徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

どんどや(左義長)

2022-01-10 21:52:00 | 歴史
 今日は京陵中学校で壺川校区の「どんどや」が行われた。今年が48回目だそうだ。


加藤神社・湯田宮司による安全祈願


火付役に選ばれた人たちによる点火


猛烈な勢いで燃えるやぐら


「どんどや」別名「左義長」というのは、全国各地で平安時代から行われている小正月行事の一つで、青竹や松の木などでやぐらを組み、正月の注連縄や松飾などを燃やし(どんど焼き)、前年の災厄を払い、その年の無病息災や商売繁盛、五穀豊穣などを祈願するという火祭り行事である。

 旧藩時代の熊本では「左義長」の一つの行事として、古の「馬揃え」のような騎馬を集めた勇壮なイベントが熊本城二の丸御門前で行われていて、「熊本の左義長」として全国的に有名だったそうである。これについては津々堂さんのブログ「津々堂のたわごと日録」で何度か紹介されている。

 かつて宮中で行われた火祭り行事では、童たちが太鼓や鉦鼓を叩きながら歌舞を添えたといわれるが、これは中世の「風流」の要素が取り込まれたものともいわれる。各地に残る「左義長」のうち近江八幡市や福井県勝山市などが有名で、中でも下の映像の「勝山左義長ばやし」は「風流」の影響を色濃く残したものと思われる。