nodatchのブログ

鉄道が好きな旅行作家が、取材や出版などの個人的な話を書いていきます

『SL銀河』撮影と乗車ツアー

2014-03-30 15:49:00 | 国内の鉄道
4月12日運行開始の『SL銀河』。混まないうちに「めがね橋」を渡る雄姿を撮影したくて、3月28日に試運転列車を撮影してきました。28&29日は地元の人を対象にした「試乗会」があったので確実に走ると予想したからでもあります。

沿線で宿を取るのが大変なので、駅前にビジネスホテルの多い北上に宿泊。朝、列車で花巻に向かい(10分)、釜石線の普通列車に乗り継いで宮守へ。

駅名標は「SL銀河」運行開始にあわせてリニューアルされていました。駅には「めがね橋」への行き方も図示されていて、ゆっくり歩いて10分かからないくらい。しかも「道の駅」があって公園のようになっているため、足場もしっかりしていて安心。かなり大勢集まってもそこそこの写真が撮れます。

まずは上り快速「はまゆり」が通過。試し撮りです。

「SL銀河」は宮守で15分ほど停車。「はまゆり」とすれ違って、いよいよ汽笛一声、発車です。



C58と客車4両がぎりぎりで収まりました。納得の1枚です(笑)

この1時間後に宮守を発車する釜石行き快速「はまゆり3号」に乗ると、遠野で1時間も停車している「SL銀河」を追い抜きます。遠野の次に停車するのは岩手上郷。ここで快速を降りて釜石方面に20分ほど歩くと絶好の撮影地があると聞いていたので、そちらを目指しました。

思ったよりも遠く、結構くたびれました。本来の場所より少々手前で三脚を立てている人がいたので、妥協して、その隣へ。真横でも後追いも出来そうなので、ここに決定。すでに遠くで汽笛が響きます。慌てて走ってくる人がいて、まもなく煙を吐いた「SL銀河」がやってきました。








爆煙ではないけれど、いい感じで走って行きました。のんびり歩いて岩手上郷へ戻ると、40分後くらいに盛岡行き快速「はまゆり6号」があり、それに乗って花巻まで行き、荷物を預けた北上へ戻って新幹線で帰京しました。

ところで、『SL銀河』乗車(オプションで走行撮影もできます)とプラチナチケット化しているレストラン列車「TOHOKU EMOTION」それにやっと全線復旧した「三陸鉄道」乗車を組み込んだツアーを企画しました。名付けて『話題の3列車に乗る!北三陸縦断の旅』。少々お値段が張りますが、ご興味がおありの方は、ご検討いただけましたら幸いです。
詳しくは、こちらです。

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釜石線の旅については、拙著『テツはこんな旅をしている ~ 鉄道旅行再発見』(平凡社新書)をご参照ください。
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新しい著書とNHK番組収録

2014-03-20 10:40:00 | 作家活動
18冊目となる著書『テツはこんな旅をしている~鉄道旅行再発見』(平凡社新書)が発売となりました。

平凡社がつくったキャッチコピーは以下の通り

鉄道ブームもすっかり定着。
車窓から絶景を眺め、観光列車にも乗った。
それも楽しいけれど、もっと深く鉄道旅行を楽しみたい……。
そこでテツ歴半世紀余の著者が、こだわりと工夫に満ちた8つの鉄道旅を開陳!
鉄道旅行にハマっている人、これからハマりたい人におくる、個性派乗りテツのススメ。

平凡社のサイトは、こちら

私のホームページでの特設サイトは、こちら

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さて、昨夜、先月に続いて、番組に出演するためにNHKへ。
今回は、ラジオの収録で番組名は『高校講座「コミュニケーション英語Ⅱ」』。懐かしい高校の英語の授業です。といっても目の前に生徒がいるわけではなく、英語を教えるのは筑波大付属高校の現役の英語の先生とオーストラリア人のジュリエットさん。私はゲストとして出演して、途中のcoffee_breakでお話をするという役回りでした。

1分半ほどの短い出演時間なので、4回分まとめ録り。それぞれ2~3回でOKが出ました。やり直ししていると、天野アキの名セリフ「島田さん、先週引っ越しましたよ」を思い出しちゃいました(笑)

ともあれ、1時間ほどで無事終了。オンエアは5月頃の予定なので、決まり次第、また報告します


みちのくSLギャラクシー

2014-03-11 00:11:00 | 国内の鉄道
そして、いよいよ3月8日。長躯、釜石からやってきた「SL銀河」客車をD51形498号機が牽引して都心を走る日です。

どこで撮ろうか散々迷った挙句、一番、電車に被られる確率が低く、かつ煙を盛大に吐きそうだという観点から尾久駅発車直後に通る車両基地からの回送線で構えることにしました。マイナーな場所だから、一般人が少ないのでは?という予想は見事に外れ、地元の人がわんさと押し寄せていました。しかも踏切ですから、遮断機が降りたら、一斉に駆け寄ってパニック状態でした。

それでも必死に場所を確保して、以下のような写真を何とか撮ることができました。









あとでフジテレビの「みちのくSLギャラクシー」を見たら、この踏切を渡る様子を車内から撮影していました。録画した映像をスローにしたりして再生してみましたが、私がどれかはぼやけていて判別できず。しかし、客車先頭部のデッキにはタモリさんや加山雄三さんが乗っていたとは・・・。

上野からの回送シーンを撮ろうと鴬谷ホームに寄ってみましたが、こちらは超満員で汽笛は間近で耳にしたものの、ろくな写真は撮れず「撃沈」。まあ、尾久でそれらしい写真が撮れたので満足です。

上野駅に「汽車」がやってきた!

2014-03-07 22:35:00 | 国内の鉄道
3月8日(土)にフジテレビ主催の度肝を抜くようなイベントが上野駅であり、その予行演習ともいうべき試運転が前日の7日(金)に行われました。

そう、蒸気機関車D51(通称「デゴイチ」)が上野駅に白昼堂々とやってきたのです。

地平ホームの17番線にデゴイチが到着するという情報は分かっていたので、17番線右側の欄干に沿ったところで待ち構えていました(17番線は、通常は常磐線特急の発着ホームで、いつもは特急券のチェックをおこなう改札があります。この日は、デゴイチ発着前後の特急の使用ホームをわざわざ変更した上、17番線ホームはロックアウト状態。警備員ばかりが目について戒厳令でも布かれたかのような異様な雰囲気でした。

それに怖気づいたのか、当のデゴイチはホームのかなりはずれで停車してしまい、そこから前へはやってきませんでした。多くのファンは肩透かしを食らったようです。

それではと、急いで15番線ホームの日暮里寄りに移動。ご丁寧に16番線、15番線ともに「スーパーひたち」が居座って隣ホームからの撮影を拒んでいるのです。

何とかデゴイチの出発時間に間に合い、車両基地のある尾久へ戻るシーンを撮影できました。



本番のイベントとは、東北復興をテーマに釜石から上野までSL特別列車を走らせるというものです。しかし、「SL銀河」のC58が走るのは、釜石~花巻で、「銀河」用客車は全線を走破しますが、花巻から都内の尾久(車両基地があります)までは電気機関車が客車を牽引し、特別列車の最後の一駅区間である尾久~上野だけデゴイチが列車を引っ張るのです。警備の問題やら諸般の事情があるのは容易に想像できることです。

「SL銀河」用客車は、7日に釜石を出発。試運転には間に合わず、デゴイチが引っ張るのは、SL試運転ではお馴染のオヤ12という客車1両と上野からの帰りに先頭に立つEF65電気機関車です。
試運転2回目は、上野ではなく、中間地点にある日暮里駅の常磐線ホームから狙ってみました。

待つことしばし、たいへんゆっくりとデゴイチは通過していきました。さらに場所を移動し、山手線ホームから尾久へ戻る列車を撮影してみました。画面右奥にスカイツリーが写っていました。東京都内を走った証拠ですね(笑)



日暮里駅通過の際にはデゴイチは大きな汽笛を鳴らして通り過ぎていきました。去ったあとには、煙と石炭の匂いが漂っていました。やはり「汽車」って良いものですね!

釜石のC58形239号機

2014-03-04 17:56:00 | 国内の鉄道
2014年4月12日より運行を開始する「SL銀河」。その報道試乗会が3月2日に行われ、私も参加することができました。詳しくは、AllAboutの記事『「SL銀河」に乗る』をご覧ください。

試乗列車出発に先立ち、新たに開設された「釜石SL検修庫」が報道陣に公開されましたので、その模様をレポートします。

JR釜石駅裏にできた「釜石SL検修庫」。建物は「SL銀河」の客車風にデザインされていました。

その脇には、機関車の方向転換をする転車台もリニューアルされています。

さて、C58がバックしてお尻から半分だけ姿を現しました。

出発に先立ち、石炭補給作業を行いました。往年の蒸気機関車とは違ったスタイル。いかにも21世紀の「SL」といった感じです。

点検整備を行い、出発に備えます。




いよいよ、出庫です。バックして一旦駅のはずれへ進みます。



機関車の右手奥に駅前にある製鉄所の煙突が写っています。釜石は煙の街です(笑)C58を追いかけて報道陣も場所を移動します。

釜石駅のはずれにある、三陸鉄道南リアス線の鉄橋脇で停車。南リアス線ももうすぐ全面復旧ですね。そして、C58は前進して釜石駅構内を進みます。



すでに「SL銀河」の客車はホームで待機中です。本当の客車なら、ディーゼル機関車が入れ替えをするところですが、この「客車」は自分で動いて勝手にホームに移動していました(笑)ディーゼルカーですから・・・。


C58は駅構内を通り抜けて、花巻方で一旦停車。再びバックして「客車」との連結作業となります。急いでホームへ向かいます。



いよいよC58が「客車」(実はディーゼルカー)と連結。



「SL銀河」編成の出来上がり。記念撮影をしたら、3番線に移動して、いよいよ乗車です。
続きは、上記にリンクを貼ったAllAboutの記事をご覧ください。