どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

かえるのごほうび

2023年05月23日 | 絵本(日本)

    かえるのごほうび/木島始・作 梶山俊夫・レイアウト/福音館書店/2021年新装版

 

 1967年発行の新装復刊。

 800年から900年くらいまえにつくられた鳥獣戯画。教科書でみたような記憶がよみがえってきました。鳥獣戯画は 詞書(ことばがき)もなく、継ぎ接ぎだらけで、誰が何のために描いたどんな話なのか、よくわかっていないといいます。作者は、こんな絵巻物を、子どもたちが楽しめるように 物語を 組み立てなおしたとありました。

 

 森のお祭りで、一等賞になった かえるが急死。葬式で おそなえしたごほうびを さるの おぼうさんが ひとりじめ。ところが かえるは、死んだのではなく さるが ねむりぐすりで、ねむらせたもの。ひみつがばれて、さるは うさぎと かえるに おいかけられ おいかけられ・・・・。

 的あて、相撲があって、でてくるのは かえる、うさぎ、さる、しか、いのしし みみずく。

 文も テンポ抜群。