nodatchのブログ

鉄道が好きな旅行作家が、取材や出版などの個人的な話を書いていきます

北海道取材旅行~札沼線

2011-08-29 20:08:00 | 国内の鉄道
先週、札幌に泊って、JR札沼線(通称、学園都市線)の取材をしてきました。全線非電化のローカル線ですが、札幌近郊は沿線に大学が複数あり、通勤通学路線に変身しています。昼間は20分ヘッド、複線区間もあります。それで、来春には、北海道医療大学駅までが、交流電化され、電車が走り始めるべく、工事の真っ最中でした。

その一方で、末端区間は、1日3往復。のんびりした閑散区間で、落差の大きな路線です。

車両は、何種類かありますが、元50系客車改造のディーゼルカーが頑張っていました。


札幌近郊の駅は、しゃれた駅舎が目につきます。
まずは、あいの里教育大駅

北欧風な駅舎は、石狩太美

町が、スウェーデンのレクサンド市と姉妹都市だからだそうで、スウェーデンヒルズという住宅地もあり、北欧風に徹していました。
このあたりの車窓は、こんな具合です。いかにも北海道という感じです。


石狩当別で列車本数は激減。北海道医療大学より先へ行く列車は、キハ40の単行です。

ひなびた駅も多く、降りてみると面白いです。

上は晩生内(おそきない)駅、下は貨物列車の車掌車を転用した駅舎の中小屋駅です。


そして終着駅、新十津川。

どことなく中途半端な終着駅です。意外に開けたところにあり、タクシーなら6分で函館本線滝川駅に着いてしまうというのがオチでした。

九州取材旅行~香椎線

2011-08-21 12:18:00 | 国内の鉄道
博多を根城に2日間ローカル線の取材をしてきました。
まずは、福岡市近郊を走る異色のローカル線であるJR香椎線です。
盲腸線と言うと、幹線の駅を起点に行き止まりの終着駅を目指すのが普通のパターンですが、香椎線の場合は、鹿児島本線香椎駅は中間駅で、西戸崎(さいとざき)と宇美(うみ)という二つの行き止まり駅を行ったり来たりしているという面白い路線です。路線の半分は福岡市内を走っていながら、単線非電化でディーゼルカーが走っています。
あの水戸岡さんがデビューしたのは、この香椎線を走ったアクアエクスプレスというディーゼルカーでしたが、すでに引退していて、すべての列車は旧国鉄形キハ40系。白に青帯というJR九州標準色です。

たまに、香椎線塗装のキハ40系も走っています。

サイドには、アクアライナーのロゴが描かれていました。

しかし、車内は普通のキハ40と同じで、クロスシート主体です。

海の中道は、砂州ですが、砂丘のようで面白い車窓が楽しめます。両側が海ですが、車内から両方の海がはっきり見えるところはありませんでした。
終点の西戸崎。駅舎は、水戸岡さんがデザインしたものです。

折り返し列車を撮影したスナップですが、よく見ると、左下のキロポストは0(ゼロ)となっていました。

行き止まりの駅・西戸崎が起点で、終点は宇美なのですね。西戸崎からは、陸続きになっている志賀島に行けます。日本史の最初のほうにでてくる「漢委奴国王」の金印が発見された場所です。駅スタンプは「金印」でしたので、それで満足して(笑)、折り返してしまいました。車じゃないと行けないので、時間もかかるし、やめたというわけです。

最近執筆した記事

2011-08-15 11:37:00 | 作家活動
最近執筆した記事が掲載された雑誌・ムックを紹介します。
まずは「路面電車パーフェクトガイド」

版元はネコ・パブリッシング。
鉄道雑誌「レイル・マガジン」を発行している会社です。鉄道趣味系のものに記事を書くのは
珍しいことでした。「路面電車何でもQ&A50」を執筆しました。

次は、「週刊ダイヤモンド」の新幹線特集号。

最近、経済誌は、「週刊ダイヤモンド」「東洋経済」などで競って「鉄道特集」を盛んに特集しています。売れるらしいです。鉄道趣味誌とは、ちがった切り口が新鮮で、読み応えがあります。今回、私が執筆したのは、コラム「新幹線撮影のお薦めスポット紹介」。それほど、テツではないけれど、鉄道に興味あるビジネスマンやファミリーを対象に書いています。テツの方なら、何をいまさらと思うかもしれませんが、一般向けの記事ですからね。
なお、週刊ダイヤモンドでは、3か月に1回、ブックレビューのオフタイム読書の欄を担当することになりました。テーマは、旅&乗り物です。

最後に、「帝都東京を歩く地図」

歴史物を多く出している、学研のムックです。
昭和10年頃の東京を当時の地図と写真で紹介した読み物。
風俗、町の様子などがテーマで
私が担当したのは、鉄道関係。
日帰りレジャーなど、古い文献をあさって、書きました。
都立中央図書館に何回も通うなど、手間もかかりましたが、ずいぶん勉強になりました。

ご関心がありましたら、ぜひご覧ください。
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鉄道デザイナー水戸岡鋭治さんを訪ねて

2011-08-07 21:07:00 | 作家活動
ある雑誌の企画で、JR九州などの独創的なデザインの列車を多く担当されているデザイナー水戸岡鋭治さんをインタビューすることになりました。縁あって私がインタビューアーに指名されましたので、本日、休日にもかかわらず編集者と一緒に、東京は板橋区にあるドーンデザイン研究所を訪問しました。

あまり御存じない方に、水戸岡さんがデザインされた列車のいくつかの写真をお目にかけましょう。

↑九州新幹線「つばめ」

↑白い「かもめ」

大変きさくな方で、鉄道デザインに関わるにいたった経緯
思い入れのある車両、デザインに込められた思い
ローカル線の活性化
通勤電車にも特急列車以上に工夫を凝らすわけ
奇想天外な列車ネーミングの生みの親は、実は水戸岡さんではないということ
子供の将来に賭けるデザインのコンセプト
心の豊かさを大切にする列車の旅の重要性、などなど
熱く語っていただきました

詳しくは、雑誌が刊行され次第、お知らせします。
オフィスの床には、こんなイラストもありました。

水戸岡さんがデザインされた和歌山電鉄の「たま」ですね。

最後に記念撮影させていただきました。

1時間という予定を大幅に越えてしまいましたが
「またどうぞ」と言ってくださり
お土産までいただいてしまいました。
ありがとうございました。