nodatchのブログ

鉄道が好きな旅行作家が、取材や出版などの個人的な話を書いていきます

NHK『情報まるごと』に出演

2014-02-27 10:13:00 | 作家活動
2月26日、NHKテレビ午後の報道番組「情報まるごと」(午後2時5分~55分)にゲスト出演しました。この3月14日出発の列車を最後に定期運行を取りやめることになったブルートレイン「あけぼの」(上野~秋田~青森)を番組で特集したため、コメントを述べることになったからです。

特集コーナーでは、最初、24日に上野駅での「あけぼの」出発風景を取材した映像が流れ、乗客やゆかりの人へのインタビューと続き、その後、スタジオでのトークとなりました。

キャスターの小澤康喬アナウンサー、サブキャスターの堀友理子アナウンサー、そして私の3人で、「あけぼの」廃止の要因、夜行列車の魅力、そしてJR九州のクルーズトレイン「ななつ星」に見られる新しい寝台列車への移行、といったことを中心に話題が展開していきました。

話の合間合間には「あけぼの」を中心とした列車の映像が流れていましたが、ちょっと驚いたのは、災害で「あけぼの」が北上線経由で迂回運転されたときの珍しい映像です。

分かる人には分かるマニアックな映像。スタッフの中に私みたいな「その筋」の人間がいるからできたことなのですね(笑)

例によって、持ち時間の10分はあっけなく過ぎてしまい、前もって準備しておいたネタの半分も出せませんでした。ちょっと残念ですが、テレビ番組はそんなものでしょうね。色々反省点はありますが、ともあれ終ってホッとしています。

法事ついでのローカル線(2)~名鉄築港線

2014-02-24 14:05:00 | 国内の鉄道
名鉄豊川線に乗った後、豊橋から名古屋へ向かい、まずはホテルにチェックイン。しばし、休憩してからこの日のミッション2、名鉄築港線乗車のため出陣です。休憩したのにはわけがあって、築港線は朝の出勤時を過ぎると大江駅午後4時44分発まで電車がないのです。寒い日でしたし、外でぼーっとしているのはちょっと耐えられないと思ったからです。

金山から名鉄常滑線の準急で大江までは10分ほど。あっけなく到着です。ホームの階段をのぼると目指す築港線東名古屋港行き乗り場の表示がありました。

表示にしたがって進むと、築港線ホームへの専用改札口がありました。

築港線は大江の次が終点東名古屋港。ですから、この改札口が東名古屋港の改札口なのです。電車に乗る前に運賃を徴収というわけですね。東名古屋港に駅員や改札機、券売機を設置する手間を省いていることになります。関西のJR和田岬線、関東の東武大師線と同じシステムです。

出発時間まで15分ほどありましたけれど、すでに電車はホームに横付け。寒さ対策から、各車両のドアを一つだけあけて、乗車可能になっていました。

大江駅には車両基地もあって、空港特急などに使う車両が停まっていました。

さて、発車時間になったので出発です。4両編成の各車両に1~2人という閑散とした状態ですが、この時間から工場へ向かう人はほとんどいないはず、退勤者を迎えに行く電車なのでしょうね。電車は工場地帯のど真ん中に敷かれた単線の線路を進みます。途中で、ガタンゴトンとひときわ大きな音を立てて、線路が直角に交わるところを通過します。最近では、十文字の平面交差は珍しくなりましたね。

ものの3分で終点東名古屋港に到着。この乗車をもって、全長444.2kmの名鉄全線完乗を達成しました!





予想通り、ホームには、勤務が終わって帰路につく通勤者が大勢電車を待っていました。

ところで、築港線では、タブレットキャリアーそっくりのわっかを使用していました。スタフ閉塞と呼ばれるもので、いくつかのローカル線で使っているものと同じです。都会のローカル線。関東の鶴見線大川支線や関西の和田岬線と同じような雰囲気を持つ路線でした。


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「ついで旅」のススメは、拙著『出張ついでのローカル線』をご覧ください。電子版も出ています。
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法事ついでのローカル線(1)~名鉄豊川線

2014-02-23 18:10:00 | 国内の鉄道
伯父の一周忌の法要が名古屋であるので出かけることになりました。今回は1泊。まずは夕方までに現地入りすればいいので、それまでの時間を「有効活用」するため、乗り鉄をすることにしました。拙著『出張ついでのローカル線』ならぬ「法事ついでのローカル線」ですね(笑)

わざわざ豊橋停車の東海道新幹線「ひかり」に乗って豊橋へ。JR飯田線に乗り換えて豊川へ向かいます。

2両編成のこぎれいなセミクロスシートの電車。出発まで時間があったので、進行方向窓側席に座れました。駅で買ったおにぎりを頬張りながらのんびり車窓を眺めていると、15分ほどで豊川着。飯田線は初めてではないけれど、豊川で降りたのは初めてです。

今回の目的は、全線の98%くらいを乗っている名鉄の完乗達成です。そのために、最初の未乗路線である名鉄豊川線を制覇しようというわけです。

名鉄豊川線の始発駅はJR豊川駅の隣にありますが、駅名は豊川稲荷。もちろん三大稲荷のひとつとされる商売繁盛の神、豊川稲荷の最寄り駅です。もっともかなり寒い日だったので、お稲荷さんまで歩くのはやめて、さっさと電車に乗ることにしました。



豊川線は単線ですが、1時間に4本ほど電車が走っているので、駅での行き違いが目につきます。駅と駅との間に信号場(諏訪新道信号場)もありました。

線路のアップダウンもあり、前面展望を楽しんでいると変化があって面白いですね。前方には山も見え、のどかなローカル線という感じでした。

豊川稲荷駅を出て10分少々で名鉄名古屋本線と合流して国府駅に到着。

乗っていた電車は、名古屋本線に直通して名古屋を経て一宮まで行くのですが、国府で下車して豊橋に戻ります。大きな荷物を豊橋駅のコインロッカーに預けてきたからです。

国府と書いて「こう」と読みます。駅名標の写真を提示して、「こう」です、と言ってみたくなりますね(笑)

豊橋行きの特急に乗り換えて、豊橋からはJR東海道本線で名古屋へ。この日のミッションの第1部は無事終了となりました。

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個性的ギャラリーの終焉

2014-02-14 17:50:00 | 国内の鉄道
東京の西武新宿駅北口正面のビルに個性的なギャラリーがあります。ビルの玄関に0系新幹線の車輪が展示されているのが目印です。

しかし、諸般の事情により2月一杯で店じまいするとのこと。鉄道関係の展示は2月12日まで開催の写真展で幕を閉じるとのことだったので、最終日に出かけてきました。

ギャルリー・トラン・デュ・モンドというのが名称で、これはフランス語でギャラリー「世界の列車」という意味です。その名の通り、ギャラリーのある9階廊下には、ヨーロッパの鉄道ポスターと模型が常設展示されていました。

↑ドイツの最初の鉄道であるニュルンベルク~フュルト間を走った蒸気機関車アドラー号と列車の絵画と模型


↑「オリエント急行」や「ゴールデン・アロー」などの名列車に使われたワゴン・リ(国際寝台車&食堂車会社)のポスターとサロンカーの模型。

こうした雰囲気のある展示が見られなくなってしまうのは淋しい限りです。思えば、20数年前にひょんなことから先代のオーナーM氏と知り合い、このギャラリーで拙著「ドイツ=鉄道旅物語」原画展や日本旅行作家協会「20世紀の名列車展」などを開催したことが懐かしく思い出されます。

最後の写真展は、「石井尚顕写真展 消え行く夜汽車を追ってーさようならブルートレインー」。
この3月14日がラストランとなるブルートレイン「あけぼの」より一足先に幕を閉じることになりました。こうした個性的なギャラリーがなくなるのは、とても残念です。せめて、ささやかなレポートで記憶にとどめたいと思い、ここに記す次第です。




『SL銀河』用機関車と客車(?)、盛岡で初公開

2014-02-03 10:24:00 | 国内の鉄道
春からJR釜石線で走行予定のイベント列車「SL銀河」。機関車C58形239号機については、大宮工場での復元作業から構内試運転高崎周辺での本線試運転と取材を続けてきましたが、牽引用の旅客車両については、郡山工場で作業が行われていたこともあって、ノータッチでした。このほど内装をのぞいて、工事がほぼ完了。盛岡へ回送されて、C58ともども実際に走る姿で一般公開されることになりました。幸い、公開日の2月2日は、大人の休日俱楽部パス2014年冬用の利用最終日。今回は木曜から2日の日曜までの4日間用として購入してあったので、ちゃっかり利用して、ほぼタダで往復できました(しかも行きが「はやぶさ」、帰りが「はやて」乗車です)。

お昼過ぎに盛岡に到着すると、駅は雪景色。すでに一般公開の「SL銀河車両展示会」は始まっていました。

7番線ホームは家族連れなどで大混雑。写真を撮るなら「対岸」の8番線ホーム(広軌の田沢湖線用)からです。

C58については、もう散々見てきましたから、この日のお目当ては「客車」と、それを連結したC58です。




「SL銀河」と銘打っているのは、もちろん釜石線が宮沢賢治の銀河鉄道ゆかりの路線だからです。銀河をイメージした外観は、10年以上前にデンマークで見た寝台車みたいでもあり、一つ間違えればキワモノになってしまうところをうまくデザインしたものだと思いました。青は機関車次位の車両から後部に移るに従ってグラデーションでダークブルーからライトブルーへと変化していきます。色々考えていますね。



8番線は、この先は立ち入り禁止区域だったので、7番線にまわって最後尾を見に行きました。


ここまでご覧になって、鉄道に詳しい方なら50系客車?と思いますね。事情に通じた方は、JR北海道から購入した50系客車改造のディーゼルカーだとご存知でしょう。ちなみに、車両表記を見てみると、下記のようになっていました。



厳密には、客車ではなくてディーゼルカー(気動車)なのですね。

さて、午後3時に展示会(今回は外観のみで旅客車両内には入れませんでした)が終わると、機関車が切り離されて単機で動き出しました。

一旦、盛岡駅の北はずれまで移動し、バックして西側の側線をたどります。その様子は9番線から簡単に撮影できました。



この位置からは良く見えませんでしたが、レンガ造り風のC58用の機関庫を造ったようです。

さて、再び7番線に目をやると、4両の「客車」が自力で動き出しました。


普通の「SL列車」だったらDE10ディーゼル機関車あたりがやってきて回送していくところですが、機関車なしで動き出すとは・・・。ディーゼルカーだから当たり前なのですが、蒸気機関車につながれていたのを見ていたので、違和感たっぷりでした(笑)

ひよっとして、不測の事故があってC58が動けなくなったときは、「DC銀河」としてディーゼル列車になってしまうのでしょうか?

ともあれ、ますます、「SL銀河」の釜石線での運転が楽しみになってきました。

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SL列車について、とくに釜石線を走ったD51については『にっぽん鉄道100景』もご参照ください
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