ここ最近、動画サイトで1970年代から1980年代の映像を見るのが、マイブームとなっている。
その中で気に入ったのが、「アメリカ横断ウルトラクイズ」である。アメリカ横断ウルトラクイズは1977年に第1回の大会が行われ、その後1992年まで16回の大会が行われた巨大クイズ番組である。僕がアメリカ横断ウルトラクイズを初めて見たのは、第5回大会(当時9歳)ぐらいからで、この第5回の番組を見て以来、年に1度のウルトラクイズが楽しみになり、参加できる年齢になったらいつかは参加してみようと思った番組の1つでした。ただ、参加できる年齢になった時には、京都の大学に進学していたこと(他のことで忙しかったのだろうか?)もあったせいか、結局1回も参加せずに番組が終了してしまいました。
アメリカ横断ウルトラクイズが他の視聴者参加型のクイズ番組と違うのは、知力だけではなく体力や運がないと勝ち抜けないという部分です。挑戦者がアメリカ本土に到達するまでは、○×クイズ・ジャンケンなど運の部分も大きく、実力者でも意外な場所で脱落するという他のクイズ番組にはない不条理さが、逆に良かったのではないかと思います。また、番組に参加した挑戦者の奮闘ぶりやクイズで訪れたアメリカ各地(その他にもカナダ・メキシコ・フランス・オーストラリア・ニュージーランド・ボリビア・ブラジルなどの国も訪問している)の景色を見ることができるなどの楽しさといった部分も他のクイズ番組にない魅力でした。
僕はウルトラクイズの本(番組で使われた問題、ルート紹介、挑戦者、罰ゲームを紹介した本)を数冊持っており、ある程度ウルトラクイズフリークを自称していたものの、動画サイトを見ると実際に見た記憶のない第1回~第4回の映像はともかく、実際に見たことのある大会でも、記憶のない大会も多く、自称ウルトラクイズフリークは返上することにしました。ただ、動画サイトのウルトラクイズの映像を見ると1970年代のアメリカはこんな景色だったのか等々、クイズ番組の域を超えたある意味資料的な部分もあるので、記憶にない大会でも楽しんで見ることが出来ました。
現在の世の中、海外旅行に行く人もさほど珍しくなくなった時代にアメリカ横断ウルトラクイズが復活する可能性は非常に薄いと思うが、復活した暁には参加?する予定でいます(番組が放映されれば、間違いなく見るでしょう)。現在のクイズ番組は、芸能人の知性の無さを売り物にしている番組がほとんどで、一般視聴者が参加できる番組というのがほとんど死滅してしまっています。こういった風潮の今こそ、アメリカ横断ウルトラクイズのような視聴者参加のクイズ番組の復活があっても良いのではないかと思います。