nodatchのブログ

鉄道が好きな旅行作家が、取材や出版などの個人的な話を書いていきます

『SL銀河』用機関車C58形239号機の本線試運転

2014-01-22 17:05:00 | 国内の鉄道
2014年4月からJR釜石線で運転予定の「SL銀河」牽引用蒸気機関車C58形239号機。2013年末に復活となり、大宮で構内試運転が行われたことは既報の通りですが、いよいよ高崎で本線試運転が行われるとの情報をキャッチ。その道のプロであるトラベルライターSさんのお誘いもあって、彼の運転するクルマで半日試運転列車を追いかけることができました。

まずは、高崎車両センター高崎支所の車庫からC58が出陣する模様です。立ち入り禁止区域があるので、これくらいの撮影が精一杯ですね。

そのあと、C58は客車(といっても普通の座席車ではなく試運転に必要な器具や係員を載せた事業用の車両オヤ12です)を1両だけ引っ張って、高崎線に並行する線路上を高崎駅へ向かいます。



高崎駅で後ろにディーゼル機関車DD51を連結、いよいよ本線試運転の始まりです。まずは群馬八幡~安中を快走する試運転列車の撮影です。



いい感じに白煙がなびき、C58快走といったところでした。

試運転列車は安中で8分停車、磯部でも1分停車なので、渋滞さえなければクルマで追い越せます。それで、先回りして、西松井田~横川の勾配区間で待ち構えました。同業者が多数すでにスタンバイ中。相変わらず蒸気機関車は人気者ですね。

しばらく待っているとかなりの煙を吐いて試運転列車がやってきました。

実に見ごたえのあるシーン。石炭の匂いも漂い、幸せな気分に浸れて大満足です。

すぐに横川駅に行くと、試運転列車はホームに横付け。まもなく高崎発横川止まりの普通電車が到着して、蒸機と電車の並びが実現しました。信越本線のこの区間は湘南カラーの115系も走っているのですが、あいにくこの日は107系。ちょっと残念でした。

横川には転車台がないので、帰路はDD51が先頭になり、C58はおしりにぶら下がっている感じです。ひと仕事終わって、リラックスしている様ですね。奇怪な妙義山をバックに走る試運転列車を撮ってみました。ここは松井田駅から近いので、電車利用でも到達できるポイントです。

その後も、のんびり走る列車を2回ほど撮影し、最後はもう一度高崎車両センター高崎支所へ。DD51を切り離し、自力で車庫へ戻るC58を撮影して、この日の締めとしました。


天気も良く、充実した撮影行。C58は1月末にはいよいよ盛岡へ回送となり、釜石線での試運転が始まるようです。楽しみはまだまだ続きます。

2014年頭のご挨拶

2014-01-08 16:54:00 | 国内の鉄道
2014年。少々遅くなりましたが、皆さん、あけましておめでとうございます!

午年(うまどし)ということで「馬」にちなんだ鉄道の話を少々。
まずは、わが国で有数の馬牧場がある北海道日高地方を走るJR日高本線の登場です。
沿線には馬、山、それに海があるということで専用のディーゼルカーには、こんなロゴが描かれています。

真ん中の山型のものが「馬」を表現しているのでしょうね。車両全体の写真はこんな感じ。これは、日高本線のほぼ中間にある静内駅での列車交換の様子です。

沿線には、実に馬牧場が多いですね。本物の馬の写真も載せておきましょう。


さて、馬の字の付く駅としては、首都圏では馬橋駅がありますね。JR常磐線の各駅停車のみが停まる駅です。

この駅は、小さな私鉄である流鉄流山線の始発駅でもあります。ちょっとレトロな佇まいには癒されます。



終点の流山までの僅かな距離をのんびり走る電車に乗ってみるのも楽しいですね。

さて、英語でiron horse(鉄の馬)と言えば蒸気機関車のことです。2013年の年末に一台の蒸気機関車C58形239号が40年振りの復活を遂げました。いよいよ春から東北のJR釜石線を定期的に走るということで、その試運転の写真をお目にかけましょう。この機関車のように、今年も元気よく良い一年となりますように!


<ご参考>
日高本線の旅については、「一度は乗りたい絶景路線」(平凡社新書)を
流山線については、「乗りテツ大全 ~鉄道旅行は3度楽しめ!」(平凡社新書)および「出張ついでのローカル線」(メディアファクトリー新書)をご覧ください。