nodatchのブログ

鉄道が好きな旅行作家が、取材や出版などの個人的な話を書いていきます

北陸の旅(7)~田原町と俵万智

2015-05-31 23:22:00 | 国内の鉄道
翌日は、前日乗り残した福井鉄道福井駅前~田原町(たわらまち)に挑戦しました。朝の9時過ぎになると、直通の田原町行きがやって来るのです。

折り返して市役所前に停車、あとは乗っていると、道路上を走り、最後だけ道路から飛び出して終点田原町駅に到着しました。

何か改装工事の真っ最中でした。すぐ隣がえちぜん鉄道の田原町駅で福井鉄道がえちぜん鉄道に乗り入れる工事のようです。

田原町は乗換駅ですが、近くに高校があって通学生が大勢利用します。午後にもう一度通ったら定期試験帰りの女子高生が一杯電車に乗ってきました。その高校の先輩に「サラダ記念日」で一世を風靡した歌人の俵万智(たわらまち)さんがいるのです。田原町駅を利用した俵万智って、ギャグみたいですが本当の話だそうです。自分の利用した駅名をペンネームにしたというのはウソです。本名ですから。彼女の公式サイトにもこのエピソードが載っていますよ。http://www.gtpweb.net/twr/profile.html
後半の自筆年譜の1978年のところです。
さて、田原町駅。ここからえちぜん鉄道に乗り換えて旅を続けました。

そうそう、田原町駅訪問記念に俵万智の「トリアングル」という小説を読んでみましたが、あの人ものすごくエッチな人ですよ(笑)。魔性の女かもしれません。





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北陸の旅(6)~福井鉄道の旅

2015-05-30 23:55:00 | 国内の鉄道
小浜からの帰り、敦賀からの特急で福井へ戻れば簡単だし、お金もかからないのですが、JRばかりに乗るのも退屈してきたので、趣向を変えて、武生で途中下車、ちょっと歩いて越前武生駅から福井鉄道に乗ってみることにしました。

夕方で、ちょうど急行福井駅前行きというのがあったので、それに乗ることに。乗車券は400円でした。

一部区間に道路併用があるので、路面電車タイプの車両が走るのですが、普通の鉄道用車両もあり、その場合はドア下にタラップのようなステップが出てきて、それを使って乗り降りするという何とも面倒な、バリアフリーとは正反対の古式ゆかしいやりかたをしていました。これは貴重な体験です。

単線区間を結構なスピードで走っていきます。乗っていると、一生懸命進んでいく感じでした。途中駅で対向列車待ち合わせのため、小休止。ドアから身を乗りだして撮影しようかと考えていたら、「ホームに降りて撮っていいですよ。待っていますから」と運転士さんが実に親切に声をかけてくださいました。では、というわけで、こんな写真を撮ることができました。

ちょっと貴重な車両みたいでした。

福井市内の中心部に差し掛かると、いよいよ路面走行です。そして市役所前に停車すると、発車して少し進んだところで、スイッチバック。このあたりは複線で反対側の線路に乗り入れ、交差点で分岐して繁華街をそろりそろりと進んで、福井駅前電停に到着しました(最後は再び単線でした)。

ほかの電車(路面電車タイプ)の写真も撮ったので、紹介しておきます。

いや、何とも楽しい鉄道でした。


北陸の旅(5)~久しぶりの小浜線

2015-05-30 14:14:00 | 国内の鉄道
越美北線の旅を終えて福井に戻ったのもつかの間、こんどは特急「しらさぎ」で敦賀に向かい、JR小浜線に乗車しました。オトキュー北陸フリーきっぷのフリー乗車区間の西端は小浜なので行ってみたくなったのです。小浜線に乗ったのは、蒸気機関車C56のイベント列車が走ったときでしたから、30年以上前の話。もちろん電化前でした。

小浜線は、沿線に原発が多いこともあって、たぶん、その見返りで電化したのでしょうね。加古川線と同じタイプの電車が2両編成で走っていました。転換クロスシートなので、進行方向窓側に座れる確率はボックス席より高く嬉しいですね。

美浜でスーツ姿の人が何人もおりましたが、電力会社関係なのでしょうか?1時間少々で小浜に到着。ホームのはずれに立っている給水塔が珍しいです。この駅で上下列車がすれ違うので、あれこれ撮影してみました。



駅は、売店もなくなってしまったとかで閑散としていました。上下列車は出発してしまうと、人影もあっという間になくなってさびしい限りです。

駅前商店街を歩いてみても、シャッター街と化しているような活気のなさ。そういえば、小浜ではOBAMAと書いた表示をいくつも見かけました。



OBAMAとローマ字で書くと、アメリカのオバマ大統領を思い出してしまいます。それを意識しているのでしょうか?来日時に呼ぼうかという話もあったのかどうか?オバマさんが小浜を訪問すれば面白い話なのに、忙しすぎて考えられないのでしょうかね。

北陸の旅(4)~JR越美北線の旅

2015-05-29 16:58:00 | 国内の鉄道
福井で迎えた旅の2日目。朝から越美北線乗り潰しです。今回の北陸フリーきっぷは、従来のオトキュー(大人の休日俱楽部)パスと違って、福井駅より先の区間が初めて圏内に入りました。それで、未乗の越美北線制覇のために福井へやってきたようなものです(笑)

それにしても越美北線の列車本数は少なすぎです。午前に福井を出る列車は2本だけ。1本目は朝6時台と早い上に途中駅の越前大野止まりで、実質的に9時8分発が始発列車なのです。直前に乗車した或る有名人のツイッターでのつぶやきに激しく混んでいたとあったので、覚悟を決めて早めにホームへ向かいました。予想通りというか、その日は小学生の遠足の一行が乗ることになっていました。

ホームの乗車位置は1両分のみでしたが、列車は意外にもディーゼルカー2両編成。しかし、定位置に停まった車両には越前大野という行き先が書いてあったので、終点まで行くのは先頭車のみととっさに判断して急いで1両目へ移動。おかげでボックス席の進行方向窓側に座れました。

定時に発車。一つ目の越前花堂(えちぜんはなんどう)から北陸本線と分かれて越美北線に入ります。しばらく平地を走ったあと、一乗谷あたりから山間部にさしかかります。

その後、足羽川(あすわがわ)を何度も渡り、渓谷沿いに走り、1時間ほどで盆地の街越前大野に到着。遠足の小学生はここで降りました。観光地なので、何人もここで降り、列車内は数人残っただけ。それも私と同じような目的の人間がほとんどでした。

ここで13分停車し、その間に後部車両は切り離され、折り返し福井行きとなります。時間があったので降りて駅舎を撮影しました。古都にふさわしい建物でした。

ホームに戻ると、まずは福井行きが出発し、その2分後に九頭竜湖行きがやっと動き出しました。
しばらくして、また山間部へ。今度は九頭竜川が寄り添ってきます。かなりの渓谷で迫力がありました。

最後は、1970年代に完成した区間と比較的新しいので、長大なトンネルが連続します。そして、トンネルを出ると終点九頭竜湖駅に到着しました。

山小屋風のしゃれた駅舎でした。それにしてもゆっくりしていると次の列車は4時間後。ちょっと途方に暮れそうなので、12分後の折り返し列車で福井へ戻りました。戻ったところで、往復乗車したラッピング車両をホームの反対側からじっくり眺めてみました。


越美北線については、一個人ブログでも取り上げています。こちらも、ご参照ください。

北陸の旅(3)~福井駅は恐竜だらけ

2015-05-28 21:46:00 | 国内の鉄道
新高岡から北陸新幹線、金沢で在来線特急「しらさぎ」に乗りついで福井に到着しました。福井駅前は、工事中でしたが、駅舎の壁には巨大な恐竜のイラストが描かれていました。

福井は勝山付近で恐竜が発掘されたことから、恐竜で町おこし、いや県おこしを大々的に行っているようです。駅前広場にも立派な恐竜モニュメントが立っていました。

恐竜の前のベンチにさりげなく座っている「ゆるキャラ」が可愛いですね。個人的にはグロテスクな恐竜よりもゆるキャラに惹かれます。

工事現場には、こんな看板も。これはユーモラスで楽しいですね。そういえば駅の中にも恐竜?が潜んでいました。

3人用ベンチのひとつを占拠しているし、そのすぐ隣には誰も座りたがらないようです(笑)。
コンコースのみならず、ホームのベンチにも出没していました。(この写真はJRではなく、えちぜん鉄道福井駅の様子です)

思わぬ恐竜?に歓迎されたわけですが、今回の旅は福井に2泊して福井県下を鉄道で巡ります。