どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

アルフィー

2021年12月18日 | 絵本(外国)

     アルフィー/作・デイラ・ヒーダー 訳・石津ちひろ/絵本塾出版/2020年

 

 ニアの六歳の誕生日に、家にやってきたカメのアルフィー。アルフィーも六歳。

 ニアは嬉しくて、アルフィーに、くねくねダンスをおしえたり、プレゼントしたり、変な格好をしてみせたり、歌を聞かせたり、ともだちの話をしたりしますが、反応はありません。

 そのうちニアはアルフィーのことを考えなくなりました。そして、七歳の誕生日の朝、アルフィーがいなくなりました。

 このさきはアルフィーの視線。

 ニアは いいにおいがするから、そばにいると ほっとするし、いつも笑わせてくれたのでニアを喜ばせたいと、プレゼントを探しに出かけます。

 イヌのトビーにおしえてもらい、はじめて外にでました。落ち葉、砂場の中にはなにもありません。そのうちチラチラ雪。

 探すのに夢中であちこちいきますが、ニアにぴったりなのは なかなかみつかりません。

 ようやく さかなにおしえてもらい、池の底でみつけた誕生日プレゼントは・・・・。

 

 ニアはカメが無反応とおもっていたのですが、カメのアルフィーは、ニアがしてくれる全てのことに喜び、ニアを特別な女の子だなって おもっていたのです。

 すれ違いと思っても、すぐに結論をだすのではなく、忍耐強く時間をかけれ分かり合えることもあります。ただ正直言って、なぜカメ?という疑問が残りました。