のいちごつみ/さとう わきこ/福音館書店/2015年(2010年初出)
おいしいジャムを作ろうと、ばばばあちゃんは のいちごつみに出かけました。「いま とらなくって どうする」と、味見。いちごが、かご いっぱい。ぽかぽか陽気に誘われ ひと眠り。
おなかをすかした 動物たちが やってきて、ジャムになるまえに、一粒と、食べはじめたら、あれあれ、いちごはどんどんなくなって、残ったのは七粒。
「これだけじゃ、いちごジャム できないよ」と、みんながいうと、ばばばあちゃん、のこりの いちごを パクリ。そして、「あした また みんなで とりにいけば いいよ。のいちごつみも たのしいよ」と、平気な いつもの ばばばあちゃん。
次の日、ちゃーんと みんなで のいちごつみです。
「ふたつ いちご にこ にこ たべよう」
「ななつ いちご なかなか とまらぬ」
「やっつ いちご やっぱい うまい」
と、数え歌で、のいちごを食べるのが、楽しそう。
次の日の、のいちごつみ、クマはハチミツをさがし、サルは頭に野いちごがはいった籠をのせ、キツネはねむくなったりと さまざま。