nodatchのブログ

鉄道が好きな旅行作家が、取材や出版などの個人的な話を書いていきます

ブルートレイン『あけぼの』との出会い

2012-06-28 20:52:00 | 国内の鉄道
再び「大人の休日倶楽部パス」を使って東北に出かけました。今回は、羽越本線酒田以北と男鹿線の乗り潰しが目的でした。というわけで、秋田駅前に1泊したのですが、ひとり旅の夜というのは、やることがなく退屈です。しかし、時刻表を見ていて、今や希少価値の寝台特急「あけぼの」が発着すると分かれば、退屈しているひまはありません(笑)。カメラ片手に駅構内に繰り出しました。

実は、秋田へは「あけぼの」で行こうかとも考えたのですが、大人の休日倶楽部パス利用期間は「あけぼの」は連日満席なのです。このご時世、ブルートレインが満席とは吉報ですが、乗る立場としては面白くありません。まあ、勝手なこと言っていますね(笑)
満席ということもあってか、到着ホームでは、カメラやビデオ片手の旅行客が一杯でした。一方、対岸のホームは私だけ。のんびりできていいものです。

定時に青森発の「あけぼの」が到着。2分停車ののち、あっけなく上野へ向けて出発していきました。






私の腕では、こんな写真しか撮れませんでした。
こうなれば、翌朝も早起きして「あけぼの」にチャレンジです(笑)
幸い寝過ごすこともなく、時間までに再び秋田駅構内へ出勤です。

さあ、まもなく「あけぼの」到着だ、と思っていたら構内放送があって、10分ほど遅れるとのこと。じらされながらも、きっちり10分遅れて、朝日を浴びて上野発青森行きの「あけぼの」がやってきました。



遅れての到着だったため、4分停車ではなく、早々に出発らしいです。ホームの端から端まで移動しているうちに、発車時間が来てしまいました。かろうじて間に合ったという感じでした。



出発を見送っていると、やはり乗りたくなってきます。次回は、ぜひ「あけぼの」で青森へ、と思いました。

大館駅のハチ公

2012-06-20 20:19:00 | 国内旅行
JR東日本の「大人の休日倶楽部パス」を使って東北に出かけてきました。盛岡から花輪線のディーゼルカーに揺られること3時間、終点の大館駅に到着しました。ここは奥羽本線との乗り換え駅なので、ホームには奥羽本線の電車(右)と花輪線のディーゼルカー(左)が並びました。

ホームには、花輪線の終点であることを示す表示がありました。イヌのイラストが描かれているところが大館らしいです。

イヌって?と思った人は、下の大きな看板で何のことかお分かりでしょう。

東京・渋谷駅前の忠犬ハチ公の生地が、ここ秋田県の大館なのです。さっそく駅前に出てみると、ハチ公の銅像がありました。

ここのハチ公は駅舎の方を向いています。この写真で、これは渋谷ではなく、大館駅前のものだと分かるでしょう。

ところで大館駅には、ほかにもハチ公が色々いるのです。
まずは、待合室の中のハチ公。

ずいぶんかわいいハチ公です。下にリチャード・ギアの写真がありますから、これはハリウッド映画HACHI公開にちなんだもののようです。さらに、ホームには「ハチ公神社」なるものがありました。

あと、駅の売店Newdaysにもイラストやハチ公がらみのお土産も。

そうこうするうちに特急「つがる」の発車時間が近づいてきました。大館名物の鶏めしと、ハチ公サブレを買って大館を後にしました。

(写真は、青森発の「つがる」が大館1番線に到着したところ。この車両は一旦引き揚げて、3番線に転線して大館始発青森行きになりました)

碓氷峠鉄道文化むらの保存車両

2012-06-10 12:03:00 | 国内の鉄道
私が連載を担当している総合情報サイトAllAbout「鉄道」の6月の記事は『群馬の鉄道博物館「碓氷峠鉄道文化むら」に行こう!!』です。
記事については、こちらをご覧ください。

この記事では掲載できなかった「文化むら」に保存されている車両の写真をお目にかけましょう。いずれも懐かしいものばかりです。

まずは、ゆかりの車両から。
横軽(横川~軽井沢)の華だった特急「あさま」189系の先頭車です。

そして、横軽といえばEF63形電気機関車。AllAboutの記事でも、保存機と現役時代に「あさま」を先導する姿を公開しています。文化むらには、さすがゆかりの機関車だけあって何両もいます。ここでは、珍しい茶塗りの1号機をご紹介します。

鉄道文化むらの特色は電気機関車が多いこと。この地域にゆかりはなくとも、旧国鉄で活躍した珍しい電気機関車が集められています。

ステンレスの電気機関車EF30形は関門トンネルで活躍したもの。下関~門司だけですが、ブルートレインも牽引していました。ちなみに写真左に見える客車は12系改造のお座敷客車「くつろぎ」で、車内は休憩室になっていました。

珍しいと言えば、正面がゼブラ塗りのEF59形。これは、山陽本線の難所である瀬野~八本松(通称セノハチ)で用いられた機関車。横軽のEF63同様、峠の後押し用補機でした。


次は、ディーゼル関係。機関車では、除雪用がメインだったDD53形。日本型では珍しい箱型でした。

おなじみのDD51ですが、1号機だけは風貌が異なっていましたね。

ディーゼルカーでは、通勤用キハ35の異色車ステンレス車両が目を惹きます。もっとも後になって朱色に塗られてしまい、このような形で、八高線あたりで見かけました。


博物館といえば、SLがつきものですが、意外にも、ここではD51の1両だけ。しかし、煙突とドームが一体となったナメクジ形の異色機なので、一見の価値があります。


まだまだありますが、キリがないのでこの辺で。首都圏の方は、一度お出かけになってはいかがでしょうか?