nodatchのブログ

鉄道が好きな旅行作家が、取材や出版などの個人的な話を書いていきます

伊豆で見たイギリス型SL

2011-06-27 09:37:00 | 国内の鉄道
NHK-BSの「BSアーカイブス」に出演することは、前にお話ししましたが、その番組の木曜日のテーマが「イギリス保存鉄道」。前もってNHKから送られてきたDVDを何回も見ているうちにイギリスのSLを見てみたくなりました。といっても、すぐにイギリスまで行く時間が取れないので残念と思っていたところ、伊豆のテーマパーク「虹の郷」で、本物のイギリス製SLが走っていることを思い出しました。そして、先週、梅雨の晴れ間に日帰りで、伊豆は修善寺の近くにある「虹の郷」に行ってきました。

ここを走っているのはロムニー鉄道。線路幅わずか381mm(15インチ)で、おもちゃみたいですが、本国イギリスではれっきとした公共鉄道として通勤通学に使われています。それをテーマパークで走らせているわけですが、信号などは本物で、SLも、よくある形だけでディーゼルや蓄電池で走るのではなく、ちゃんと石炭と水で走ります。


黒が普通の蒸気機関車ですが、イギリスには赤、青、緑に塗られたSLもあるのは、機関車トーマスでおなじみです。当日走っていたSLは、マスカットグリーンに塗られた「ノーザンロックⅡ号」。英国のレイヴングラス&エスクデール鉄道で活躍している、ノーザンロック号と同型だそうです。

園内の入り口近くにある、ロムニー駅を出発するSL列車の様子です。小さいながら見かけも音もまぎれもない本物です。しかし、30度を越す猛暑のせいで、走行中は煙がほとんど出ず、がっかりでした。ネットで検索すると、白い煙と蒸気を出して迫力ある映像や画像が見られるのですが、時期が悪かったようですね。秋や初冬に来れば、また違った雰囲気が味わえることでしょう。






暑かったけれど、久しぶりに海外に出かけたような気分でした。

メルマガ最新号&「ヨーロッパおもしろ鉄道文化」

2011-06-20 18:39:00 | 作家活動
近況報告を少々。

メルマガ「旅行が10倍楽しくなる!野田隆・ここだけの鉄道の話」6号が発刊されました。今号は、JR五能線「リゾートしらかみ」や蒸気機関車C61&D51の写真などを掲載しました。有料といっても、月210円。無料サンプルとお申し込みは
こちら

先週「ヨーロッパおもしろ鉄道文化」という新書が交通新聞社から刊行されました。

海外鉄道サロンというグループの編著となっていますが、この本の発刊を機に結成された10名からなるグループで執筆したのは、8名。そのうちのひとりは、実は私です(笑)。

私が担当した文章は、17本で、詳細は
こちら
にリストアップされています。音楽家の名前を付けた列車、ホームでの抱擁の情景など、日本の鉄道とは異なった話題やヨーロッパでは今なお健在な、機関車牽引列車についてなど、興味深いテーマが満載です。
お読みいただければ幸いです。

最近、私の著作は国内ものばかりでしたが、久々の海外ものということになります。そろそろ、ヨーロッパものの単著も出したいものです。
<iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=nodatakashi-22&o=9&p=8&l=as1&asins=433021511X&ref=qf_sp_asin_til&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=000000&bg1=FFFFFF&f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe>


NHKテレビの収録

2011-06-15 15:37:00 | 作家活動
昨日、埼玉県川口にあるNHKアーカイブスに行ってきました。BSプレミアムで放映される「BSアーカイブス」という番組の収録のためです。この番組は、平日の朝、2時間枠で、過去に好評だった番組を1週間ひとつのテーマで放送するものです。7月第1週は「SLの旅」、1時間40~50分の本編の前後に、見所などをアナウンサーとゲストがトークする構成なのですが、そのゲストに私が指名され、出演することになったのです。

番組は、月曜から金曜まで5回ありますが、収録は1日で一気に行いました。とはいっても、本編はあらかじめ自宅に送られてきたDVDを見ておいて、収録日は、2~3分の前口上と終了後のトーク数分だけを次々とビデオ撮りしていくだけですから、午後たっぷり使えば終了です。
だんだんと調子に乗ってきたところで、5回分無事に収録し、お開きとなりました。

お相手は、NHKの滝島雅子アナウンサー。「はじめまして」なのですが、たぶんニュースや何かの番組ですでにお目にかかっている人でした。NHKのアナウンサーは大勢いますが、何となく見覚えのある人多いですね。

さて、番組の詳細は下記の通りです。
特集「SLの旅」
7月4日(月)SL大図鑑~国内編
7月5日(火)SL大図鑑~海外編1
7月6日(水)SL大図鑑~海外編2
7月7日(木)イギリス保存鉄道
7月8日(金)C571よ、永遠に
朝9:30~11:30
再放送=深夜1:00~3:00(火~土)
お勤めや学校のあるかたには、厳しい時間帯かと思いますが、留守録でごらん頂ければ幸いです。

すべて再放送なので、すでに見ている人もおられるかとは思いますが、私が出演する部分は、もちろん初公開です(笑)




蒸気機関車D51牽引「SL津軽路号」

2011-06-12 01:47:00 | 国内の鉄道
1万円ポッキリでJR東日本全線が1日乗り放題の切符「JR東日本パス」が発売となりました。この切符を使って、どこか遠くへ行こうという知人からのお誘い。結局、東北新幹線で新青森まで往復することにしました。震災の影響で、新幹線で新青森まで4時間強かかります。さらに、「はやぶさ」は超人気で指定がとれず、「はやて」往復で現地滞在時間は3時間を切ってしまいました。しかし、6月11日&12日は、蒸気機関車D51形498号牽引の「SL津軽路号」が弘前~青森を走る日だったのです。うまいことに新青森滞在中にSL列車が新青森を通るとあっては、これを撮影するしかありません。青森発弘前行き列車の出発を狙うことにしました。

485系特急電車が新青森に停車中に、D51が青森から到着しました。ホームで待っていた乗客を乗せると、D51は汽笛一声、弘前へ向けて出発です。





新青森の真新しい駅舎をバックに、D51は力強く発車していきました。次回は、C61形の登場を期待したいですね。

SLイベント列車については、拙著「旅が10倍面白くなる観光列車」をぜひご参照ください。
<iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=nodatakashi-22&o=9&p=8&l=as1&asins=4582855881&ref=tf_til&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=000000&bg1=FFFFFF&f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe>





蒸気機関車C61復活

2011-06-05 13:35:00 | 国内の鉄道
蒸気機関車C61。その復活の過程は、当ブログでも、大宮での試運転鉄道博物館での展示とレポートしてきましたが、ついに6月4日、営業運転を開始することになりました。さっそく撮影、そして上り列車の渋川⇒高崎間を乗車してきました。

まずは、おなじみの上越線・八木原~渋川間の関越自動車道下の踏切付近での撮影です。しかし、高崎出発直後に、見物者か撮影者の線路内立ち入りという騒ぎがあったらしく、20分遅れでの通過となりました。

C61の復活にあわせて、旧型客車の整備も行いました。安全上問題のある手動ドアを半自動に改造、垂れ流しで使えなかったトイレもタンクを新設し、和式を洋式に改造。冷房はないものの、問題点をクリアし、イベント運転で広く使えるようになりました。そのお披露目も兼ねて、C61形は「汽車」らしくやってきたのです。

ダイヤが乱れたせいで、撮影後、八木原駅まで戻って、後続の電車でC61を渋川で追い抜き、その先で先回りして再度撮影するというプランはあえなく不可。しかし、列車がだんご運転になったおかげで、次の次の電車は、C61が水上へ到着してすぐに着いたため、本来なら終了しているはずの、転車台での方向転換には間に合ったのです。2回目の撮影不可のダメージは帳消しです。

ヘッドマークをアップしてみます。

バックに鳥のイラストが見えますが何でしょう?「はつかり」?「はやぶさ」?
C61は、展示線でしばし休憩です。

午後の帰りの列車は、水上発車を撮影しました。これも御馴染みのシーンですが、D51でなくC61なのは新鮮ですね。

撮影後、後続の電車で追いかけ、渋川で追いつきます。ここからは30分ほどですが、「汽車旅」を楽しみました。C61の汽笛に聞きほれながら流れ行く景色を眺めるのは最高のひとときでした。

最後に、当日入手した品々です。水上の温泉まんじゅうも包装紙がC61に代わっていたので購入、炎天下で並んでかろうじて買えた記念入場券セット、C61のICカードケース、それにC61復活号の指定券です。

指定券は、前日の夕方に駅の自動指定券発売機でイタズラ半分に入力してみたら取れたのです。おおかたの予想とは裏腹に、乗ってみたら満席ではありませんでした。ツァーのキャンセル分かどうかは分からないけれど、「イベント列車」の帰りの便は穴場という「法則」は生きていました。

SL列車をはじめとしたイベント列車については、拙著「旅が10倍面白くなる観光列車」(平凡社新書)をご覧ください。
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