どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

エリックとマチルダ

2023年05月12日 | 絵本(外国)

   エリックとマチルダ/ミーシャ・リヒター・作 みつじまちこ・訳/新教出版社/2023年

 

ユキガチョウノのエリックは、行進をしているマチルダに一目ぼれ。
だいすきだって、わかってもらわなくちゃ。

エリックは、マチルダの気を引こうとして、うしろあるきで行進してみました。でも、マチルダは みむきもしません。

さかだちは、どう? マチルダは つんと おすまし。

うしろにまわって、ガーガーとうたってみたり

あたまのうえで つばさをひろげて、行進して見せたり

でもマチルダは だまって 歩き続けています。

 

エリックが、フクロウに なやみを 打ち明けると 森の賢者のフクロウは、「だいすきだよって、ことばで つたえれば いいのじゃないかね?」と、アドバイス。

エリックが 空高く 羽ばたく マチルダに 「だいすきなんだ」と、いうと・・・?

 

思いを伝えるのは、態度はもちろんですが、言葉は、よりストレートです。一目ぼれは、何が決め手でしょうか。

 

原著は1967年、彩色されているのは足とくちばしのみ。線が主体のシンプルな構図のなかに、二匹の存在感がありました。