nodatchのブログ

鉄道が好きな旅行作家が、取材や出版などの個人的な話を書いていきます

絵本作家・横溝英一さんの作品原画展

2017-10-21 18:42:00 | 作家活動
20年以上前の1995年、阪神大震災のあった年の8月末、私が商業出版として初めて世に出したのが『ドイツ=鉄道旅物語』(東京書籍、2005年に光文社より文庫版が出ました)。その本に沢山の挿絵を描いていただいたのが絵本作家の横溝英一さんでした。


横溝さんは子供向けの鉄道絵本を多数出しておられ、その道の第一人者でした。今回、久しぶりに箱根登山鉄道、黒部峡谷鉄道、スイス氷河急行などの原画を展示することになりました。


横溝さんは南足柄郡にお住まいだったので、小田原城近くの丘の上にある旧・黒田長成侯爵別邸だった清閑亭という実に趣あるお屋敷が会場です。拙宅からですと、地下鉄千代田線乗り入れのロマンスカー「メトロはこね」が便利なので、夏に続いての利用となりました。


小田原駅前で昼食を摂った後、小田原城の裏手にある小高い丘を登って「清閑亭」を目指しました。


国の登録有形文化財で由緒ある建物です。内部も落ち着いた雰囲気。高貴な方のお屋敷だったことがよく分かります。2階からですと、相模湾がよく見えます。


お屋敷の片隅にある蔵が原画展の会場です。懐かしいタッチの絵がずらりと並んでいました。


横溝さんとは、すっかりご無沙汰していて、再会したかったのですが、残念ながら3年前に他界されたとのこと(享年84)。今回、奥様から案内状をいただき訪問した次第です。

<iframe style="width:120px;height:240px;" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no" frameborder="0" src="https://rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?ref=qf_sp_asin_til&t=nodatakashi-22&m=amazon&o=9&p=8&l=as1&IS1=1&detail=1&asins=4487792215&linkId=e0f7cc00848406cf7a672293764c5fed&bc1=ffffff&lt1=_top&fc1=333333&lc1=0066c0&bg1=ffffff&f=ifr">
</iframe>

ふだんの池上線(3) 完結編

2017-10-15 21:44:00 | 国内の鉄道
池上線沿線の「生活名所」としてテレビでも紹介されていた明神湯という時代を超越したような建物の銭湯。地図を見て、探してみることにしました。先程の石川台駅との間にあった踏切から、行くほうが近かったみたいですが、住宅街の道は目印がなくて分かりづらいのです。雪形大塚駅からのルートをしっかり頭に叩き込んで、いざ出発。5分くらい歩いて最初の信号を右に曲がり、中学校の先が目指す銭湯でした。


まるで映画化ドラマのセットみたいな建物。貴重な存在です。もっとも、建物を見ただけで、銭湯に浸かることはしませんでした(笑)

ここまで雪が谷大塚駅から10分以上かかりました。来た道を戻るのもなあ、と思って地図を見ると、すぐ先を東海道新幹線が通っていて、その脇をたどっていくと御嶽山駅に着くようです。同じくらいの距離なら、別の道の方が面白いかなと考え、歩き出しました。

新幹線の高架橋はわけなく見つかりました。道路と同じ平面になる場所もあるのですが、高いフェンスに遮られて電車を見ることはできないようです。それでも、アップダウンのある地形で、少し坂を登り切った地点から後ろを振り返ると、少しだけ線路が見えるスポットがありました。運よく東京方面からN700系がやってきました。



さらに歩くと、池上線の御嶽山駅が見えてきました。新幹線と並走する横須賀線をまたぐようにホームがあるとは、あっぱれです。駅舎も今時都内では珍しい古びた建物です。

このあと一旦雪が谷大塚駅へ戻り(フリーきっぷならではの芸当です)、「歌舞伎塗装」と呼ばれる電車に乗って、池上を目指しました。

池上は、ちょうど本門寺の御会式の日だったので混雑していました。せっかくだからとお寺の前までは行ったのですが、すでに相当歩いていたので、長い石段を登る体力はなく、罰あたりではありますが、引き返しました。


もっとも、池上線沿線の「生活名所」のめぼしいところは訪問したので、蒲田へ出て池上線を乗りとおしました。東急のフリーきっぷなので、蒲田からは多摩川線、東横線経由で渋谷に出て、帰宅しました。

ふだんの池上線(2)

2017-10-15 20:23:00 | ノンジャンル
五反田駅からは、先程降りた戸越銀座駅を通り過ぎ、旗の台、長原を経て、洗足池駅で降りてみました。反対側の蒲田方面から珍しいツートンカラーの電車がやってきたので、すかさず撮りました。

古びた駅舎を出て、駅前の中原街道を渡ると、目の前が洗足池です。



9日は、ボートに乗るのがタダで、順番待ちの長蛇の列ができていたとか。この日は閑散としていました。ひとりでボートに乗る気もなく、ちょっとだけ池のほとりでボーっとして駅に戻りました。

次の電車で一駅乗って石川台駅へ。ここでも反対側の電車が到着するのに遭遇。今度は新車(といってもデビューは何年も前のことですが)の7000系(2代目)でした。

石川台駅と次の雪が谷大塚駅の間に池上線の撮影スポットがあると言うので、降りてみたのですが、一旦坂を下り、呑川という小さな川を渡って今度は坂を登るというアップダウンのあるところ。地図で見ると石川台駅の方が近いのですが、アップダウンを考えると雪が谷大塚駅からの方がラクのようです。坂を上ったあたりにある踏切付近から、こんな写真を撮りました。


さて、次の「生活名所」ですが、地図をよく見ないと分からないようで、一旦、雪が谷大塚駅まで行くことにしました。(つづく)

ふだんの池上線(1)

2017-10-15 18:36:00 | 国内の鉄道
10月9日の東急池上線「1日フリー乗車デー」は、五反田から蒲田まで満員電車に乗りとおしただけでした。それでおしまいでは面白くないので、3日後、何でもない日にリベンジよろしく池上線途中下車の旅に出かけました。利用し、「タダ」で目黒まで乗車。一旦途中下車して、東急ワンデーオープンチケット(660円)を購入。まずは東急目黒線で大岡山に向かい、大井町線に乗り換えて旗の台へ。ここから池上線の乗り降りを始めました。

まずは、五反田方面へ。2つめの戸越銀座駅で降りてみました。

2016年にリニューアルされた木を使ったホーム上の屋根が目を惹きます。

駅前の戸越銀座をちょっとだけ散策。3日前とは大違い。お昼前ということもあって閑散としていました。

駅に戻って、五反田行きに乗り、五反田駅の一つ手前の大崎広小路駅で下車。小さな駅です。この駅と五反田駅の間は300mほどの近さだと聞いていたので、ぶらぶら歩いて五反田駅へ。駅脇の目黒川に架かる橋を通る、といっても駅到着と発車したばかりですが、撮り鉄をしてみました。

9日に貰った池上線「生活名所」というパンフレットにトレッスル橋という表記がありましたが、それは目黒川に架かる橋ではなく、駅のホーム下の橋梁のようです。ともあれ、五反田駅前で昼食。五反田駅ホームにあがり、始発駅から池上線の散策を再開しました。


池上線フリー乗車デー

2017-10-10 18:47:00 | 国内の鉄道
10月9日、FMヨコハマ出演のため、横浜まで行くことになったのですが、酔狂にも、都営地下鉄⇒五反田⇒東急池上線⇒蒲田⇒JR京浜東北線というルートを取ることにしました。

理由は、この日、池上線で一日乗り放題というイベントがあったからです。混雑は覚悟の上、まずは五反田で都営浅草線を降りて、池上線乗り場に向かいました。予想通り、かなりの人出。ポスターが貼ってありました。

長い行列に並んでフリー乗車券をGET。渋滞することなく、スムーズにホームに入れました。

ホームには電車は入っておらず、改札近くは混んでいましたので、ホームの先端部へ向かいます。

すぐに電車が到着しましたが、あっという間に満員状態。座れそうもなかったので見送ります。

混雑を見越して電車を増発し、5分間隔だそうですが、各駅での乗り降りに手間取っているようで、次の電車はなかなかやってきません。ようやく、新型車両が到着。ちょっと出遅れたかと思いましたが、先頭車両の先頭部のドアで待っている人は、鉄道ファンが多いせいで、座る気はなく、運転台かぶりつきを狙っていたようです。おかげで、それほど苦労することなく座れました。

向こう側の窓から景色が見えるくらいの混み方。これくらいなら、途中下車しても大丈夫かな?と思っていたら、2つめの戸越銀座駅のホームはあふれんばかりの人で、大勢乗ってきました。乗りきれなくて、ホームに戻る人も出る始末です。慌てて席を立たなくて正解でした。最近改装された特徴あるホームの屋根を見つつ、発車です。



もはや、反対側の窓なんて見えません。ラッシュ時の電車と変わりません。旗の台駅、洗足池駅あたりでは降りるのも一苦労、乗るのも大変でドアを閉めるまでに時間がかかります。遅れるのも当然です。

結局、普通なら蒲田まで25分ほどかかるところを30分以上かかって到着。蒲田駅は、降車ホームと乗車ホームが分かれていたので、混乱はなかったのですが、それでも五反田駅以上の人出でした。


久しぶりの池上線(四半世紀ぶりかもしれません)。馴染みのない地域なので、近いうちに、のんびり途中下車を繰り返す散策をしたいと思います。