nodatchのブログ

鉄道が好きな旅行作家が、取材や出版などの個人的な話を書いていきます

幻の映画『ブルートレインひとり旅』TV初放送!!

2013-09-30 10:20:00 | 国内の鉄道
1982年に製作されたものの巡回上映会でしか見ることができず、劇場公開もTV放映も、ビデオもDVDもない幻の映画『ブルートレインひとり旅』が、10月に3回だけCSチャンネルNECOで放映されます。このたび、この貴重なフィルムを見る機会を得ましたので、ご紹介したいと思います。

(C)中山映画

冒頭、改修前の東京駅赤レンガ駅舎と国鉄本社ビルが画面一杯に現れ、次に電気機関車EF65形1000番台のパンタ上昇、東京機関区から品川客車区へ24系25形の「はやぶさ」編成を迎えに行き連結作業、東京駅へ回送と丹念に映していきます。

(C)中山映画

東京駅9番ホームへ入る際は、0系新幹線と並走、9番ホームからは、103系の山手線や201系中央線が行きかっているのが見えます。一方、9番線ホームでは少年たちがブルトレの写真を撮影中、とおよそ30年前の情景がよみがえってきます。何だかドキュメンタリー映画のようですが、そこへ時刻表片手のラフな姿の男の子が登場。親に内緒で「はやぶさ」の切符を買ってしまったこの子が主人公で、ここから物語が始まるのです。

(C)中山映画

出発前のホーム。隣の10番線からは「さくら」が出発、そのあとすぐに「みずほ」が入線してきます。本当に、あの頃はブルートレイン黄金期でした。1982年の時点で、西鹿児島行き(今は鹿児島中央)「はやぶさ」は、「富士」の行程短縮にともない、日本一の長距離列車となっていました。その列車には多彩な人たちが乗り込みます。下関支社転勤で単身赴任するサラリーマン(犬塚弘)、車椅子の青年、名門校受験に向かう母子、女性の旅行客、そして、ちょっとためらいながら乗車する男の子たけし。

偶然乗り合わせた乗客たちですが、車内では打ち解けて話をします。それが、昼間の列車にはない、夜行列車独特の雰囲気でした。食堂車も健在、列車は夜の東海道本線を下っていきます。丹念に紹介される情景は、懐かしいとともに、あたかも今、ブルートレイン「はやぶさ」が復活して乗りこんでいるかのような錯覚に囚われます。

一方、たけしの両親(川津佑介、水野久美)は、息子が勝手に「はやぶさ」に乗ったらしいと知って大慌て。連れ戻すべく最終新幹線で追いかけようとしますが、タッチの差で乗り遅れ。何としても連れ戻したいとの執念から、父のみが後続の「あさかぜ」で追いかけます。翌朝、広島で「ひかり」に乗り換えれば博多で「はやぶさ」に追いつくと知ったからです。さて、うまく行くのでしょうか?

さらに、車内では様々な事件が起こります。また、偶然知り合った謎の少女は鳥栖まで行くとか。そして車掌が捜索している家出した男の子。

(C)中山映画

翌朝、下関で機関車がEF65からステンレスのEF81に交換。それを見学中に赤い野球帽をかぶった男の子は見つかって下車させられてしまいます。残ったたけしと少女は旅を続け九州へ。2人はどうなってしまうのか?それは、映画を見てのお楽しみですが、ほろりとさせられ、胸が詰まるシーンが度重なります。単なる旅映画というだけではなく、親子の対話、関係がきちんと描かれていて、心温まる映画でした。

(C)中山映画

この映画の放映ですが、CSチャンネルNECOで、10月2日、12日、23日の3回。
詳しくは、こちら

また、10月14日が「鉄道の日」であることにちなみ、「チャンネルNECO」では鉄道映画特集があります。『ブルートレインひとり旅』のほか、『RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ』と『ヨーロッパ特急』もオンエアされます。

ついでにPR。ブルートレイン「はやぶさ」については、拙著『乗りテツ大全』(平凡社新書)をご覧ください。
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あまちゃん記念乗車券

2013-09-27 20:40:00 | 国内の鉄道
人気の朝ドラ「あまちゃん」がいよいよ最終回です。それで、世間は大変盛り上がっているようですが、facebookで「きたてつ」の記念乗車券なるものを知りました。

上手くできていて本物みたいです。でも、よく見るとNHKスタジオパークご来場記念とあります。
というわけで、さっそく東京・渋谷のNHK放送センターの一角にある「スタジオパーク」に出かけてみました。

スタジオパークは大人は200円払えば入場できます。早い話がNHKのテーマパークです。その一部で「あまちゃん」の展示をやっていました。名付けて「じぇじぇじぇ展」

すでに収録は終わっていますから、使い終わったセットも展示公開しているようです。きたてつの北三陸駅の切符売り場などもありました。

入口でアンケート用紙みたいなものを渡されたのですが、それが「あまちゃんクイズ」。3択の問題が9つあって、5問以上正解だと記念品として上記の乗車券が貰えるのでした。番組に登場するアイドルオタクの「ひびき一郎」出題とあって、かなりマニアックな質問ばかりでした。まあ、3択でしたから、適当に選んで解答用紙に書いて出口付近にいた係員に提出したら、ラッキーなことにぎりぎり5問正解で、すべりこみセーフとなった次第です。

よくできた記念乗車券ですが、これで「お座敷列車」には乗れません(笑)。でも、鉄道ファンとしては嬉しいプレゼントでした。
なお、「じぇじぇじぇ展」は、10月20日までとのこと。記念乗車券をゲットしたい方は、お早めに出かけてチャレンジしてはいかがでしょうか。

NHK総合テレビ「NEWS WEB」に生出演

2013-09-19 06:32:00 | 作家活動
昨日(18日)は、取材で愛知県に出かけていました。知多半島から渥美半島へのフェリーを港で待っているときに待合室のTVで、リニア新幹線の駅とルートが発表になったことを知り、へえーと思いつつ、夕方豊橋駅で帰りの新幹線を待っていた時、携帯が鳴りました。

NHKの人で、リニアについてあれこれ聞かれ、夜の8時に東京駅に着くというと、その後テレビに出演できませんか?とのオファー。番組は深夜11時半からだというのでOKし、9時半にお迎えのクルマが来ました。

というわけで、ゆっくりメールやブログで告知する暇がなく、かろうじてツイッターとfacebookでご案内しただけでしたので、見逃した方にはそのときの画像をお見せしましょう。

番組は総合テレビの「NEWS WEB」。視聴者からのツイッターによるコメントを画面したに出しながらの放送で、キャスターは橋本奈穂子アナウンサー、ナビゲータは濱野智史さん、そしてゲスト3人でのフリートークという構成でした。


リニアについての専門的な解説ですと、私の出番ではないのですが、リニアの旅、鉄道旅行はどうなるのか?というのがテーマでしたので、私に声がかかったようです。


橋本アナウンサーをはじめ、スタッフには鉄道好きが多いようで、打合せはかなり盛り上がりました。そういえば、この番組、最近鉄道ネタが多いようで、見逃せませんね。

JATA旅博

2013-09-14 23:25:00 | 作家活動
お台場の東京ビッグサイトで開催中の「JATA旅博2013」に行ってきました。土曜日だけあってかなりの混雑でした。

私が所属している日本旅行作家協会(JTWO)もブースを出しているので、まずは訪問。名誉会長の兼高かおるさんが出演していたテレビ番組「兼高かおる世界の旅」のビデオ上映や会員の著書即売など賑やかでした。

そこへ、別会場での講演が終わったばかりの三浦雄一郎氏(先頃、80歳でのエヴェレスト登頂が話題になりました)がやってきて、JTWO副会長の小谷明氏と懇談。あっという間に人だかりができ、カメラの砲列となりました。それにしても、80歳とは思えない若々しさ。少しエネルギーを分けていただかなくては・・・・(笑)


その後、JTWOが後援している「ツアーグランプリ表彰式」を見学。名誉会長の兼高かおるさんが登壇していました。

終了後は、会場内をぶらぶら。気になったのは、やはり鉄道関係でした。海外関係では、イタリアの新しい高速列車イタロのブースがイタリア・コーナーの一角にあり、赤い車体の映像やパンフレットが目立っていました。


日本関係では、JR九州のブースが気になりました。昨日、初めて車両が公開された豪華列車「ななつ星」を大々的にPRしていたからです。

椅子も展示してありましたが、係員に訊ねると、ななつ星の車内のものではなく、駅に設ける「ななつ星」専用ラウンジ用で、今までツアー申し込み会場に置いてあったものとのこと。それでも水戸岡さんデザインのものだけあって、「ななつ星」の雰囲気がちょっぴり味わえた気がしました。


旧万世橋駅遺構を再生

2013-09-13 21:21:00 | 国内の鉄道
JR中央線の神田と御茶ノ水の間に存在した万世橋駅。1943年に使用休止となって以来、赤レンガ高架橋が残り、駅舎跡には交通博物館がありました。交通博物館は閉館となり、さいたま市の鉄道博物館としてオープン。万世橋の跡地は再開発のため工事中でしたが、14日(土)より商業施設マーチエキュート神田万世橋として開業します。その報道公開に参加しましたので、AllAboutの記事にしました。

よみがえる旧万世橋駅とその周辺地域

詳しくは記事をご覧いただくとして、ここでは関連写真を公開します。


線路脇に建つJR神田万世橋ビル4階の会議室から旧万世橋駅ホームを俯瞰したもの。ホームはガラス張りの展望デッキ&カフェに変身しました。


ホームへは長らく非公開だった階段を上っていきます。

展望デッキの脇を中央線がひっきりなしに通過します。

↑上り東京行き(御茶ノ水寄りの展望デッキ)

↑下り豊田、高尾方面行(1935階段を上って振り返ったところ)


↑「まんせいばし」と書かれた柱が懐かしさを呼び起こします。工事中に見つかったホーム上屋の部品(古レールを再利用したもの)が展示されていました(写真の中の黒い山型のもの)。

都心の新名所となりそうですね。