nodatchのブログ

鉄道が好きな旅行作家が、取材や出版などの個人的な話を書いていきます

スイーツ列車「フルーティア」取材&D51撮影

2015-06-28 12:16:00 | 国内の鉄道
某月刊誌で「観光列車」の大特集を組むことになり、その取材のためスイーツ列車「フルーティア」に乗車してきました。「フルーティア」とはJR磐越西線の郡山~会津若松を走る列車で、車内でケーキとドリンクを味わえる「走るカフェ」のような車両です。



雑誌の取材ですから、ご紹介はこの程度ですませます。詳細は7月下旬に発売となりましたらあらためてご案内いたしますので、雑誌をご覧ください。

この日(6月27日)は、冒頭の写真にも写っていますように、蒸気機関車D51がイベントで郡山~福島間を走りました。といっても機関車の向きを変える転車台が福島にはないので、D51が牽引するのは、午後の福島発だけです。幸い、フルーティアの取材はお昼過ぎで終了しましたので、「ついで」に、D51の雄姿を撮影してきました。

まずは、郡山から福島まで新幹線で移動。福島発の時間まで余裕があったので、列車が待機していた東福島(東北本線で福島の一駅隣)まで行き、ホームから東福島から福島まで回送のため出発する情景を撮影しました。



これだけでも充分満足できたのですが、列車ダイヤを子細に見てみますと、SL列車は、松川で19分、二本松で11分、本宮で30分停車と実にのんびりした運転です。この時間帯、東北本線は、1時間に2本電車が走っていて、容易に追いかけられます。それならというわけで、各駅停車で追いかけました。

まずは、福島乗り換えで新白河行きに乗車。松川で追い抜いて、なんとなく鄙びて駅前がのどかそうな杉田駅で降りてみました。行き当たりばったりだったので、道がよく分からず、ちょっと歩いたのですが、道がどんどん線路から離れてしまったので戻って、結局駅近くの踏切付近で撮影しました。

杉田駅を過ぎたところです(笑)

さらに、2本あとの後続の電車に乗ると、本宮で追い抜いて、五百川、日和田と停まっていきます。地図を見ると、五百川は線路沿いの道がなく、そのまま乗って日和田へ。到着前に田圃の向こうで大勢カメラを構えて待っていたので、そのあたりへ行ってみました。歩いていたら、早くも汽笛が鳴り響きます。

ほどほどの場所で妥協して、D51の通過を迎えました。



やや下り勾配で日和田駅へ向かう区間ですから爆縁は期待できませんが、汽笛を鳴らしてサービスしてくれました。

さて、撤収と駅へ向かって歩き始めたらポツリポツリと雨が降ってきました。駅まで5分程度でしたので、小走りで日和田駅へ。駅舎内に入るとほぼ同時に土砂降りになりました。寸でのところでずぶぬれになるところでした。ラッキー。

以上が、6月27日土曜日のレポートです。

日本熱傷学会総会で招待講演

2015-06-21 15:37:00 | 作家活動
6月18日~19日に名古屋観光ホテルを会場として開催された日本熱傷学会総会・学術総会。簡単に言えば火傷の治療や研究のお医者さま方の学会です。

そのような専門的な会合に、なぜか部外者の私が講演を依頼されました。たぶん、堅苦しい会合の息抜きあるいは教養講座的なものであろうと想像します。もちろん、私に医学の専門的な話なぞできるわけはありません。お医者様方を前にして、いつものように「鉄道旅行の楽しみ方」というテーマで1時間ほど、パワーポントを使ってお話をしました。



講演終了後、思いがけず会長の横尾先生(愛知医大)から感謝状と記念品をいただきました。横尾先生は私の著書の愛読者とのことで、私としてもお会いでき光栄でした。



また、会場ロビーでは研究発表関連の医学書が沢山陳列され、即売会も開かれていましたが、何と私の著書「テツはこんな旅をしている」(平凡社新書)まで販売していただきました。事前にそのようなお話はなかっただけに、大変嬉しく思いました。講演後、飛ぶように売れ、翌日には完売したと後日知らせていただきました。


私の拙い話が有益であったかどうかは不明ですが、息抜きや学会終了後の「ついで旅」に役だてば幸いだと思いました。

写真提供=安村恒央様(日本熱傷学会)

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長野経由で名古屋へ(2)~中央線「しなの」の旅

2015-06-21 14:41:00 | 国内の鉄道
長野駅からは特急「ワイドビューしなの」で名古屋へ向かいます。かなり早い時間に列車はホームに入っていましたので、対岸ホームからじっくり撮影してみました。

名古屋へ向かう先頭車両は貫通型、最後尾は流線形と顔つきが異なります。


長野を出るときは、かなり空いていました。席は進行方向右側でしたが、篠ノ井を出て、しばらくすると左側に見える最初の絶景ポイント、姨捨付近の善光寺平の眺望は席を移動しての見物でした。ガラガラだったからできることですが、あいにくの曇り空で「三大車窓」のひとつもぼんやりした状況でした。

松本、塩尻でかなり座席が埋まってきました。塩尻からは、いよいよ中央西線に入ります。駅名表もJR東日本とJR東海の境界駅らしく色を変えてそのことをアピールしています。

そういえば、中央西線の木曽路を通るのは、ずいぶん久しぶりです。残念ながら雨が降り出し、車窓が見にくくなってきました。

木曽福島では駅構内に保存してある蒸気機関車D51を発見。懐かしい姿です。幼いころは中央西線は全線にわたってD51が活躍していて、名古屋市内でもD51の雄姿が眺められたものでした。これが私の鉄道人生の原点なのです。

雨は降ったりやんだりといった状況でした。木曽福島の次の駅上松(「しなの」は通過です)を出てすぐのところに広がる景勝寝覚ノ床は、長野行きならよく見えますが、名古屋行きからはイマイチの車窓です。

このあと、延々と木曽川沿いの車窓が続きます。そして、中津川が近づくと、上下線が離れて木曽川を渡ります。

ここで木曽川とはお別れ。あとは多治見に停まり、古虎渓、定光寺あたりの渓谷を除けば、都市近郊の車窓になっていきます。

庄内川、矢田川を渡ると名古屋の市街地に入り、千種(ちくさ)に停まれば、市街地を半周し、金山からは名鉄と併走して名古屋駅に到着します。





最近は新幹線で名古屋入りすることがほとんどでしたが、中央西線での名古屋到着は新鮮でした。懐かしい風景にも出会えるし、また時間があれば中央西線に乗りたいと思いました。

長野経由で名古屋へ(1)

2015-06-20 22:25:00 | 国内の鉄道
講演の仕事で名古屋へ行ってきました。日本熱傷学会というお医者様の学会での招待講演でした。講演は木曜でしたが、前日の水曜の夜に懇親会があるので、そちらにも出席を要請されました。夕方に名古屋入りすればよいので、東海道新幹線で行くのはやめて、北陸新幹線+中央西線の特急しなの、という回り道ルートで行くことにしました。

酔狂のようですが、リニューアルされた長野駅を見ておきたいという取材を兼ねていたのです。
北陸新幹線は「かがやき」や「はくたか」ですと乗り過ごすかもしれないので(笑)、あえて長野行きの「あさま」にしました。といってもE7系でしたから、不満はありません。

長野駅に到着すると、まず新幹線ホームの駅名標に目が行きました。

3月の金沢延伸開業までは、左下が空欄でしたが、しっかり飯山の駅名が入っていますね。長らく長野駅が終点でしたが、とうとう中間駅になってしまったのですね。

ぐずぐずしていたら、後続の金沢行き「かがやき」が到着。一方、飯山方面からは、東京行き「はくたか」が到着しました。

上下列車が相次いで到着。それと上りの長野始発「あさま」が並びました。


さて、改札を出て外へ。少々蒸し暑い日でしたが、リニューアルされた長野駅舎を見てみました。

特徴ある寺社風の駅舎が取り壊されて以来、何の変哲もないつまらない駅舎でしたが、久しぶりに特色ある建物となりました。善光寺の山門をイメージし、12本の列柱で大庇(ひさし)を支えているとのこと。柱は長野市内で伐り出された杉材で化粧されています。近づいて、庇の真下から見上げてみると、立派な造りだということが分かります。

乗り継ぎ時間は1時間しかなかったので、在来線ホームへ。改札口を通り、ホームへ降りようとすると、階段の真上の壁には面白いイラストが描かれていました。

牛に引かれて善光寺参り、北アルプスなど長野県内の名所が数多く登場します。丹念に見ていると列車待ちの時間つぶしになっていいみたいです。

ホームに降りると、在来線の駅名標も変わっていました。

北長野方面は、JR信越本線ではなくなり、しなの鉄道北しなの線に変換されました。それで、JRカラーである緑から青に変わったのですね。

そして名古屋行き特急「ワイドビューしなの」に乗車しました。

読売新聞&東洋経済

2015-06-14 11:53:00 | 作家活動
最近の活動からご案内します。

6月9日の読売新聞朝刊19面「ご当地グルメ列車、快走」という記事に取材協力し、最後の部分で私のコメントが掲載されました。


6月14日から「東洋経済オンライン」の「鉄道最前線」というコーナーに毎月記事を執筆することになりました。
今月の記事は「これが山を拝める日本の車窓ベスト10だ!」
アンケートを取ったわけではないので、
もちろん私個人の好みの紹介です。

詳しくは、こちら

このようなランキング記事がメインとなるもようです。
お楽しみに!