どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

おむすびころりん

2025年02月21日 | 絵本(昔話・日本)

   おむすびころりん/松谷みよ子・作 長野ヒデ子・絵/童心社/2006年

 

 ねずみの穴にころがったおむすび。ねずみたちは、おおぜいで もちつきをしていました。
 ばさまが、ねずみからおもちをもらってかえると、ねずみのおおもちは おおばんこばんに かわっていました。

 これをみたとなりのばばあも、ねずみのあなへいきますが、ねこのまねをして、あなのなかにとりのこされ、もぐらになってしまいます。

 

 おなじみのネズミ浄土の話で、絵本も数多くでていますが、松谷バージョンは、ばあさまがメインです。夫婦のやりとりも楽しめます?。


 ばあさまが、おむすびをとどけるため、居場所を確認すると、山の上のじいさまは、木をゆらして返事をします。ばさまが、ねずみのあなからでてくると、そこでまっていたのは じいさま。ばあさまを心配していたのでした。

 となりのじいが、「ばばあ こういうわけだ。あした やまへ おむすびを かついでいけ。ねずみのもちを もらってこう」というと、「おら やんだ。ねずみはきれえだ。じいがいけ」という返事。それでもでかけたばあ。
 ばあが、もぐらになって地面の上に顔を出すと、じいに ぽかん なぐられてしまいます。

 

 ねずみやいかにも人のよさそうなじいさまとばさまの顔と、となりのばあと じいのいかにも欲張り風の顔が対照的です。

 語るのを聞くと、ねずみの歌うリズムが、人によって それぞれで、こちらも楽しめます。