徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

江、初めて安土城へ

2011-01-16 23:08:09 | テレビ
 「江~姫たちの戦国~」に安土城がその全貌を見せた。もちろんCGかマット画かは知らないが、ほんの一瞬だ。彦根にいた頃、安土城祉や信長の館には何度か行ったことがある。信長の館には安土城の天主5、6階部分が復元されて展示されていた。その絢爛豪華さは凄いなぁと思うのだが、何度見てもいまいちピンと来ないのだ。僕の知人も全く同じような感想をもらしていた。やっぱり、あれは建物の中に展示していても本当の美しさはわからないのだろう。わが町の熊本城も僕が中学3年になるまで天守閣は再建されていなかったし、本丸御殿が復元されたのはつい3年前だ。天守閣が再建されて初めて登った時、天守閣を取り囲む城郭の広大なスケールに驚いたものだ。安土城も、いつかそんな日がやってくればいいなぁと思う。


人はなぜ、ロードムービーに魅かれるのか ~ 春との旅 ~

2011-01-15 22:27:22 | 映画
 今日は天気も悪かったのでレンタルDVDでも見て過ごそうと「春との旅」など3本を借りてきた。「春との旅」は劇場公開の時、見逃していたのでDVDのリリースを待っていた作品だ。僕が将来を期待している若手女優の一人、徳永えりがベテラン俳優たちに囲まれて、ヒロインの春をビビッドに演じ切っていた。物語は仲代達也扮する漁師あがりの老人とその孫娘が、老人の引き取り手を探して、遠く離れて暮らす老人の姉兄弟たちを訪ね歩くというロードムービーだ。兄弟間の軋轢や愛情など様々な人間模様を展開しながら、最後に立ち寄った孫娘の別れた父の牧場で、まるで菩薩のような父の後妻に、魂を救われる思いで二人は帰路に着く。さすがと思わせるベテラン陣の好演もあって感動的なエピソードが綴られていくが、それは二人の旅があってこそ盛り上がるのである。
 このロードムービーというスタイル、邦画、洋画問わずこれまで数多くの名作を生んできた。邦画ではなんといっても「男はつらいよ」シリーズがその代表格だろう。山田洋次監督は他にも「幸福の黄色いハンカチ」「家族」などのロードムービーの傑作がある。北野武の「菊次郎の夏」や大沢たかおが出た「花」なんかもそうだ。洋画では、「怒りの葡萄」「道」「イージーライダー」「真夜中のカーボーイ」「レインマン」などを想い出すが、数えだしたらキリがないくらいだ。旅には人のこころの動きをかきたてる何かがあるようだ。

真の“マン・オブ・ザ・マッチ”は長谷部!?

2011-01-14 19:38:34 | スポーツ一般
 いやはや、とんだ試合になったものだ。昨夜というより今朝のサッカーのアジア・カップのことだ。薄氷を踏む思いの日本の勝利だった。“マン・オブ・ザ・マッチ”には決勝点のPKを決めた本田が選ばれたが、日本にとっての最大の功労者は、僕は主将の長谷部だと思う。もちろん先取点となったゴールを決めたこともあるが、岡崎が取ったペナルティを引き出したのは長谷部のヘッドワークによるものだと思うからだ。微妙な判定のPKを取られ、それによってGKの川島が一発退場となった。もちろん日本は猛抗議した。しかし、一度下った判定は覆るわけもなく、日本はPKで同点にされ、さらに一人少ないという窮地に立たされた。先頭に立って抗議していた長谷部は騒ぎが一段落した後、レフェリーと笑顔さえ浮かべながら会話を交わしていた。何を話したのかはわからない。しかし、実はこれが非常に重要なのである。レフェリーは心のどこかで「しまった!」と思っているに違いない。その思いは試合再開後のレフェリングで微妙に影響してくる。しかも不利な判定を下したチームの主将から笑顔で声を掛けられたら、何とかせねばと思わないはずがない。案の定、ゴール前でのシリア選手二人がかりでの岡崎へのディフェンスに、待ってましたとばかりにPK判定を下した。もちろんそういう場面に持ち込んだ岡崎もえらいが、レフェリーの心の動きを読んだ長谷部の頭脳プレーが効いたのは間違いないと思う。あくまでも僕の推測に過ぎないが。


初めて買ったレコード ~ リッキー・ネルソン ~

2011-01-13 17:16:01 | 音楽芸能
 初めて買ったレコードというのは忘れないものだ。僕は高校1年の時に買ったリッキー・ネルソンの「ティ-ンエイジアイドル」だった。それもなぜか、夏休みに東京合宿へ行った時に買った。熊本でも売っていたはずなのに。当時、僕の数少ない男性アイドル歌手の一人がリッキー・ネルソンだった。ちょうどその前年に見た映画「リオ・ブラボー」ですっかりファンになった。その頃のジョン・ウェイン主演の西部劇には若い男性アイドル歌手を起用するのが定番になっていて、「アラモ」のフランキー・アヴァロンだとか「アラスカ魂」のフェビアンだとかが起用されていた。だが、この「リオ・ブラボー」でリッキー・ネルソンが演じたコロラドという役は大変重要な役で、「リオ・ブラボー」をハワード・ホークス監督の名作「赤い河」の続編ととらえるなら、リッキー・ネルソンの役は、モンゴメリー・クリフトがやってもおかしくないような役だ。それはさておき、ちょうどその頃、NHKで「陽気なネルソン」というTVドラマシリーズをやっていて、リッキー・ネルソンの一家が出演していたこともファンになった理由のひとつだった。そのリッキー・ネルソンも85年に飛行機事故で亡くなり、今では彼の双子の息子たちが「ネルソン」というロックグループで活躍している。


浮世絵と平成の“カワイイ★”ジャポニズム

2011-01-12 19:23:18 | その他
 先日、熊本県立美術館で行われている「浮世絵にみるファッションの世界」展を観に行った。歌川豊国、宮川一笑、鳥文斎栄之ら江戸時代に活躍した浮世絵師たちの名品47点が展示されていた。これらの浮世絵が描いているのは江戸時代の風俗そのものであり、服装や髪型、アクセサリーなどはそれぞれの時代の最先端のファッションだそうだ。つまり描かれている町娘や花魁・遊女や芸妓たちは当時のファッションリーダーだったわけだ。こういった浮世絵が19世紀後半、ヨーロッパに紹介され、「ジャポニズム」と呼ばれた日本美術ブームが起きた。それから100年、現代の日本の漫画やアニメ、そしてファッションが「カワイイ(kawaii)」という形容詞とともに欧米やアジア諸国にブームを起こしている。これは平成の「ジャポニズム」なのか!?


タイガーマスク現象と日本人のこころ

2011-01-11 20:18:20 | 音楽芸能
 児童保護施設にランドセルなどを匿名で届ける、いわゆる“タイガーマスク現象”が全国に広がり、39都道府県、92箇所に及んだそうだ。送り主名もタイガーマスクから矢吹丈、肝っ玉母さんなどいろんなパターンがあるという。最初のうちは「ほう!奇特な人もいるもんだ」と感心してござった御仁も、こう数が多くなってくると、その動機にうさん臭さを感じている向きもあるように聞く。しかし、動機はどうであれ、それで実際に助かる子ども達がいるということは実に喜ばしいことじゃないか。子どもは親だけでなくコミュニティのみんなで育てるという意識があったと言われる江戸時代の、日本人のこころが今も生き続けていると僕は信じたい。
 ほのぼのとしたニュースを聞いたついでに、ほのぼのとした音楽を聴きたくなった。若手バイオリニストのホープ、花井悠希の「北の国から-遙かなる大地より-」


イタリア映画に恋した日々

2011-01-10 19:36:38 | 映画
 今年はイタリア統一150周年ということで、NHKのBShiではイタリアに関する特集番組を連日放送している。先日は「チネチッタの魂~イタリア映画75年の軌跡~」と題して、イタリア映画づくりの拠点となった撮影所、チネチッタを井筒和幸監督が訪問し、数々の名作の製作に関わった人たちから証言を得ていた。そんなわけで当然、チネチッタを拠点として映画づくりをしていたフェデリコ・フェリーニやルキノ・ヴィスコンティやミケランジェロ・アントニオーニらの作品が紹介された。中でも井筒監督お気に入りのフェリーニの「道」礼賛が中心になっていたようだ。たしかにフェリーニもルキノ・ヴィスコンティもアントニオーニも、その作品の多くを僕も観たし、良い作品であることは事実だ。しかし、それはイタリア映画のある一面でしかないと思う。僕はやっぱり、ピエトロ・ジェルミとヴィットリオ・デ・シーカの作品が好きだ。彼らの作品で特に好きなものをあげると、ジェルミの方は、鉄道員(1956)、刑事(1959)、イタリア式離婚狂想曲(1961)などがあげられるし、デ・シーカの方は自転車泥棒(1948)、終着駅(1953)、昨日・今日・明日(1963)、あゝ結婚(1964)、ひまわり(1970)などである。50年代の後半から60年代の前半頃、僕が中学から高校にかけての頃だが、ものごころがついた頃からハリウッド映画ばかり観て育ってきた僕の映画の見方が明らかに変わっていった。それに呼応するようにしてイタリア映画にハマった。上にあげた映画はほとんどその頃観た映画ばかりである。BShiでは今夜「あゝ結婚」、明日「ひまわり」を放送する。楽しみだ。


イタリア式離婚狂想曲(1961)の一場面

レオナルド・ダ・ヴィンチの神業

2011-01-09 17:35:10 | テレビ
 今朝のNHK日曜美術館では、レオナルド・ダ・ヴィンチの絵画のすごさを、デジタル技術によるバーチャル復元や彼の描画法についての新説「ミクロ点描画法」について、実際に再現しながら解説していた。
 「白貂を抱く貴婦人」のバーチャル復元は、新たにフランスで開発されたというマルチスペクトルカメラを駆使して過去の修復個所を特定し、デジタル処理でニスの堆積を除去するなどにより、500年前のオリジナルの鮮やかな色彩を甦らせた。その美しさには息を呑む。また、「モナ・リザ」の顔は輪郭線の一切ないぼかし技法が使われ、イタリア語で「スフマート」と呼ばれるが、美術史家のジャック・フランクは、ダ・ヴィンチはミクロの点を無数に重ねた「ミクロ点描画法」を使っているという新説を発表、実際に自らその技法でモナ・リザの眼を描いてみせた。この「ミクロ点描画法」、言ってみれば今日のドットで描くコンピュータ画像と同じ。これをダ・ヴィンチは500年も前に手でやっていたわけだ。あらためてそのすごさに驚く。

左が現状の「白貂を抱く貴婦人」、右がバーチャル復元後
   

江姫と細川ガラシャ

2011-01-08 17:24:59 | テレビ
 昨日から熊本県立美術館で始まった「ガラシャと細川家の女性たち」展を観に行った。永青文庫が所有する、ガラシャを始めとする細川家の女性たちにまつわる資料や調度品などが展示されていた。僕も含めて観客のほとんどがお目当てはガラシャ夫人だろうし、開催者も、ちょうど明日から細川ガラシャも登場する大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」が始まるのにタイミングを合わせたのだろう。しかし、期待したほどガラシャ本人に関する展示は多くはなかったし、どうもガラシャ夫人をイメージしにくいのである。せっかくなら、他の美術館が所蔵する肖像画なども借りてきて展示してほしかった。
 さて明日からのドラマだが、細川ガラシャはごく一部の場面にしか登場しないと思われる。それでもミムラのキャスティングや、その紹介の仕方などを見ると、ドラマの製作者が、戦国時代における女性のひとつの象徴的な存在として細川ガラシャをとらえていることがうかがえる。ちなみに歴代の大河ドラマに細川ガラシャが登場するのは今回で10回目だそうである。


展示品のひとつ「ガラシャ消息」
ガラシャ夫人がそうしゅんという人物に宛てた散らし書きの私信
贈り物のお礼や近況報告などがしたためられている。


大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」の出演者たち
左からミムラ(明智たま/ガラシャ)、水川あさみ(初)、上野樹里(江)、宮沢りえ(茶々)、鈴木保奈美(お市の方)

今日のマイ歴史ウォーク

2011-01-07 22:20:00 | 熊本
 最近はウォーキングするのも、ただ歩くのはつまらないので、必ず旧跡などを通過ポイントにして回ることにしている。もう何度も行ったところばかりだが、行く度にゆかりの先人たちに想いを馳せていると、また新たな感動があるから不思議だ。おそらく、何度行っても飽きることはないだろうと思う。今日回ったポイントは下記のとおり。
1.中坂(旧豊後街道・参勤交代の道)
2.観音坂(旧豊後街道・参勤交代の道)
3.横井小楠生誕地・清正公井跡
4.夏目漱石内坪井旧居
5.報恩寺(種田山頭火が得度出家した寺)
6.新坂(夏目漱石が熊本に着任した時通った道)
7.与倉知実中佐旧居跡(神風連の乱で襲撃された場所)



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ザ・わらべ ~ 熊本県庁ロビーコンサート ~

2011-01-06 19:32:34 | 熊本
 今日は楽しみにしていた県庁新館ロビーでの子供舞踊団「ザ・わらべ」のコンサート。彼女たちの演舞を見る度に、熱心なファンが増えて行くようだ。今日も開始前にロビー内いっぱいの観衆で埋まった。隣りに座ったおじさんは、県の告知で開催を知って見に来たそうで、「ザ・わらべ」の演舞を見るのは初めてとのことだったが、芸のレベルの高さに驚いていた。次の機会にも必ず見に行くと言い残して帰って行った。一度見たらみんな彼女たちの芸の魅力にハマってしまうようだ。ロビーの構造上、逆光となって僕の旧式のカメラでは綺麗な映像が撮れなかったのが残念だ。




書道展と種田山頭火

2011-01-05 19:21:37 | その他
 今日から母が出展する書道展が始まるので、朝早くから母を県庁近くの会場まで送って行った。右が母の作品(百人一首より)
「しらつゆに かぜのふきしく あきののは つらぬきとめぬ たまぞちりける」(文屋朝康)
 ついでに近くの熊本近代文学館に寄り、9時半の開館を待って、年末から行なわれている「種田山頭火没後70年記念特別展」を観た。山頭火にまつわる多くの文書や写真などが展示されていた。山頭火が熊本ゆかりの文人であることは、一般の人には意外と知られていない。熊本ゆかりの多くの文人たちの中でも、極めてゆかりが深い文人であるにもかかわらずだ。おそらく、山頭火が評価され始めたのは彼が没した後、しかも戦争をはさんだ後だからかもしれない。僕は彼の句が特に好きだというわけでもないが、これまでなぜか妙に縁があるような気がしていた。防府に住んでいた時は彼の生家やお墓がある護国寺の前はしょっちゅう通っていたし、熊本のわが家から歩いて10分くらいのところには彼が出家得度した報恩禅寺があり、また仕事で度々、分骨墓がある横手町の安国禅寺の前を通る。どうして行く先々に山頭火が現れるのだろうと不思議に思ったこともある。だからうたごころのない僕にも妙な親近感を覚えるのである。


「活動の看板畫など観てありく
    このひとときはたふとかりけり」
※映画好きだったらしい山頭火が熊本の映画館街を詠んだ短歌

高峰秀子さんの追悼番組は・・・

2011-01-04 18:51:08 | 映画
 高峰秀子さんの追悼番組を心待ちにしているのだが、まだどこの局からもいっこうにアナウンスがない。正月の特別番組シーズンなのでもうちょっと後になるのかもしれない。そんな中、先月の15日、このブログに高峰秀子さんが17歳の時に出演した「秀子の車掌さん」という映画を観たいと書き込んだが、昨日、この映画が4パートに分けてYouTubeにアップしてあるのに気付いた。どなたかは存じあげないがありがたいことだ。さっそく今日観てみた。なにしろ戦争前の昭和16年(1941)に作られた映画なので、写っている風情たるや、そのノスタルジックな趣きはハンパじゃない。もうもうと土埃をあげて走るボンネットバス、適当に停まったり通過したりするいい加減な運行、洋装に下駄履きスタイルのバスガール。また車窓から見える当時の甲府の街並みなど、昭和文化史料的な価値もある逸品だ。高峰秀子と初めて組んだ成瀬巳喜男監督、この時36歳、コミカルで風刺の効いた作風は、後に「めし」「稲妻」「浮雲」などの名作を生むのもむべなるかなといった感じだ。

■秀子の車掌さん
 パート1
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 パート3
 パート4

ザ・わらべ が県庁ロビーコンサートに出演します!

2011-01-03 22:15:32 | 熊本
 九州新幹線全線開業の新春を飾る熊本県庁ロビーコンサートに、日本舞踊の子供舞踊団「ザ・わらべ」が登場します。彼女たちの愛らしいステージをぜひ一度ご覧ください。

1.日 時  平成23年1月6日(木曜日)
        12時20分 ~ 12時50分
2.会 場  県庁新館1階ロビー「県民の広場」
3.出演者  子供舞踊団「ザ・わらべ」
4.演 目  「おてもやん」「ポンポコニャー」「牛深ハイヤ」「熊本自転車節」「くまもとサプライズ」「ダイスキ!くまもとファイアー」など


初詣で

2011-01-02 21:21:41 | その他
 雪で迎えた元旦とはうって変わって今日は快晴。昨日からやって来た久留米の次男一家とともに毎年恒例の加藤神社への初詣でに行った。やはり昨日の初詣でを避けた人が多かったのか、正月二日としては例年になく人出が多い。みんなで揃ってお参りを済ませ、破魔矢を買った後、記念撮影をしながら二の丸公園をまわって帰った。みわもてっぺいも暖かい日差しに気持良さそうに公園内を駆け回っていた。今年も家族のみんなが一年元気に過ごしてくれることを願うばかりだ。