ゆりかごになりたい、とヤナギは言った/ベッテ・ウェステラ・文 ヘンリエッテ・ブーレンダンス・絵 塩崎香織・訳/化学同人/2023年
十種類の木が、語り合っていきます。ナラがブナに「おおきくなったらなにになるとおもう?」と話しかけました。ナラはタンスと、ブナはテーブルになるのかもいいかもねと こたえます。それからカバノキ、ポプラ、トウヒ、カエデも なりたいものをあげていきます。
ヤナギは、「ゆりかご」と、そっとつぶやきます。
シダレヤナギは葉が落ち、枝は折れ、皮も剥がれ朽ちていき、その下ではカビやキノコがそだちはじめました。
日本だったら杉や松がでてきてもおかしくはないのですが・・・。トネリコ、トウヒは あまり聞いたことがありませんでした。
まわりをみてみると、家やおもちゃ、ベッド、スプーン、木ぐつ、バイオリンなど、あらためて木の世話になっているもののおおいことか。
木版画の落ち着いた色合いの木の絵本です。