕だったので、駅構内に停車している客車などを撮影しました。

オレンジ色のユーロフィマ客車は、オーストリア、スイスの各鉄道も所有していますが、これはFSの文字で分かる通りイタリア国鉄のもの。当時の鉄道模型では注目の客車のひとつでした。

イタリアのインターシティなど特急列車用の1等車。

ドイツ鉄道(DB)の客車を見ると懐かしくなるのは、ドイツに馴染んでいたからでしょう。おそらくブレンナー峠を越えてミュンヘンあたりから到着した客車でしょう。

当時は電気機関車の牽引する客車列車がメインでしたが、非電化のローカル線に直通するディーゼルカーも見ることができました。
さて、時間が迫ってきたので乗車します。まずは、ボローニャまで行く快速列車です。
ワンランク下の列車といえども、1等車は、さすがゆったりとしていました。
今と違ってフィルムの枚数を気にしながらの旅でしたから、途中の車窓などの写真はありません。列車は、パドヴァでミラノ方面へ向かう本線と分かれ、セメント工場のあるモンセリツェを通り、2時間ほどでボローニャ中央駅に到着しました。

↑ボローニャ中央駅の駅舎
ボローニャからは、イタリアの東海道本線とでもいうべき第1級の大動脈。今なら新幹線タイプの高速列車に乗るところですが、当時は客車編成のインターシティ(イタリア語では、インテルシティ)。列車名は「チェリーニ号」。メモには11両編成と書いてありました。アペニン山脈を長大トンネルで抜け、フィレンツェ・サンタ・マリア・ノベッラ駅に到着しました。

古都にふさわしい重厚な駅舎を想像していたのですが、モダンな建物に拍子抜けしました。
<参考>
ヨーロッパ鉄道旅行写真 デジタルアーカイブス、ポータルサイトは、
こちら
なお、ヴェネツィアからフィレンツェへの列車の旅は、拙著『ヨーロッパ鉄道旅行の魅力』(平凡社新書、2003年)に収録されていますので、合わせてお読みいただけると幸いです。
<iframe style="width:120px;height:240px;" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no" frameborder="0" src="https://rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?ref=qf_sp_asin_til&t=nodatakashi-22&m=amazon&o=9&p=8&l=as1&IS1=1&detail=1&asins=4582851738&linkId=4dfca9e40630796da9b208bbd3611bd8&bc1=ffffff<1=_top&fc1=333333&lc1=0066c0&bg1=ffffff&f=ifr">
</iframe>