どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

みみずのオッサン

2013年09月18日 | 絵本(日本)
みみずのオッサン  

     みみずのオッサン/長 新太・作/童心社/2003年初版

 

 「オッサン」というみみずが散歩にでかけるとペンキ工場が爆発しヌルヌル、ベトベトしたものがおっこちてきて、おとうさん、おかあさんがつぶされてしまいます。おまけにえのぐとクレヨンの工場も爆発したからたまりません。

 町はベタベタになって動けなくなります。そこでみみずのオッサンはペンキやえのぐやクレヨンをどんどん食べます。モグモグ食べて排泄するときれいな泥になってでてきます。やがて地面はみどりの大地になり、ずーっとむかしになって恐竜のいる風景があらわれます。
 オッサンは恐竜になりたいと思う。

 爆発するのがペンキ、えのぐ、クレヨン工場というのが可愛らしい。
 
 みみずが土の働きを助けてくれることは知られていますが、環境破壊していると原始時代に戻りますよというメッセージになっています。
 
 それにしてもみみずの名前が「オッサン」というのがいい。