鳥見雑記帳

庭や近所の公園で観察した野鳥についての雑記帳

カルガモは神田川を目指す

2010年05月28日 | カモ類
ここは井の頭公園のひょうたん池と呼ばれる池。
アサザやコウホネなどの水草が植えられていて、
池の中の生き物に食べられてしまわないように、
周りを金網のフェンスで囲ってあります。

向こうの土手からカルガモの親子が池に下りてきました。




生まれたばかりのヒナが9羽。水草の生えている池に来てうれしそう。



何しろ井の頭池には水草はほとんどありません。
植えても植えても食べられてしまうからです。
この一家を追ってきた方の話では、カルガモたちは、
遠くお茶の水池(池の水源があるところ)からボート池を横切って来たのだそうです。






子どもたちは嬉しそうですが、お母さんには目当てがあるようです。
もっと別の場所を目指しているらしいのです。
お母さんがガモは何度か岸に飛び上がって雛たちを促しますが、
雛たちには岸に上がる力はありません。ピイピイ鳴くばかりです。

このフェンスさえなかったら、とでも考えているのでしょうか。
お母さんは子どもたちを連れて、何度かフェンスを行ったり来たり。
やがて、何を思ったか、自分だけフェンスの外へ出てしまいました。



するとどうでしょう。
雛たちは一斉にフェンスの網の隙間から這い出てきたのです。
見ている人たちもびっくり。最後の1羽が抜け出すと、思わず拍手が。
お母さんガモは、雛が金網の隙間から出られると確信していたのでしょうか。
だとしたら、すごいです。




全部の雛が出たのを確認すると、お母さんは9羽を引き連れて、
神田川源流へ。
その速いこと速いこと!あっという間に姿が見えなくなりました。




神田川には何組かのカルガモの親子がいます。
みんなこのように池からやってきたのでしょうか。
池には食べ物の草もないし、休憩する小島や茂みもないからでしょうか。

コメント (2)
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