4月12日(金)、富山にあるKNBテレビ(北日本放送)の夕方の情報番組「
ワンエフ」にゲスト出演しました。6日から富山県内を走る第3セクターあいの風とやま鉄道(北陸新幹線開業により北陸本線がJRの手を離れて設立された鉄道会社)にデビューした観光列車「一万三千尺物語」にちなんで全国の観光列車を特集することになり、その解説をするゲストとしてオファーがあったものです。番組は生放送でしたので、昼前に、北陸新幹線で現地入りし、その日の最終の「かがやき」で帰京しました。北陸新幹線「かがやき」に乗れば、片道2時間10分ほど。富山はすっかり首都圏から日帰り圏になってしまったようです。
番組終了後の記念写真です。左から、
柴田泰佳アナ、MCの
嶋川武秀(お笑い芸人)、野田、ゲストでラジオパーソナリティーの
鍋田恭子さん(富山の吉永小百合だそうです)、
粟島佳奈子アナ。
打ち合わせやリハーサルは5時からでしたので、その前にテレビ局の手配で、あいの風とやま鉄道(地元では「あい鉄」と呼んでいます)の車両基地を訪ね、観光列車「一万三千尺物語」の車両を取材しました。列車はもっぱら土日休日の運転なので、この日は車庫で休んでいたのです。

車両は、北陸本線で国鉄時代から活躍してきた交直両用電車413系3両編成を改装したもの。列車名の「一万三千尺」というのは、沿線からよく見える立山連峰の標高3000mと富山湾の深度1000mとの高低差4000mを尺貫法で表したもの。「アルプス一万尺」という歌のタイトルをもじったものでしょう。
車内も見せていただきました。3号車から2号車、1号車へとたどっていきました。

中間の2号車に座席はなく、特産品ディスプレイ、売店、厨房があります。レストラン列車として走り、懐石料理コースと富山湾鮨コースがありますが、鮨は厨房で握り、その様子を見学できるとか。個人的には、鮨コースに乗ってみたいですね。地酒も沢山並んでいましたので、日本酒好きには喜ばれると思います。

1号車には窓を向いた席があります。ほかの列車ですと海を向いていることが多いのですが、この列車は山側、つまり立山連峰を眺められるようにしています。雄大な眺望ですからね。
ついでに、あい鉄のイベント列車「とやま絵巻」も見学させていただきました。

富山の特色ある事象(おわら風の盆など)や名産品(ホタルイカ、スイカなど)を車体や座席に描いたラッピング車両で、通勤通学列車にも使われますが、テーブルを設置してビール列車などのイベント列車として走っているようです。
予定をはるかにオーバーし、1時間以上も滞在してあれこれ説明していただきました。
富山駅前から往復したのですが、さらに時間があまったので、駅前に出入りする路面電車を満開の桜とともに撮影。

さらには富山地方鉄道に一駅だけ乗って、車庫のある稲荷町駅を訪問。風格のある駅で、今どき板張りのホームが使われているのには驚きました!

電鉄富山までの帰りは、元東急の電車に乗りました。何とも鉄分の濃い一日でした。