どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

しちどぎつね

2023年04月17日 | 絵本(昔話・日本)

    しちどぎつね/岩崎京子・文 二俣英五郎・画/教育画劇/2003年

 

 きつねが人をだます話は全国に分布していますが、これは、落語版。

 二人づれの旅人が、店から鍋ごと料理を盗み、食べ終えたあと 空になった鍋を 放り投げると、たまたま昼寝していたきつねの頭に当たったから さあ大変。

 一度やられると七回しかえしをするという しちどきつね。

 二人の旅人が、着物を脱いで川をわたっていて、村人から声をかけられ、気がつくと そこはムギ畑。

 あたりが急にくらくなり、小さな寺に泊めてもらおうとして、尼さんから 留守を頼まれ留守番をしていると、墓から亡者が出てきて踊ったり、相撲を取ったり。昨日亡くなった若い奥さんが あかんぼうを だいて「ねんころりん・・」。

 がたがた震えているところに、村の人たちが、ほんとの 仏さんだという棺桶をおくと、棺桶がふたが押し上げられ なかから「た、たすけてくれえ」という声。村の人から声をかけられ、気がつくと、暗闇どころか、かんかんでりの 真っ昼間。

 きつねを見つけ、追いかけるとやぶの中。きつねのしっぽを みんなで 引っ張ると・・・。

 

 関西弁で快調に展開し、絵も雰囲気抜群。オチも最高です。


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