nodatchのブログ

鉄道が好きな旅行作家が、取材や出版などの個人的な話を書いていきます

走る農家レストラン

2015-11-24 13:53:00 | 国内の鉄道
21日に長野まで出向き、JR飯山線を走るグルメ列車「走る農家レストラン号」に乗ってきました。

北陸新幹線で長野駅へ。在来線改札口から中へ入ると、発車案内板には「走る農家レストラン号」の表示が出ていました。

ホームで待っていると、「走る農家レストラン号」がやってきました。車両は飯山線の観光列車「おいこっと」2両編成です。

サボ(行き先表示)は、「団体」となっていました。

定時に出発。北陸新幹線金沢開業まで信越本線だったしなの鉄道北しなの線を北上、豊野よりJR飯山線に入ります。唱歌「故郷」の作詞者高野辰之氏ゆかりの替佐駅で、地元のスタッフが食材を車内へ搬入。いよいよレストラン列車の営業開始です。

コース料理のように、まずは前菜が配られ、飯山駅あたりで小鉢、戸狩野沢温泉駅が近づくと焼き物と揚げ物が登場しました。

↑前菜(エゴ、ごぼうの太煮、長芋の甘酢漬け)

↑煮物(里芋、大根、ニンジン、しめじ、イカ、絹さや)

↑てんぷら&長芋のみゆきポーク巻き(生野菜添え)、卵焼き

みゆきポークとは地元飯山産のブランド豚とか。美味です。

戸狩野沢温泉駅では、食事スタッフの何人かが下車し、見送ってくれました。

だんだんと山深くなってきました。秋らしい車窓が千曲川に沿って続きます。


さて、いよいよメインディッシュとなる笹ずしが登場、いもなます、漬け物が添えられています。

笹ずしは、箸を使うと食べにくいのですが、地元のおばちゃん達に食べ方を教えていただきました。なるほど、おいしく食べることができました。

そして、デザートで締め。長野産のりんご、シナノゴールドとかぼちゃのムースでした。
なかなかのボリュームでお腹が一杯になってしまいました。

食事すべての写真をサンプルとして撮影できました。

そうこうしているうちに列車は終点の森宮野原駅に到着。ここは、長野県最北端の駅ですが、1945年2月に記録した日本最高積雪地点(7m85cm)として有名です。その標柱が駅に立っています。

ここで折り返しですが、35分ほど停車したので、駅のまわりを歩いて列車の写真を撮ったりしました。



↑森宮野原の駅舎

小湊鉄道の里山トロッコ列車試乗会(2)

2015-11-15 07:47:00 | 国内の鉄道
小湊鉄道の里山トロッコ列車試乗会。往路は前回レポートしたとおりですが、養老渓谷駅からの帰路は、客車が先頭で、機関車は最後尾から列車を押していく形となります。欧米でよくあるプッシュプルトレイン、Pendelzug、Wendezugという形態ですね。実際にドイツでは、かつてSLを使ったPendelzugもあったそうですから、不自然な形ではないのです。もっとも、この列車の機関車はディーゼル機関車ですから、JR北海道のノロッコ号、京都の嵯峨野観光鉄道と同じタイプです。



里見駅では、タブレットの交換もあります。懐かしい情景ですが、イベントではなく、この駅では通常の作業なのです。

帰路の列車の顔は、こんな感じです。

さて、帰路は里見を経て、上総牛久まで乗車。ここで五井行きのディーゼルカーに乗り換えます。そのホームからトロッコ列車を撮影。

数人の業界人と一緒でしたが、トロッコ列車は、ディーゼルカー出発後、すぐに五井へ向けて回送されるとか。それなら、どこかで途中下車して、回送列車を撮影しようかということになり、撮れそうな場所を車窓から探します。

よい場所は多々あるのですが、いずれも駅から遠そうです。そうこうしているうちに、上総三又駅に到着。駅前は何もなさそうなので、一か八か下車してしまいました。



とても五井から3つ目の駅とは思えません(笑)ともあれ、上総牛久方面へ2~3分ほど戻った場所で待機しますが、列車はなかなかやってきません。

30分ほど待っていたら、まずは上総中野行きのディーゼルカーが通過。

この列車と隣の上総山田駅ですれ違い、5分ほどで待望のトロッコ列車が五井へ向けて通過して行きました。



そのすぐ後の列車で五井へ戻ると、ちょうどトロッコ列車が駅から車両基地へ入って行くところでした。


また、春になったら再訪したいですね

小湊鉄道の里山トロッコ列車試乗会(1)

2015-11-14 22:27:00 | 国内の鉄道
11月15日から営業運転開始の小湊鉄道(千葉県)の里山トロッコ列車。それに先立ち、13日(金曜)に行われた試乗会に参加しましたので、その様子をお知らせしましょう。

乗ったのは午後の便(里山3号と折り返しの4号)。列車は上総牛久~里見~養老渓谷往復です。せっかくだから、列車の写真も撮りたいと思い、まずは、予定より1本早い列車で里見へ。この駅が試乗会受付場所でもあるのです。受付を済ませ、駅前でおもてなしの豚汁やサイダーなどをごちそうになって、いよいよ乗車。まずは、上りホームから列車到着を撮影しました。

機関車はSL風のディーゼル機関車ですが、ちゃんと煙を吐く演出もあって、様になっていました。

さて、いよいよ乗車。地元の人々の盛大な見送りを受けて出発です。

列車は次第に山深いところを走っていきます。中間の2号車と3号車はガラス窓のない展望車両で形式はハテ。曇天だったこともあり寒いです。セーターを着込んで防寒対策はバッチリです。

途中駅は通過で客扱いはしませんが、一応停車します。まずは、「世界一大きいトイレ」がある飯給(いたぶ)に停車。

さらに、上総大久保にも停車しますがドアは開きません。

乗っていて楽しい列車ですが、あっという間に終点の養老渓谷駅に到着。乗車時間は、ちょうど30分でした。

試乗会のため、駅からは出られず、有名な駅構内の足湯にも浸かれず、わずか9分で折り返します。

つづく

なお、車両公開のときのレポートは、こちら