徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

クレイジーだよ! ザ・ピーナッツ

2016-07-12 16:17:39 | 音楽芸能
 大学生の頃、正月に熊本に帰省し、1週間ほど過ごして再び上京すると、必ず有楽町の日劇でクレイジー・キャッツとザ・ピーナッツの正月公演を見てから寮に帰るのが楽しみだった。当時は観客の入れ替えはなかったので2ステージ続けて見たものだ。
 当時の公演のプログラムがどんなものだったのか忘れてしまっていたが、ザ・ピーナッツのファンサイト「INFANT LAND」さんに詳細な記録が残っていた。下に昭和41年(1966)のプログラムを転記させていただいたが、演目ひとつひとつをつぶさに見ていくと、当時の舞台の様子がまざまざと甦ってくる。

◆哀悼の意を表します
伊藤ユミさん 2016年5月18日(満75歳没)
伊藤エミさん 2012年6月15日(満71歳没)




▼今年もクレイジーだよ! ザ・ピーナッツ(日劇)
    昭和41年1月7日~14日


第一景 寿・八木節囃子
♪八木節ーーーーーー(ザ・ピーナッツ)
○恒例 クレージーの新年ご挨拶
          (クレージー・キャッツ)

第二景 新春・歌うザ・ピーナッツ
♪悲しき願い
    (ザ・ピーナッツ)
    (クレージー・キャッツ)
♪夜霧のしのび逢い(ザ・ピーナッツ)
♪キャラバン   (ザ・ピーナッツ)

第三景 クレージーの昨年のヒット・パレード
♪愛しちゃったのよ
♪さよならはダンスの後で
♪柔
♪涙くんさよなら
♪女心の唄
♪夢みるシャンソン人形
♪帰ろかな
♪赤来の子守唄
♪赤坂の夜は更けて
♪エレキー
     クレージー・キャッツ
     木の実ナナ
     ザ・ピーナッツ

第四景 新春・ナナの謡い初め
♪ギッチラ舟唄 (木の実 ナナ)

第五景 シンデレラものがたり
シンデレラ姫Aーーー伊藤エミ
シンデレラ姫Bーーー伊藤ユミ
その継母ーーーーーーハナ肇
意地悪な姉妹Aーーー植木等
意地悪な姉妹Bーーー犬塚弘
妖婆ーーーーーーーー谷啓
王様ーーーーーーーー石橋エータロー
王子様ーーーーーーー桜井センリ
大臣ーーーーーーーー安田伸
家来ーーーーーーーーNDT
従卒--------NDT
舞踏会の男女----NDT

第六~七景
配役ーーーーーー第五景と同じ

第八景 チャチャチャ・フラメンコ
♪チャチャチャ・フラメンコ
(木の実 ナナ)

第九景 グラナダ
♪グラナダ    (ザ・ピーナッツ)
         (ギター:松宮庄一郎)

第十景 今年も無責任だよ
♪スキーツーーーーー(植木 等)

第十一景 クレージーコンサート・ホール
演奏:スカイ・ライナーズ/日劇オーケストラ

第十二景 新春ヒット・パレード
演奏:スカイ・ライナーズ
♪誠に遺憾に存じますーー(植木 等)
♪夢みるシャンソン人形ー(ザ・ピーナッツ)
♪明日になればーーーーー(ザ・ピーナッツ)
♪500マイルーーーーー(ザ・ピーナッツ)
♪大冒険マーチーーーーー(クレージー・キャッツ)
♪パブリック讃歌ーーーー(クレージー・キャッツ)
            (ザ・ピーナッツ)
            (木の実 ナナ)
♪フィナーレ      (全員、NDT)

永六輔さんのはなし。

2016-07-12 10:40:23 | 
■永六輔さんにインタビューを受けたはなし。
 昭和48年(1973)、RKK熊本放送が放送開始20周年の特別番組をやった。番組の企画として中継車が市内を回った。たまたまわが家の近くを中継車が通りかかり、生まれたばかりの長男を抱いて歩いていた家内がつかまった。そして、スペシャル・インタビュアーの永六輔さんが家内にマイクを向けた。永さんはギャグで、家内に抱かれた長男にもマイクを向けた。長男はひとこと「goo !」と言った。

■永六輔さんがタイヤ工場を見学して感動したはなし。
 昭和60年(1985)、僕は栃木県黒磯市(今の那須塩原市)にあるブリヂストン栃木工場に勤務していた。ある時、労組主催の講演会に永六輔さんが招かれた。講演会の前に永さんは、工場をくまなく見て回られた。講演会ではその感想も話題となった。永さんはなかでもタイヤ成型工程にいたく感動された。タイヤ成型とはゴム板や補強材などのタイヤの部品を組み上げる工程のことだ。職人的な手作業が残るこの工程を永さんは、「この近代的な機械が並ぶ工場に、職人のワザがいまなお残っていたことに感動した。ぜひこれをずっと残してほしい」とエールを送られた。

■永六輔さんと岩城宏之さんが仲がよくなかったはなし。
 その講演会が行われた当時、僕の直属上司だった方が指揮者の岩城宏之さんのお兄さん。永さんの工場見学をアテンドしたのもこの方だった。永さんにそのことを明かしたら、永さんは苦笑いしたという。というのは、その数年前、永さんと岩城宏之さんは政治行動を共にしていたが、意見が合わず袂を別っていたかららしい。

■永六輔さんの蕎麦の食べっぷりがすごかったはなし。
 永さんは、講演会が終わったら東京へとんぼ返りというタイトなスケジュールだったが、新幹線の駅まで永さんを送った僕の上司が、せめて地元の蕎麦でも食べて行ってほしいと駅にほど近い店に案内した。ところが、新幹線の時刻がどんどん迫って来る。とてもゆっくり食べる時間などない状況に僕の上司は焦った。しかし永さん、少しも慌てず、「大丈夫です!1分もあれば食べられますから」と。実際、永さんは出されたアツアツの汁蕎麦をあっという間にたいらげた。さすがはチャキチャキの江戸っ子。「蕎麦は噛むもんじゃねぇ!飲み込むもんだ!」とばかりの勢いに上司も感心することしきり。

享年83歳 合掌