nodatchのブログ

鉄道が好きな旅行作家が、取材や出版などの個人的な話を書いていきます

中国地方のローカル線めぐり(1)~福塩線(1)

2016-10-29 11:27:00 | 国内の鉄道
先日、三次(広島県)と江津(島根県)を結ぶJR三江線が廃止になると決まりました。いつかは乗ってみたいと思いつつ、首都圏からは遠くて行きにくいので先送りしていたのですが、このままでは乗らないで終わってしまいます。そこで、一大決心(笑)の上、旅立つことにしました。

普通列車だけのローカル線に乗るなら、青春18きっぷの時期がよいと多くの人が思うでしょうが、キャパシティの少ない車両(1両だけ<単行>のディーゼルカー)は、その時期、「同好の士」で満員になることもしばしばです。せっかく乗りに行っても、都会の満員電車なみの状態では車窓も十分楽しめません。というわけで、18きっぷの時期をはずし、秋の18きっぷとも呼ばれる「鉄道の日記念の乗り放題パス」の期間が終わった次の日に東京から新幹線「のぞみ」で旅を始めました。

遠いところまで行くのですから、その周辺にある未乗路線も一気に乗り潰そうというわけで、「のぞみ」に乗ったのは福山まで。ここで、福山発、中国地方をぐるりとまわって岡山までの一筆書き乗車券を購入しました。今回使う特殊な割引きっぷはJR西日本管内でないと購入できないので、福山まではエクスプレス予約を利用。福山駅の窓口で無事5割引きの乗車券と途中で乗る予定の特急券を購入しました。

最初に乗るのは、福塩(ふくえん)線です。面白い路線で、途中の府中までは電化されていますが、その先は電化されていないのでディーゼルカー。必ず、府中で乗り換えることになっています。乗車券の購入は予想外に短時間で終わったので、予定の電車の1本前、万能倉(まなぐら)行きという初めて耳にする行き先の電車に乗りました。





平日の昼間だったせいで車内はガラガラ。とくに2両編成の後部車両は、下車するときに1両目まで進むのが面倒だからか、私以外に乗っているのは1人だけでした。混んでいる時のロングシートは旅人にとっては嬉しくないですが、ガラガラなら車窓もよく見えるので苦になりませんでした。

かなり前に乗った井原鉄道が分岐する神辺に停車。ここから先が未乗区間です。都市近郊のような田園地帯をのんびり走り、20分ほどで終点の万能倉に到着。乗客はあっという間にいなくなり、駅構内は無人となってしまいました。



ホームの向かい側には工場があり、周囲は雑然としていましたが、初めての駅なので、駅前をうろついたりして30分ほどの待ち時間を過ごしました。

最近のネット記事から

2016-10-23 20:24:00 | 作家活動
最近アップされたネット記事をご紹介しましょう。

まずは、総合情報サイトAl About「鉄道」の記事。

いまでも乗れる国内の蒸気機関車(SL)



9月以降、SLづいていて、「SLばんえつ物語」「SLみなかみ」と相次いで乗車する機会がありました。すると、タイミング良く、All Aboutのcitrus「facebook navi」にSL特集記事の企画があり、写真をかなりの枚数提供しました。

この記事は写真だけで、しかも5路線のSL列車のみと、少々物足りなかったので、記事主体で全国のSL列車を網羅したものを、All About鉄道に書くことになったのです。

毎月2本新たな記事を書き下ろしているBest times(雑誌「一個人」のサイト)連載の『大人のこだわり「乗り鉄」の旅』は、10月初めに乗車した長良川鉄道についてまとめました。

川沿いの絶景路線、長良川鉄道の旅



春に単発的に依頼があった東海地方のガス会社「東邦ガス」のサイトClub TOHOGASには、好評に応え、秋の鉄道旅行についてまとめることになりました。監修記事ですので、直接執筆してはいませんが、内容について細かくチェックしました。会員制のサイトですが、登録は無料ですので、ご興味のある方は、こちらをごらんください。

長良川鉄道の終点北濃駅

2016-10-13 09:35:00 | 国内の鉄道
長良川鉄道の観光列車「ながら」に乗車した翌日、特別例会終了後、懇談会の会場だった「牧歌の里」を後にしました。地元の「長良川鉄道を、賑やかに、面白くする会」の会長さんのご厚意で、長良川鉄道の終点北濃駅まで案内していただきました。途中で、分水嶺公園に立ち寄りました。太平洋(伊勢湾)に注ぐ長良川と日本海へ注ぐ庄川、その分水嶺がこのあたりにあったとは知りませんでした。

さて、長良川鉄道の終点北濃(ほくのう)駅です。木造駅舎が良い雰囲気を醸し出していました。小雨模様でしたが、かえって情緒があるようです。

終点らしく、ホームの端には、そのことを示す大きな表示板が立っています。

最初の構想では、さらに先へ線路を延ばし、山を越えて福井から延びてきた越美北線とつながり、越美線となるはずだったのですが、果たせず盲腸線となったままです。2つの線を結んでいたバス路線もなくなり、すっかりさびしくなってしまいました。

蒸気機関車が活躍していた頃は、この駅で機関車は方向転換をしていたのですが、そのターンテーブル(転車台)が残っています。

放置ではなく、登録有形文化財として保存されているのは嬉しい限りです。長良川鉄道の起点となる美濃太田駅にも現役の転車台があるので、たまには、どこかから(JR西日本のC56とか)蒸気機関車を借りてきてイベント運転を行ってほしいですね。費用の問題があるので、実現は難しいかもしれませんが・・・。

駅舎内の食堂でもてなしをうけているうちに、列車の到着時間となりました。たった1両のディーゼルカーが到着。降りてきたのは、女子高生一人だけでした。代わりに折り返しの美濃太田行きとなる車両に乗り込んだのですが、私だけの貸し切り列車。時間帯にもよるのでしょうが、長良川鉄道の先行きが不安になってしまいます。



定刻に発車。山々に囲まれた谷あいを列車は、のどかに走っていきます。長良川に沿い、10分ほどで美濃白鳥に到着。ここで高校生が10人ほど乗ってきて賑やかになりました。乗客が増えれば一安心です。

夕闇迫る郡上八幡に到着して、長良川鉄道の全線完乗を達成。ただし、ここでは降りず、その先のみなみ子宝温泉駅で途中下車。さきほどの会長さんや郡上八幡から駆け付けつけてくれた旧知の人と懇談し、そのあとの列車で帰京の途につきました。

取材協力=長良川鉄道を、賑やかに、面白くする会

みなとみらい&FMヨコハマ出演

2016-10-10 22:59:00 | 作家活動
この時期恒例のFMヨコハマ「Tresen+」鉄道王決定戦の審査委員長を務めるため、スタジオのあるランドマークタワーまで出かけてきました。

最寄駅はJR桜木町駅。ホームに降りてエスカレータで下ると、横浜の名所を描いたイラストが目に留まりました。観光地の拠点駅として、華やかな造りとなりました。



駅前にはランドマークタワーが聳えています。

動く歩道に乗ると、停泊している日本丸に目が行きます。今日は、祝日だからか帆を張って、華やかな感じがしました。毎年、帆のふくらみを見ているような気がします。約束の時間まで30分ほどあったので、のんびり日本丸を眺めていました。


番組のスタートは、午後4時。8時まで4時間もの長丁場ですが、休憩時間もたっぷりあるし、タブレットでツイッターの書き込みを確認したりしていると、あっという間に時間が経ってしまいました。

番組終了後は、これも恒例の撮影タイム。スタッフの方に、シャッターを切っていただきました。

歌手のオオゼキタクさんも途中から参加。最後にツーショットの写真を撮っていただきました。



観光列車『ながら』に乗車

2016-10-10 11:55:00 | 国内の鉄道
日本旅行作家協会の特別例会(視察旅行)が岐阜県の郡上八幡で開催されることになりました。本隊は岐阜羽島駅から貸切バスで向かうのですが、それでは面白くないので、鉄道利用のBプランを提案、認められたので、会員5名で長良川鉄道の観光列車「ながら」に乗ることになりました。

5名は美濃太田駅で集合。東京、京都、岡山、岐阜からそれぞれ列車でやってきました。

観光列車「ながら」は、JR九州の各種観光列車でおなじみの水戸岡鋭治氏デザインの車両。いくつも彼のデザインした列車に乗っているので、だいたいの傾向はつかんでいます。この車両も、木を多用した車内、窓向きの席、ソファー席、テーブル席、のれん、など水戸岡ワールド「満開」でした。




美濃市駅を出てしばらくすると、長良川に沿って走ります。何回も鉄橋で川を渡るので、左右どちらの座席でも、車窓が楽しめました。

大矢駅で10分ほどのトイレ休憩(車内にトイレがないのです)」。そのあと、景勝地というボードが立っている地点(駅と駅の間です)で臨時停車して長良川の絶景を楽しみました。窓を開けると、さわやかな空気と香を感じ、それにせせらぎの音をじかに聴くことができました。

1時間半ほどで郡上八幡に到着。往路の「乗り鉄」は、これにて終了です。