新米ペアレントの営業日誌・営業中

2005年3月1日に秋田県大仙市にオープンした大曲ユースホステルのペアレント(経営者)が日々の出来事を送ります。

温泉施設の閉館、廃業・2024年春

2024-03-20 23:52:21 | 温泉(秋田)

今日は春分の日、お彼岸で春休みと人が動きそうでしたので、温泉巡りはお休みで、先週から巡った場所の資料作成。

さて以前、今月末で男鹿市の公共温泉、男鹿山温泉・温浴ランドおがと夕陽温泉WAOがこの3月末で閉館になると書きました。更に大館の釈迦内温泉・泉湯(既に休館中)と長瀞温泉、雪沢温泉・老人福祉センター・四十八滝が月末で閉館を発表。また6月末で由利本荘市の道の駅大内に併設の入浴施設ぽぽろっこが休業になるとの話。

新型コロナの流行が始まった2020年以来、知っているだけで27カ所の温泉が閉鎖、廃業となっており、秋田県内の施設の1割に当たる数。それまで秋田県内で約250カ所、日帰りで入浴できる温泉があるとお客様にお話ししてきましたが、そろそろ220カ所と訂正する必要がありそうです。

コロナ流行直後は、行動制限や休業要請など、コロナ起源の閉館が多く見られました。その後旅行支援が行われ、昨年5月に行動制限は解除になったことで、一部では人の動きも活発化し、外国人観光客も昨年ぐらいから戻って来ています。そうした中、次の原因として、ウクライナ侵攻などに伴う光熱費の上昇、急速に需要回復している状況での人手不足など、経費面でのギブアップが出始めているようです。

もちろんその背景には、設備や経営者の老朽化が大きな問題としてあります。これはYHの問題とも同じで、儲かるなら建物を改修する勇気も出るのですが、現状で莫大な費用を書けるよりは廃業、となることが多いようです。

また公共の温泉施設では、直営で経営→赤字のため第三セクター→赤字拡大→指定管理者制導入→赤字止まらずギブアップということが多く見られます。大体公共施設の場合、当初の想定利用者がむちゃくちゃな計算で、営業を始めたら、計画とは大きく違うと云うことが多いようで、それでも住民の福祉のためという口実で、税金で赤字を補填するケースが多いようですので、人口減少が日本で一番の秋田では、閉めると云う英断も必要なのかもしれません。

ここにきて、都会のサウナブームが秋田県にもみられるようになっているようで、サウナのある温泉にいつも以上に入浴客が多いことが見受けられます。お湯を楽しむ人にとっては、サウナ客(サウナ―?!)はあまりいい感じではありません。サウナだけなら、街中の健康ランドにでも行ってくれ、思ってしまいます。でも経営面では、温泉利用者もサウナ―も一人は一人、大助かりと云うことなのでしょう。そのため一部の施設では新たにサウナや水風呂を新設するというところも出始めていますが、ブームが終わった時に、重荷にならなければと、余計な心配をしてしまいます。(写真は上は温浴ランドおが、下は夕陽温泉WAO、いずれも過去のもの)

のち

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