nodatchのブログ

鉄道が好きな旅行作家が、取材や出版などの個人的な話を書いていきます

日本一ゆたかな通勤電車~富士急6000系

2012-02-29 21:59:00 | 国内の鉄道
2月29日は、4年に一回の「富士急の日」。229だから「ふじきゅう」なのですね(笑)。この記念すべき日に、新しい電車6000系が報道陣に公開され、その後、河口湖駅から大月目指して一般客を乗せて無事デビューしました。大雪の日でしたが、報道公開に参加できましたので、6000系についてご紹介しましょう。

富士急6000系は、元をただせばJRの205系通勤電車です。山手線、京葉線で活躍した車両が、3両編成に縮められて富士急に譲渡されたというわけです。その際、JR九州の新幹線や観光列車のデザインで有名になった水戸岡鋭治さんにより大変身を遂げました。キャッチフレーズは「日本一ゆたかな通勤電車」。富士急には「日本一ゆたかな登山電車」と命名された「富士登山電車」があり、関東初の水戸岡デザイン車として知られていますから、第2弾というわけですね。




車内は、和歌山電鉄の「おもちゃ電車」「たま電車」に比べれば大人しいデザインですが、水戸岡車に「標準装備」となった「のれん」は、やはりありました。


座席のモケットは4種類、そして床のフローリングと、雪道を歩いて汚れた靴で車内に入るのは申し訳ないような感じでした。
そして6000系用のロゴもありました。


それにしても、無味乾燥な通勤電車をここまで魅力的なインテリアに変身させてしまうとは、さすが水戸岡さんですね。

なお、水戸岡さんのデザインしたユニークな列車については、拙著「旅が10倍面白くなる観光列車」(平凡社新書)をご覧ください。
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ありがとう、300系

2012-02-24 19:27:00 | 国内の鉄道
3月16日をもって引退する東海道新幹線初代「のぞみ」の300系。知人が有楽町で撮影するというメールにつられて、出かけてきました。場所は、有楽町駅前のビル「イトシア」4階のイタリアン・レストラン(トラットリア)のテラス席。オシャレなレストランのはずですが、テラスには一眼レフ片手の「同業者」が大勢待機していました(笑)24日は、昼間に300系が何本も走る最後の日だったのでした。出かけてよかったと思いました。

午後3時前に到着したので、上り列車は撮影できませんでしたが、下りの300系を立て続けに2本撮影できました。

まずは、15時03分発、岡山行き「ひかり477号」。定期列車で普通の300系です。






続いて、15時13分発、新大阪行き「のぞみ371号」。臨時列車で特別塗装の300系です。







車体には「ありがとう 300系」の文字が書いてありました。300系がデビューしたのは、1990年。最初は「名古屋通過」で話題になったりしました。その後、500系が登場し、人気になりましたね。700系、N700系と続き、300系は、ちょっと影が薄くなっていたような気がしました。22年で引退とは、早いような気もしますが、高速列車ですから、疲労も激しかったのでしょうね。本当に、お疲れさまでした。

蒸気機関車C61、千葉でイベント列車「SL内房100周年記念号」を牽引

2012-02-12 22:00:00 | 国内の鉄道
前回までで、さんざん蒸気機関車C61の試運転の模様をレポートしてきましたが、いよいよ10日より本番となりました。ようやく最終日の12日に撮影に出かけてきましたので、その様子をお伝えしましょう。

のんびりと昼前に家を出て、千葉より内房線の普通列車安房鴨川行きに乗車。蘇我からは、線路際は、どこも人、人、人です。試運転のときにのんびり撮影した場所も、あの時とはうってかわってすし詰め状態。意外に空いていた車内からは、人ごとみたいです(笑)

袖ヶ浦では、すぐに「同業者」と分かる人たちが何人も下車。同じ方向を目指して歩き出します。SL列車通過の2時間近く前なのに、試運転のときよりはるかに多い人たちが土手に陣取っていました。Facebookでつぶやいたのに反応してくれた知人のNNさんと運よく遭遇。同じ場所でC61を待ちました。

勇壮な汽笛を轟かせ、なぜか「風と共に」やってきた列車。海から吹く風に煙は客車をかくすように流れて行きました。




赤と黄色の派手なヘッドマークを付けたC61は、試運転のときとは別人(いや別の機関車)のように、華やいで見えました。土手付近は別として、沿線には女性や子供の姿が多く、C61は一躍人気スターになったようです。「元気よく」颯爽と走り去って行きました。

三たび、木更津へ。ここでは、前回お会いしたばかりのトラベルライターSJさんにまたしても遭遇(笑)。お互い「好きですね~」




車両基地では、イベントが無事終わって、スタッフの方々もホッとしたようにC61の前で記念撮影を何度も行っていました。

その様子を一生懸命撮影するファンに手を振るスタッフの方々。方々から拍手が起こり、和やかな雰囲気のうちに内房線100周年記念の列車運行は幕を閉じました。関係者の方々、ファンの皆様お疲れさまでした。



なお、SL列車をはじめとするイベント列車については、拙著「旅が10倍面白くなる観光列車」(平凡社新書)をご覧ください。
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蒸気機関車C61、千葉の内房線で試運転開始~その3、五井&小櫃川橋梁

2012-02-09 09:45:00 | 国内の鉄道
内房線をイベントで走る蒸気機関車C61の試運転については、前回までにレポートしました。充実した取材だったので、自己満足して、土曜日は出かけず、月曜、火曜も雨だったので無視して自宅で原稿書きをしていました。しかし、思ったほどはかどらず、スランプ気味でした。「鉄分」も不足して精神状態も低調になりつつありましたので、8日(試運転最終日)に再び千葉に向かうことにしました。

せっかく行くのなら、前回とは違う場所で、と考えていましたら、facebookで「友達登録」を認めていただいているトラベルライターのSJさんの写真が目にとまりました。それは、五井駅でのC61と小湊鉄道との出会いを撮影したものです。さっそく、それを真似しようと、最初は五井駅に向かいました。もちろん、現地で場所探しをして、アングルは別のスポットから。それは、駅近く、木更津方面にある踏切からのものです。

特急停車駅なのに、C61牽引列車は五井を通過。そのかわり「爆煙」をあげて颯爽と走り去っていきました。よく見ると、乗務員さんが小湊鉄道にあいさつしているようでした。小湊鉄道もディーゼルカーをわざわざJR側の線路に停めて、ツーショットが撮れるよう粋な計らいをしてくれました。気が利いてますね。

撮影後は、次の電車で袖ヶ浦へ。五井の次の姉ヶ崎で、1時間20分も停車するSL列車を追い抜いてしまうので、追っかけは簡単です。

前回は、人気の築堤付近で撮影したので、今回は、その少し先の小櫃(おびつ)川橋梁で狙ってみました。列車通過まで、並行する道路の歩道で待っていたら、くだんのトラベルライターSJさんが、橋を渡ってお目当ての撮影場所へ向かうところに遭遇しました。ちなみに、SJさんは世界の蒸気機関車を撮影している大家です。

列車通過の頃には、ようやく日も射してきて、川面に汽車がなんとか映ったようです。出来は、まあまあかな?

最後は、C61の今回のねぐら木更津へ。巌根から乗車した電車内で、またまたSJさんにお会いしたので、しばし行動を共にさせていただきました。さすが、撮影場所に関しては詳しいです。
前回とは違ったアングルでC61の入換えとひと仕事終わった後の整備を撮影できました。




SJさんとは別れて、この日は特急「さざなみ」で東京駅へ。自由席なのに、ガラガラでした。何か房総特急の先行きが心配ですね。その車内で、以前、拙著「一度は乗りたい絶景路線」への写真提供や雑誌の仕事でご一緒したカメラマンSMさんから電話で突然の飲み会のお誘い。せっかくなので、待ち合わせて指定された場所(東京駅のすぐ脇)へ行ったのですが、木更津でお別れしたはずのSJさんにまさかの再会。そのあとは、鉄道談議に花が咲き、楽しい一日をしめくくりました。

SL列車をはじめとするイベント列車については、拙著「旅が10倍面白くなる観光列車」(平凡社新書)をご覧ください。
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蒸気機関車C61、千葉の内房線で試運転開始~その2、木更津構内入換え編

2012-02-04 22:52:00 | 国内の鉄道
内房線のC61試運転の模様は前回レポートしました。そこでは、いわゆるSL列車の正統的な走行写真をお目にかけましたので、今回は、その続編、列車が木更津に到着してからの入換えの模様です。

木更津到着30分後くらい(袖ヶ浦で撮影してから徒歩で駅に戻ってから乗った電車が木更津に着いて数分後、つまり、その電車が出発して信号が青に変わって)から、C61が客車から切り離されて単機で南(館山方面)へ移動します。

そして、バックで戻ってきて転線して、構内を千葉方面に向かいます。

そして、前進しつつ車両基地に向かうのです。構内入換えショーみたいですが、線路の配置上そうしないと車両基地へ入れないようになっているからでしょう。

とはいえ、これはこれで見ものです。本線を驀進するのとは違った魅力があります。
車両基地内では、なんとターンテーブルに乗っかります。

しかし、向きを変えるのではなく、そのまま前進して、その先の留置線で停止。そこで整備となるのです。
ターンテーブルは、起点と終点の双方にないと向きを変える意味がないですからね。

C61が動かなくなったところで、列車の千葉寄りにはディーゼル機関車DE10形が連結され、先ほどのC61と同様、館山方面に客車を押しながら移動します。そして、君津行き快速電車が発車した後、こんどはDE10を先頭に構内へ戻ってくるのです。


翌日の午前は、DE10を先頭に客車7両そして最後尾にC61が後ろ向きに連結されて千葉みなとに向かうというわけです。本番では、午前の列車は「DL内房100周年号」として、回送ではなくお客を乗せて走ります。今となっては、ディーゼル機関車が客車を引っ張ることだってまれになってしまいましたから、これはこれで貴重な列車なのですね。

最後の一枚は、千葉みなと駅到着のシーンです。

SL列車をはじめとするイベント列車については、拙著「旅が10倍面白くなる観光列車」(平凡社新書)をご覧ください。
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