nodatchのブログ

鉄道が好きな旅行作家が、取材や出版などの個人的な話を書いていきます

伊豆急アルファ・リゾート21のラッピングトレイン

2012-08-28 12:08:00 | 国内の鉄道
東武特急スペーシアに続く、私鉄の観光用車両の取材第2弾は、伊豆急アルファ・リゾート21。伊豆急のホームページで運行ダイヤを調べて、熱海から電車に乗り込むことにしました。

到着した車両を見て、驚きました。何やらラッピングで賑やかなのです。




私は、この手のアニメには疎いのですが、何でも下田を舞台にしたストーリーとのこと。というわけで、伊豆急もイベントとして協力しているのでしょうね。

アルファ・リゾート21は、ひな壇のような前方展望席が、編成の前後にあって人気です。

また、中間車両には、海の車窓がよく見えるように海側の座席が窓を向いている車両があります。さらに、山側の座席は、一段高くなっていて、海側に人が座っていても、それに妨げられずに景色が見えるよう気配りがなされています。これは、よいアイデアですね。

電車は、熱海から伊東までのJR伊東線内では、ごくあたりまえのアナウンスでしたが、伊東を出て伊豆急線内にはいったとたん、アニメの登場人物たちの声優による車内放送にかわり、盛り上がっていました。

これだけの設備ながら、アルファ・リゾートは普通列車で追加料金は一切なし。破格のサービスです。まだまだ、知られていないのか、各駅では、駅員さんに乗ってもいいのかどうか、訊ねている人が必ずいましたね。特急と勘違いしているのでしょう。諸般の事情から、伊豆急下田までは行かないで、伊豆高原駅で折り返しましたが、それでも十分楽しい取材でした。

東武特急スペーシア&JR日光線

2012-08-24 16:58:00 | 国内の鉄道
ある雑誌(一般誌)からの依頼で私鉄の観光特急について記事を書くことになりました。ところが、小田急ロマンスカーは何回か乗ったことがあるのですが、東武特急スペーシアには乗ったことがなかったのです。これはいけないと思い、急遽、浅草からスペーシアに乗ることにしました。

東京スカイツリー開業に伴い、スペーシアはリニューアルされ、塗装も3種類となりました。私が乗ることとなった車両は、江戸紫の「雅(みやび)」カラー。スカイツリーのライトアップの色のひとつです。

スペーシアの車内はゆったりしています。普通車なのですが、フットレストもついていて、JRならグリーン車仕様ですね。ぎっしり満員でもなく、隣も空いていましたから、道中、気持ちよく過ごせました。

列車は鬼怒川温泉行きでしたから、下今市で乗り換えて日光へ。仕事は以上でおしまいでしたから、そのまま帰ってもいいのですが、それではさすがにアホらしいと思い、猛暑の中を東照宮へ。よく考えてみたら、日光へ来たのは学生時代以来でしたから、40年ぶりでしょうか。


帰りは、東武ではなく、青春18きっぷを使うことにして、JR日光線に乗りました。格調高い日光駅舎は、日光線のシンボルでもあるようで、電車のロゴにも使われていました。






乗り降り自由の18きっぷですし、時間もありましたので、文挟(ふばさみ)で途中下車。

近年建て替えたような駅舎の色も電車と同じく茶色とクリームのツートンカラー。無人駅で、簡易タイプのスイカ対応改札機が置いてありました。ここで降りたのは、駅の目の前に日光杉並木があるからです。確かに徒歩数秒でした。

狭い道なのに、国道ですからクルマが行きかっています。それもかなり飛ばします。歩道もなく歩くのはちょっと危険ですね。

やることもなくなったのですが、ちょうど日光行きの電車がやってきたので、それに乗って一旦戻るように日光方面へ。こんなとき、18きっぷは便利ですね。しかし、日光線の電車はオールロングシート。車窓からは杉並木や山も見えて、それなりの景色なのに残念です。この気持ちを表すような駅に着いたので(笑)、ここで下車して、次の宇都宮行きで帰路につきました。


原鉄道模型博物館の車両から

2012-08-14 17:07:00 | 鉄道全般
7月に横浜にオープンしてマスコミでも話題になっている原鉄道模型博物館。私が担当している総合情報サイトAllAbout「鉄道」でも紹介することになり、先週取材に行ってきました。館内は撮影禁止なのですが、取材ということで許可されました。それも、午前11時開館前のみということでしたので、午前9時半に現地へ出向き、編集者、博物館スタッフとともに、カメラ片手に広い館内をかけずり回りました。

その成果は、こちらをご覧ください。

入口から館内を順路に沿って豊富な写真とともに紹介しました。

ここでは、AllAboutのレポート記事ではボツになった写真をご紹介しましょう。
まずは、第一展示室から

箱根登山鉄道チキ1形。クラシカルなポール集電の電車です。

次は、第二展示室から、蒸気機関車各種

一番上のガーラット形なんて珍しいですね。一番下右のアメリカのキャブフォワード(機関車本体の向きをひっくりかえしたようなスタイル)も珍品です。

AllAboutでは、ドイツの名機ゼロイチの写真をご紹介しましたが、引っ張っている客車の写真をお目にかけましょう。


第三展示室には、TEE(ヨーロッパ国際特急)「シザルパン」の模型がありました。

TEEのロゴプレートは本物みたいでした。

博物館のウリである「いちばんテツモパーク」の大レイアウト(ジオラマ)。AllAboutの記事ではご紹介できなかった写真を2枚載せます。

スイスの有名な電気機関車「クロコダイル」。さすが1番ゲージのモデルは迫力があります。

最後に蒸気機関車を2両。奥の黄色いカマはドイツの96形で、原氏が特別にあつらえたスペシャル版、手前は同じくドイツの58形で、少々渋いカマですね。煙を出せないのが残念ですが、さすがよく走ります。

とにかく、見ていて退屈しているヒマはありません。楽しい場所ですから、首都圏の方は、ぜひお出かけください。博物館の詳細は、上記のAllAbout記事中にリンクを貼っていますので、ご参照ください

名鉄の終着駅

2012-08-07 23:41:00 | 国内の鉄道
先日の名鉄取材のメインは、支線を訪ねるものでした。いくつかの路線の終着駅に行ってきましたので、その写真をお目にかけましょう。

まずは、三河線の南端の駅・碧南(へきなん)です。

かつては中間駅で、2004年に碧南~吉良吉田間の廃止に伴い終着駅になってしまいました。

線路が無理やりはがされていまったといった痛々しさがいまだ残る情景。ちょっと無念です。
三河線の電車は、知立(ちりゅう)より南の「海線」では、2両編成でした。


一方、三河線の北端・猿投(さなげ)駅。

こちら、通称「山線」も、猿投~西中金が廃止になり、中途半端な感じ。車両基地併設の意外に大きな駅でしたから、あまりさびしい終着駅という感じではありませんでした。

これに比べると、一宮から北西に延びている尾西線の一部区間(一宮~玉ノ井)の終点・玉ノ井は、住宅地の中にありましたが、線路の途切れ方が、いかにも終着駅といった感じで、好ましいものがありました。

2両編成の電車も乗った日の車両はクロスシート車。短い距離でしたが、大いに楽しめました。