どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

ほうきぼしの まほう

2023年07月25日 | 絵本(外国)

   ほうきぼしの まほう/ジョー・トッド=スタントン・作 まつかわ まゆみ・訳/評論社/2023年

 

 パパの仕事のために田舎から引っ越こしてきたナイラ。見えるのは、灰色の建物と 星がたったの七つ。パパは家でも いつも仕事ばかり。通りは人ごみばかり、あたらしい学校は うるさいどうぶつでいっぱい。ねむるときに 波の音も きこえません。

 でも、あるばん ほうきぼしをみた。ほうきぼしは、光の樹になった。あとをおいかけて、空を渡り、ほうきぼしに おいつくと、そこは ひかりの 海。でも、それは・・・。

 前半は、豊かな自然のなかでのパパとナイラの二人暮らしのようす。パパは 毎日、学校に迎えにきてくれて、おいいしいごちそうをつくったり、すてきな おはなしをつくったり。朝は おうちから 日の出がみられ、昼は 楽しく 動物ごっこ。夜は、波の音を聞きながら ねむる。

 環境の激変にとまどうナイラ。わかってくれないと思っていたパパが、ナイラが、部屋の中に描いた光景に気がつき、パパも部屋の中に、ほうきぼしの世界を 表現していきます。ナイラとパパのともだちも くわわって協力していきます。

 

 ママが存在しないのは なぜ? どうして、「みんなで、ここを ほんとの おうちに すればいい!」と思ったのか わかりにくいのが 難点でしょうか。

 鮮やかな色をみるだけでも楽しい絵本です。


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