どろんこそうべえ/作・絵:田島 征彦/童心社/2007年
子どもに大人気という「そうべえシリーズ」は三冊目で、関西弁の小気味よいリズムで、有無をいわせず展開します。
そうべえが、宴会中におちていったのは、土の中。
おけらがかずをかぞえると、だんだんわかがえり、こどもになって。おなじみの山伏のふっかい、歯科医のしかい、医者のちくあんも みーんなこどもに。おまけにすっぽんぽん。
おけらから、みみずのかんたろうと、みみずひめの結婚式をじゃまをするかもしれない、もぐらのもぐりんをつかまえてくれとたのまれて・・。
もぐりんをなんとかおさえると、もぐりん
かんにん かんにん
みみずを たべへんと
わて いきて いかれへん
かんにんしたろ
わたいらかて やきとりも たべるし、
たこやきかて だいすきや。
いのちの あるもんを たべてるんや。
土の中で楽しそうに遊びまわる四人組、なんと三か月も。
おけらが数をかぞえると、こんどは、どんどん大きくなって。
このへんでとめてといっても、どんどん歳をとっていくのも笑わせます。
今回、独特の絵が、型絵染という手法であるのがわかりました。
そうべえの妻のおさきさん、息子そうすけも初登場です。