徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

恩師を偲んで

2024-09-25 21:06:52 | 
 今日は夕方、京町から出町、稗田町辺りを散歩した。稗田南公園の近くに高校時代お世話になったY先生のお宅がある。先生とは高校卒業以来、一度もお目にかかったことはない。今日通り過ぎようとすると駐車場に高齢のご婦人が立っておられた。奥様かなと思いながら、思い切って声をかけてみた。
「失礼ですがY先生のお宅ですよね」
 よく聴こえなかったとみえ、怪訝な表情で歩み寄って来られた。
 だいぶ耳が遠くなっておられるようだ。
「失礼ですがY先生の・・・」と大声で繰り返すと「はいそうです」。そこで
「高校時代にお世話になった者です」と言うとにっこりと笑みを浮かべながら
「手が届きませんで申しわけありません」とおっしゃる。
 そこで肝心の質問をぶつけてみた。
「先生はご健在でしょうか?」
 もし健在ならば100歳を超えておられるはずだがと思いながら返事を待っていると、
 質問には直接答えず
「だいぶ頑張ったんですけどね~」とおっしゃる。
 言葉のニュアンスから、長い闘病生活があったのではないかと感じ、それ以上は聞かなかった。
「いつお亡くなりになったんですか?」と尋ねると
「大正12年だったでしょうか」
 おそらく平成の間違いだと思って問い直すことはしなかった。高校時代のご恩への感謝を再び述べ、「どうかいつまでもお元気で」と挨拶をして失礼した。

 実はこのY先生、数学の先生で、僕が数学が苦手で留年の危機にあった時、マンツーマンで補習をやっていただき、何とか危機を逃れることができた大恩人なのである。

   星の界(What a Friend We Have In Jesus - Tamura Makiko Session)


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