これが ぼくらに ぴったり!/アン・ローズ・作 アーノルド・ローベル・絵 こみやゆう・やく/好学社/2020年
ある日、ロンサンさんが 大通を歩いていると、靴紐が切れてしまい、靴紐を新しくしました。靴紐が新しくなると おんぼろの靴が 気になります。
ぴかぴかの靴を 履くと、古びた上着が 気になります。
上等な上着を着ると、すりきれたズボンが 気になります。ズボンの後は、帽子 おくさんの 服・・・。
次に、小さくて古い家が、立派な 夫婦に つりあいません。そこで お金を借りて 豪華なお屋敷を 買いますが・・・・。
結局は、もとの 古い家に帰り、「じぶんたちがぴったりとおもえば、それがぴったりなんですね」「これが ぼくらに ぴったり!」と、再発見することになります。
ほんとの幸せを考える きっかけになるようです。ただ、現状から一生懸命脱却しようと努力している人もいますがら、そういう人に我慢しなさいということはできませんし、援助が必要な人もいますから、必要ないと切り捨てることだけはあっては、ならないと思います。
昔話風の繰り返しが続き、語る分にはリズム感がありますが、読む分にはややくどいでしょうか。アメリカでの初版は1976年です。