どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

ワニのお嫁さんとハチドリのお嫁さん

2016年10月01日 | 絵本(外国)


   ワニのお嫁さんとハチドリのお嫁さん/清水たま子・文 竹田鎮三郎/福音館書店/2013年初版

 清水さんは27年間メキシコに在住、竹田さんは1963年からメキシコに在住とあります。

 メキシコは昔いくつもの国にわかれていました。
 ウワベ国とチョンタル国は境が接していました。
 チョンタル国が、あるとき、うつくしいピラミッドをきずきます。
 ウワベ人は、くやしいので夜中に、ピラミッドを盗もうとします。
 しかしピラミッドはびくともしません。
 ヘビの神さまにおねがいして、大雨をふらせますが、ピラミッドはびくともしません。
 このピラミッドをめぐって両国では、百年ものあいだ戦いを繰り広げます。

 あるとき、ヘビの神さまとヒョウの神さまから、お互いに娘をよめにやることを提案されます。親戚同士になれば戦もなくだろうと考えたのです。

 タイトルにもあるように、ワニとハチドリが嫁に行くことになるのですが・・・・。

 ワニもハチドリもかわいらしい娘になるのですが、この絵が、うつくしいといった印象はありません。ところかわればかわいいという基準がことなるのでしょう。

 日本の昔話では鶴が人間になったり、キツネやタヌキが人間に化けることがありますが、外国の話とちがって、そう多くはなさそうです。

 ワニとハチドリの出番も多く、長い話になっています。

 神話がとりいれられて、メキシコの歴史に思いをはせるのも楽しいかもしれません。


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