雪が降り始め、雷が鳴りだすと、秋田で話題になるのがハタハタ。産卵のために岸に接近(接岸)するハタハタを「季節ハタハタ」と呼び、メスの子持ちハタハタを珍重し、秋田の冬の楽しみの一つともいえるものです。3~4週間、ハタハタは秋田の沿岸部に「接岸」し、それを一網打尽にとるのが秋田のハタハタ漁。地元ではこれがいつ始まるかがニュースになりますし、接岸して大量に獲れだすと、店には箱で並び、多くの人が買い求める姿を見ることになります。
ただここ数年、海水温の上昇という気候変動の影響を大きく受け、秋田沿岸にハタハタが来なくなっていて、それは過去のこの時期のブログを見て頂くと変化が大きいことがわかるかと思います。
そろそろ接岸が近くなった時期で、本日の地元紙では、昨日県のハタハタ資源対策協議会が今年の漁獲量は昨年(110トン)並みの110トンの見込みを示し、県水産振興センターは接岸日(初漁)も昨年と同じ12/2の予測を示したとのこと。
メスは秋田では人気があるもののオスは不人気で格安で流通していたので、当YHではそれを保存食のハタハタ鮨にしていましたが、ここ数年はオスも値段が高く、手が出ないため鮨づくりはお休みになっています。
今年もラニーニャ現象が予想されたり、夏から秋にかけての日本海側の海水温が高い水準で推移したこともあり、豊漁は期待薄。何か他のもので代用できないかとも考えていますが、今のところ候補がなく、寂しい思いをしています。(写真は2015年のものです)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます