ワニのお嫁さんとハチドリのお嫁さん/清水たま子・文 竹田鎮三郎/福音館書店/2013年初版
清水さんは27年間メキシコに在住、竹田さんは1963年からメキシコに在住とあります。
メキシコは昔いくつもの国にわかれていました。
ウワベ国とチョンタル国は境が接していました。
チョンタル国が、あるとき、うつくしいピラミッドをきずきます。
ウワベ人は、くやしいので夜中に、ピラミッドを盗もうとします。
しかしピラミッドはびくともしません。
ヘビの神さまにおねがいして、大雨をふらせますが、ピラミッドはびくともしません。
このピラミッドをめぐって両国では、百年ものあいだ戦いを繰り広げます。
あるとき、ヘビの神さまとヒョウの神さまから、お互いに娘をよめにやることを提案されます。親戚同士になれば戦もなくだろうと考えたのです。
タイトルにもあるように、ワニとハチドリが嫁に行くことになるのですが・・・・。
ワニもハチドリもかわいらしい娘になるのですが、この絵が、うつくしいといった印象はありません。ところかわればかわいいという基準がことなるのでしょう。
日本の昔話では鶴が人間になったり、キツネやタヌキが人間に化けることがありますが、外国の話とちがって、そう多くはなさそうです。
ワニとハチドリの出番も多く、長い話になっています。
神話がとりいれられて、メキシコの歴史に思いをはせるのも楽しいかもしれません。