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水は、/山下大明 写真・文/福音館書店/2012年初版
写真は普段なにげなく見逃している風景や、事象を考えさせてくれるが、ついこの前に発行されたこの写真絵本も水のことを見直すきっかけになる。
花々や生きものの水滴がかがやくさまは美しく、森にふる雨、海面から立ちのぼる虹、上空の雨雲、闇にながれる彗星にははっとさせられます。
やっぱり、水は命の源なんですね。
水は、雨となって森にふる
水は土や苔や土にしみこんで
森に、たくわえられる
たくわえられた水は、花々に命をあたえ、
森のいきものたちを、はぐくむ。
水は、もりからわきだし流れだ出す。
水は、よどみ、ゆらめき、うずをまき、
しぶきをあげて。また流れ出す。
光をあびると、水は、虹をつくる。
寒さにこごえると、水は、こおる。
水は、蒸気になると、空にたちのぼり、
こまかい水滴となって、雨雲になる。
水とちりでできた彗星が、宇宙をめぐってやってくる。
水は、地球をめぐっている。