かえるのごほうび/木島始・作 梶山俊夫・レイアウト/福音館書店/2021年新装版
1967年発行の新装復刊。
800年から900年くらいまえにつくられた鳥獣戯画。教科書でみたような記憶がよみがえってきました。鳥獣戯画は 詞書(ことばがき)もなく、継ぎ接ぎだらけで、誰が何のために描いたどんな話なのか、よくわかっていないといいます。作者は、こんな絵巻物を、子どもたちが楽しめるように 物語を 組み立てなおしたとありました。
森のお祭りで、一等賞になった かえるが急死。葬式で おそなえしたごほうびを さるの おぼうさんが ひとりじめ。ところが かえるは、死んだのではなく さるが ねむりぐすりで、ねむらせたもの。ひみつがばれて、さるは うさぎと かえるに おいかけられ おいかけられ・・・・。
的あて、相撲があって、でてくるのは かえる、うさぎ、さる、しか、いのしし みみずく。
文も テンポ抜群。