nodatchのブログ

鉄道が好きな旅行作家が、取材や出版などの個人的な話を書いていきます

スロバキアの首都ブラチスラヴァ

2020-02-28 16:49:00 | ヨーロッパの鉄道

ヨーロッパ鉄道旅行写真デジタル・アーカイブス 2000年夏

ウィーンからの列車をスロヴァキアの首都ブラチスラヴァの中央駅で降りました

中央駅前に路面電車乗り場があったので、ドナウ河畔まで乗っていきました。


以下に、街中で撮影した路面電車の写真を何枚か挙げておきましょう。








ドナウ河畔には、ウィーンからやってきたと思われる観光船が停泊していました。モーツアルト号というようです。


市街地には国立劇場がありました。風格のある建物ですね。映画「のだめカンタービレ」のロケ地だそうです。


市街地を見下ろす小高い丘の上にはブラチスラヴァ城がありました。「テーブルをひっくり返したような」城と言われています。確かにそんな感じですね。

お城からドナウ河を俯瞰することができます。よく見ると、手前の道路を路面電車が走っていました。

坂道を下って旧市街に戻りました。あちこち見て回りましたが、日本料理のレストランがありました。TOKYOという名前なのですね。

ふと見つけたマンホール。何だか愉快ですね。結構有名なものらしいです。


今回は、この辺で。


ブラチスラヴァへの日帰り旅行

2020-02-26 20:48:00 | ヨーロッパの鉄道
ヨーロッパ鉄道旅行写真アーカイブス 2000年夏

オーストリアの首都ウィーンに何日か滞在中に日帰りで隣国スロバキアの首都ブラチスラヴァを訪問することにした。列車で1時間ほどの距離なので、簡単に行けるかと思ったのだ。しかし、当時は、スロバキア入国にはビザが必要で、その手続きが大変に面倒だった。それとホテルを予約するのも、今とは違って個人ではできないようだったので、日帰りミニトリップにしたのである。

ウィーン南駅(現・中央駅)からブラチスラヴァ行き国際列車に乗った。オーストリア連邦鉄道(OeBB)の電気機関車が数両の客車を牽引する列車で、発車のかなり前からホームに停まっていた。

編成を見ていくと、最後尾は珍しいスロバキア国鉄(ZSR)の客車だった。しかし、車内は薄汚れていて、機関車の次位に連結されていたオーストリアの客車の方が格段に立派だったので、迷うことなくそちらに座ることにした。

列車は、10時15分発。平坦な田園地帯を快走し、キッツェーKittseeを出ると国境を越えて、11時02分にブラチスラヴァ・ペトルジャイカ駅に到着した。もっとも、この駅は新しいけれど、ブラチスラヴァのはずれにある駅のようで、終点ではない。

11時17分発とホームの案内に書かれていたので、しばらく停車するようだった。やがて、機関車がスロヴァキア国鉄のものに交代した。オバQかドラえもんみたいな愉快な風貌の機関車だ。

そのうち、係員がまわってきてパスポートとビザをチェック。これで晴れてスロバキア入国となった。発車時間を大幅に遅れて発車。ドナウ河を渡って、ブラチスラヴァの市街に入ると思いきや、市の周辺部を反時計回りに半周するようにして20分近くかかってブラチスラヴァ中央駅に到着した。

一国の首都の中心となる駅にしてはこじんまりとしていた。駅舎も小さなものだった。


マルメからベルリンへ

2020-02-20 15:51:00 | ヨーロッパの鉄道
ヨーロッパ鉄道旅行写真デジタル・アーカイブス2000年夏

北欧とドイツを結ぶルートとして有名なのは、渡り鳥コース(Vogelfluglinie)と呼ばれるコペンハーゲン~ハンブルク、さらにはストアベルト(大海峡)を渡りオーデンセ、ユトランド半島経由の2つがあります。このほか、第3のルートとしてスウェーデン南端の都市マルメとベルリンを結ぶ直通列車があることは、あまり知られていないようです。現在は、ヨーロッパ鉄道時刻表(旧・トーマスクック時刻表)を見ますと、夜行列車が1日1往復だけ運転されているようですが、2000年夏に旅した時は昼間の列車がありました。オアスン海峡横断ルート開業を取材したあと、このルートでドイツに戻ることにしました。

マルメ中央駅からベルリン(さらにはライプツィヒ行き)はお昼の12時02分発、DB(ドイツ鉄道)のインターレギオ(InterCityよりワンランク下の「急行」)の客車が2両編成でホームに停まっていて、先頭の機関車だけがSJ(スウェーデン鉄道)のものでした。







列車名のクルト・トゥホルスキーは、ドイツのユダヤ系風刺作家で、ナチスを批判したことからドイツを追われスウェーデンで暮らした人だとか。ドイツとスウェーデンを結ぶ国際列車にふさわしいようです。

たった2両編成の列車は、30分ほどで港町トレレボリTrelleborg に到着。

左側の窓をのぞくと、目の前には連絡船が停泊中でした。やがて入替用のディーゼル機関車が現れ、列車の最後尾に連結、SJの電気機関車から切り離された客車2両は転線し、入替機に押されて連絡船の中に入っていきました。乗客は乗ったままです。




船内では客車から降りてもよいので、さっそく甲板からトレレボリの街を撮ってみました。



貨物ヤードは結構広大でした。
さて、出帆。ダイヤでは13時00分となっていました。ほぼ、定時だったと思います。トレレボリの街が遠ざかっていきます。さようなら、スウェーデン!

バルト海横断の船旅は4時間にも及びました。船内では食事をしたり、海を眺めたりと、のんびりした時間が過ぎていきました。

夕方、17時ころにドイツ東部のザスニッツ港に到着。上陸して、入替の後、しばしホームで待機となります。





ザスニッツは、リューゲン島という島にあるのですが、列車はいつの間にか鉄橋でドイツ本土に渡ってシュトラルズント到着。たぶん、ここで客車を増結し、ごくふつうのインターレギオに変身し、ベルリンへ向かいました。ビストロ・カフェの車内で過ごした写真がありました。

ベルリン東駅(Ostbahnhof)到着21時06分。9時間にも及ぶ長旅でしたが、充実した時間を過ごすことができました。

フルムーンパスの旅

2020-02-12 20:52:00 | 国内の鉄道
はじめてフルムーンパス(正式名「フルムーン夫婦グリーンパス」)を使った旅をしてきました。
ふたりの年齢を足して88歳以上なら使えるので、もっと前から利用できたのですが、色々あって、やっとパスを買うことができました。

5日間用、7日間用、12日間用と3種類あるのですが、これまで国内旅行は2泊3日、長くて3泊4日だったので、5日がせいぜいかな?海外旅行をのぞけば初めて5日連続の旅に出ることになりました。

きっぷは1枚。ということは、全行程一緒に行動しなくてはならないのです。途中で別行動はできません。もっとも、パスを使わなければ自由行動はできますが・・・。青春18きっぷを2人で使うのと同じで、きっぷのサイズからしても自動改札は通れず、有人改札を通ることになります。その都度、2人一緒か、合わせて88歳以上の男女のカップルであるかどうかをチェックしているのでしょうね。

ざっと計算すると、広島あたりまで2人で新幹線普通車指定席で往復すると8万円近くかかりますから、そのあたりより先に行けば元がとれることになります。

といっても、九州往復だったら、飛行機でよくない?となりますので、鉄道利用のメリットである途中下車を活かし、東京をスタートし、京都、広島、由布院の3か所を訪問することにしました。

由布院に行くのなら観光列車「ゆふいんの森」に乗りたいので、それにあわせる行程を考え、結局、京都、由布院、広島の順番に回ることにした次第です。それと「のぞみ」「みずほ」には乗れないので、岡山より先へ行くには必ず乗り換えなくてはならず、それだったら途中下車した方がよいのでは、となったわけです。



↑「さくら号」の前に立つ「さくらこさん」

それで、
1日目 「ひかり」で京都へ。午後は京都散策、京都泊
2日目 「ひかり」「さくら」乗り継ぎで一気に博多へ。博多で昼食を摂ったあと
  「ゆふいんの森」で由布院へ。由布院泊
3日目 午前は由布院散策、お昼過ぎの「ゆふいんの森」で大分へ出て、
   日豊本線の特急「ソニック」で小倉へ、「さくら」で広島下車、在来線と宮島航路を  乗り継いで宮島へ向かい、泊
4日目 宮島でのんびり散策、午後遅くに広島へ。広島駅前のホテル泊
5日目 原爆ドーム、平和公園など散策、午後の遅い「さくら」「ひかり」で帰京。
こんな行程でした。



これを、ふつうに乗車券、指定券を買うと
運賃=32450円、指定券は普通車指定券なら26920円となり、ひとり59370円、ふたりで118740円ですから、フルムーンパスの方がおトクになります。ただし、普通車利用との比較ですよ!

だったら、当然、グリーン車に乗れるフルムーンパスにしちゃいますよね。
ちなみにグリーン車指定券で計算しますと、2人合計で、157980円。
パスを使えば、73650円も安く移動できたことになりました。

とくに、朝から晩まで列車を乗り倒すようなハードな行程ではなく、
2日目をのぞけばゆったりした旅だったのに、かように割安なのです。

こんなにおトクで優雅な旅ができるとは、思ってもみませんでした。
旅の紀行は、追ってあちこちで書いていきますので、お楽しみに!




最近の活動から

2020-02-03 18:22:00 | 作家活動
六本木の東京ミッドタウンにあるd-labo にて鉄道旅行セミナーを行っています。

1月分は終了しましたが、2月&3月は、まだ募集中。

2月は、観光列車の楽しみ方

3月は、ヨーロッパ鉄道旅行入門

上記の演題をクリックしますと、セミナーの案内ページに飛び、予約もできます。
入場は無料ですが、予約が必要です。
定員制となっていますのでご注意ください。

ネット記事の公開

講談社「現代ビジネス」⇒こちら
 すでに2本公開されています。

大人のこだわり『乗り鉄』の旅 ⇒ こちら
 この連載もすでに2本公開されました。

東洋経済オンラインは、明日以降公開の予定です。

以上です。