どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

あちこちで桜の開花が・・・

2021年03月18日 | 日記

最近は全国の桜の開花もまちまち。近くのソメイヨシノは、まだ先でしょうか。

 

こちらは一足早い陽光桜。七分咲きです。

椿もいい感じで咲いています。


なんでもモッテルさん

2021年03月18日 | 絵本(日本)

     なんでもモッテルさん/竹下文子・文 アヤ井アキコ・絵/あかね書房/2019年

 

 表紙を見ると外国人の一家のよう。しかし作者を見ると日本の方です。

 モッテルさんは、小高い丘に、何部屋もある立派なお屋敷をもち、なんでも買って、なんでも持っています。

 世界中から買い集めた壺や彫刻、絵画、何台もの車。

 マーダおくさんは、きらきらひかる宝石や指輪、ネックレス。きれいな洋服も靴もいっぱい。

 こどものテルルちゃんとモットくんも、人形やぬいぐるみ、おもちゃがいっぱい。甘いお菓子も山ほど。

 けれども、一つ買うともうひとつほしくなり、買っても買ってもきりがなく、部屋からモノがあふれ場所のとりあいで喧嘩もしばしば。

 ところが、ある日大嵐がやってきて、モッテルさん一家は、地下室に避難。

 大嵐が屋根を吹き飛ばし、テーブルもイスも、彫刻も、宝石も、金庫も空高く まいあがっていき、嵐が過ぎると、壁と窓とドアのほかは なーんにも ありませんでした。

 途方に暮れるモッテルさんのところに、心配した村の人が駆けつけました。たべものをもってきてくれた村の人は、かたずけまでも手伝ってくれてました。

 やがて小さな家をたてたモッテルさんのところは、村人の集いの場になっていきました。

 

 お金では買えないかけがいのないものを手にいれたモッテルさん一家。村の人たちに助けられるまでは、みんなこわそうな目をしていますが、村の人と交流するところは、とっても優しい目です。登場人物のネーミングも楽しい。