鳥の巣みつけた/鈴木 まもる・文と絵/あすなろ書房/2002年初版
つばめが何千キロも離れた東南アジアからわたってくるというのも絵本で知ることができましたが、子どものために大人が絵本を読んであげる以外に、自分のために見ることがないのはもったいないところ。楽しみながら絵本からえられるものも多い。
ハシボソミズナギドリは日本から9000㎞もはなれたオーストリアの近くの島で巣をつくり、南アメリカのジャングルには2mものながさにあんだふくろ型の巣をつくるオオツリスドリがハチと共存しているといいます。
楽しみながらしぜんに新しい発見ができるところが絵本の良いところ。
大人が楽しいと子どもに読んであげるときの伝わり方もちがってくるのでは。
この絵本では、鳥の巣のさまざまな姿を見つけることができます。
最後のほうで、鳥がつくる巣がだんだん大きくなり、そこに4つの卵があるところで絵本はおわるが、裏表紙にはひながかえって口をあけて餌をもとめている姿が描かれています。
絵本を読んであげるとき、裏表紙なども大事にしなさいというのが納得できました。