鳥見雑記帳

庭や近所の公園で観察した野鳥についての雑記帳

カイツブリ 2018覚書②

2018年12月30日 | カイツブリ類
●お茶の水池水辺の小道ペア



ここも毎年1組は営巣する人気の場所。今年は葦の中に作る。
卵は5つあったようだが、孵ったのは4羽。



しかし、その後親の子育てに異変が…。



どうも片親が行方不明なことが多く、残った親がいらだち、落ち着かない。


まだまだ独り立ちできる大きさには育っていない雛たちをつっついたり、餌をあげなかったりする。





雛たちはやがて1羽また1羽と姿を消し、このペアの子たちは全滅してしまったようだ。

●弁天ペア

かいぼり後、毎年弁天池でも繁殖を試みるペアがいたのだが、よい営巣場所が見つからなかったり、ヘビに襲われたりで、孵っても育たなかった。
今年も初めはなかなか営巣場所が決まらなかったが、そのうちいつになくかしっかりした巣をつくっているのを発見。



卵は5つあったようだが、無事に孵ったのは4羽。



親たちはかいがいしく世話をする。餌も豊富なようだ。



雛は結局また1羽減り、最終的には3羽になってしまったが、すくすくと育っていった。





弁天池で無事に雛が育ったのは、かいぼり以来初めてのことだった。

③へつづく


カイツブリ 2018覚書①

2018年12月30日 | カイツブリ類
今年で3回目のかいぼりを終えた井の頭池。外来魚がいなくなった池でカイツブリたちの繁殖はどうなっていくのか。かいぼりが始まって以来毎年記録を残してきた。

今年はかいぼり直後ということもあってか、カイツブリたちの繁殖の始まりは例年より遅かった。
例年通り、巣を作る場所をめぐって縄張り争いがあったり、なかなか場所が定まらなかったりしたが、結局初夏までには4組のペアが卵を産んで雛を孵すところまでいった。

●池尻ペア

ボート池の池尻はボートが侵入できないという利点があるが、問題は巣をかける場所が不安定であるということだ。



今年はこの桜の枝に水草などをひっかけて営巣を始めた。



卵を4個ほど産み、そろそろ孵るころというとき、巣は流され、卵もろとも沈んでしまった。



それでもペアはすぐに新しい巣を作りはじめる。



ここも決して安定した場所ではなかったが、一生懸命水草を運んできて産卵。



結局3羽の雛を孵した。



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