nodatchのブログ

鉄道が好きな旅行作家が、取材や出版などの個人的な話を書いていきます

最近の活動から~メルマガ&旅と鉄道

2011-09-22 23:02:00 | 作家活動
8月後半から9月にかけて取材旅行にずいぶんでかけました。今は、その旅行をもとにした原稿書きや改訂作業に追われて、引きこもり状態です(笑)。何とか今月中には仕上げて、どこかへお出かけしたいものですが・・・。

というわけで、旅のレポートではなく、また仕事の成果の報告です。

最初に、メルマガ9号発刊のお知らせ。

今号は、「北斗星最新レポート」「仙山線の旅」と、まだ未発表の記事ばかりです。
一応、有料(月210円)なのですが、よろしければ、ご登録の上、ご愛読ください。
http://www.mag2.com/m/0001258190.html

次は、記事掲載のご案内。
2009年1月に休刊となった雑誌「旅と鉄道」(鉄道ジャーナル社)でしたが、このほど朝日新聞出版より、めでたく復刊となりました。その記念すべき復刊1号に、小生もわずかながら協力しました。

「鉄道旅行趣味の素晴らしき世界」というコーナーに「乗りつぶしの楽しみ方」という記事を執筆したのです。小生の写真や旅の小道具も紹介されています。それに、同行者の写真までも・・・。

復刊してパワーアップした「旅と鉄道」。ぜひ、ご覧ください。



最近の活動から~水戸岡氏にインタビュー、東北新幹線など

2011-09-14 07:12:00 | 作家活動
私が関わった雑誌,DVDが相次いで刊行されましたので、ご案内します。
まずは「新発見再発見 鉄道の旅」
これは「旅行読売」の臨時増刊号として発行されたものです。

この中のp18~p19ではJR九州をはじめとする列車デザインで知られる水戸岡鋭治氏にインタビューしています。これは私がインタビューしてまとめた記事です。
関連して「指宿のたまて箱」「あそぼーい」を紹介した記事もありますが、残念ながらこちらには関わっていません。

次に「週刊ダイヤモンド」9月17日号。

特集は「商社の正体」
これはこれで興味深い記事ですが、
私が関わったのは、ブックレビュー。
その「オフタイムの楽しみ」というページ(p75)の今週号は「旅・乗り物」がテーマです。
毎週テーマがかわり、3か月で一巡します。前回から、私が「旅・乗り物」の担当となり、今回が2回目。「ヨーロッパの日常文化に触れる旅」というタイトルで文具、住宅そして鉄道に関する本を紹介しました。鉄道本とは「ヨーロッパおもしろ鉄道文化」です。

最後に「DVD東北新幹線物語」
仙台放送が制作した作品で、私が監修しました。
DVD本体とブックレットから成り立っていますが、ナレーション原稿とブックレット原稿のチェックをしました。放送局が取材した映像を構成したものだけあって、貴重なものが多いと思いました。なお、最新映像はなく、時期としては、東北新幹線東京駅乗り入れまでで終わっています。


以上ですが、ご興味があるものを見ていただければ幸いです。

<iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=nodatakashi-22&o=9&p=8&l=as1&asins=B005JE5Z3Y&ref=tf_til&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=000000&bg1=FFFFFF&f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe><iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=nodatakashi-22&o=9&p=8&l=as1&asins=B005K0G5QI&ref=tf_til&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=000000&bg1=FFFFFF&f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe>


南海電鉄~高師浜線

2011-09-02 20:41:00 | 国内の鉄道
南海電鉄・汐見橋線の次に訪れたのは、南海本線羽衣(はごろも)から分岐するミニ支線・高師浜(たかしのはま)線です。
およそ半世紀前、大阪在住の叔父に「タカシ君、タカシの浜に海水浴に連れて行ったるで」とからかわれ行ったことがありました。そんな馬鹿な場所はないと思ったのですが、「隆の浜」じゃなくて「高師浜」だったのですね。万葉の時代から歌にも詠まれた由緒ある高師浜。おぼろげな記憶では、高師浜ホームの脇まで砂浜だったのですが、今はどうなっているのでしょう?

羽衣で乗り換えるのですが、下りホームから高師浜線ホームまでは異常に距離がありました。いったん難波方面の上りホームにでて、和歌山方面へ延々と進みます。
「高師浜線なんて、物好きに乗らんでもええがな」と言われているみたいです。やっとのことで高師浜線ホームにたどり着いたときは約20分に1本の電車は発車が迫っていました。

汐見橋線と同じく、ワンマン電車2両編成で、車内も空いていましたが、住宅地の路線らしく明るい雰囲気。汐見橋線のようなわびしさはありませんでした。

発車すると右にカーブして高架線になります。住宅地の中をゴトゴト進むのかと思ったら、さっそうとしています。

遠くに工場地帯が見えます。地図を見ると、海岸は埋め立てられて、浜辺などどこにもないのです。
伽羅橋(きゃらばし)という妙な名前の駅に停まったら、今度は左へカーブして、あっけなく終点・高師浜。所要時間わずか3分でした。

まわりは完全な住宅地。砂浜などどこにもありません。しかも高架です。

地上に降りてみると、無人駅のようですが、しっかり自動改札機がありました。田舎の駅によくあるようなタッチだけして、扉がない簡易式のものではありません。

ところで、この日は南海電車と阪堺線に乗り放題の「堺・住吉まん福チケット」という磁気カードを持っていたのですが、南海電車は浜寺公園より南は圏外です。したがって、150円精算しなくてはなりません。「まん福チケット」は磁気カードですから、自動精算機に挿入すれば、精算できるものだと何の考えもなく思ったのですが、受け付けてくれません。
じゃあ、しょうがない強行突破しようか、いや不正はいけませんから賽銭みたいに150円置けばドアあけてくれるかなと思ったのですが、頑としてドアが閉じて出られません。
「どないしてくれんねん。ほんま、どついたろか」と改札機をどついたところで、どうにもなりません。
よく見ると、「お困りのときはブザーを押してください」と小さく書いてあったので、ブザーを押してみました。すると駅員の声がします。何だ、いるんなら出てこい!と思ったら、羽衣駅の駅員ですと仰いました。

事情を説明すると、遠隔操作で精算機を稼働させ、150円入れてくださいとの指示。素直に従うと、精算機から精算済みチケットが出てきて、それを自動改札に入れると、無事外へ出してくれました。南海電鉄大したものですなあ。JRだったら、簡易式ですから、精算しないで出てしまう人も多いでしょう。無人でもしっかり取るものは取る。さすが商売上手です(笑)

ところで、高師浜駅ですが、古い駅舎なのに洒落ています。南海の駅には浜寺公園駅みたいに有形文化財の駅舎がありますが、この駅も風格があり立派です。

玄関の上にはステンドグラスまであるのですよ。

波頭にかもめでしょうか?海水浴場の駅だった名残のようですね。まわりは、住宅地でコンビニひとつないようです。めぼしい場所はないのかな、と思ったら、歩いて数分のところに府立臨海スポーツセンターがあると看板があったのでぶらぶらでかけてみました。

これが海水浴場の代わりなのでしょうか?大きな施設でしたが、レストランとかカフェーは見つからず、あきらめて駅に戻って次の目的地を目指しました。

南海電鉄 汐見橋~岸里玉出

2011-09-01 19:10:00 | 国内の鉄道
日帰りで大阪に出かけ、南海電鉄と阪堺電軌の知られざるマイナーなところを取材してきました。まずは、南海電鉄の汐見橋~岸里玉出、通称汐見橋線です。本来は、高野線の一部なのですが、高野線のメインルートが、難波~岸里玉出~橋本~極楽橋となっているので、汐見橋~岸里玉出は切り離されてしまいました。高架になってからは、線路さえも高野線とはつながっていないのです。ちょっと哀れな区間で大都会のローカル線化しています。どんなところなのでしょう?

新大阪~なんば~桜川と地下鉄で向かいました。桜川は地下鉄千日前線と阪神なんば線が通っていて、阪神の地下駅の出口の隣が、南海汐見橋駅です。

↑阪神なんば線桜川駅、↓南海汐見橋駅。南海の駅は、味もそっけもない箱ですね

小さな構内で、閑散としています。田舎の駅みたいですが、大都会大阪ですから、自動改札があるのは、さすがですね(笑)

改札の上に何か掛っています。よくみると「南海沿線観光案内図」と書いてあります。しかし、ところどころ剥げていてよく読めません。それに和歌山の路面電車が載っていたりして、何じゃこれ?と思ったら、左下に「この案内図は昭和30年代のものです。現在の案内については係員にお尋ねください」ですって。「どついたろか」って、言われませんかね。
よく解釈すれば、汐見橋駅が高野線のターミナルとして機能していた頃のメモリアルなのでしょう。歴史的資料ですね。


ホームには一人だけ電車待ちの人がいました。電車は30分毎、昼間もラッシュ時もです!ラッシュ時なら、15分毎ではありません。夜半以外は、すべて30分毎なのです。

やってきた折り返しの電車は、2両編成。ワンマンカーです。ぱらぱらと数人降りてきて、乗ったのは2人だけ。そのうちおじさんが一人やってきました。カメラを取り出して、電車を撮っていましたから、同業者です(笑)。まともな乗客は一人だけなのですね。ひょっとしてカメラを持たない乗りテツかもしれません。

発車間際になっても、車内は、こんな状態でした。

定時に発車。元々は幹線でしたから複線です。でも、線路は草ぼうぼう。何ともうらぶれた路線ですね。

途中駅で少しは乗ってきましたが、数人です。たった9分で終点岸里玉出に到着です。30分毎で片道9分ですから、1編成の電車が行ったり来たりするだけ。複線でも電車がすれ違うことはありません。ぜいたくな施設ですね。

一説では、なにわ筋線構想というのがあり、新大阪~関西空港を結ぶルートに汐見橋線が組み込まれている。そうすれば、大化けする可能性を秘めている路線ともいえるのですが、実現の可能性、ルート変更(なんば経由)も取りざたされ何とも言えないようです。いつになるかは分からないけれど、今のところ廃止の予定もなく、マイペースで走っているのですね。

↑岸里玉出にて