外科用スプレー癒着防止材の適用了承

外科用スプレー癒着防止材の適用了承
中医協、皮膚筋炎の体外診断用医薬品も
化学工業日報2016年9月30日 (金)配信 一般外科疾患皮膚疾患検査に関わる問題

　厚生労働省の中央社会保険医療協議会（中医協）総会は２８日、医療機器、臨床検査薬の保険適用について了承した。
　医療機器では、テルモが開発した外科手術向けの癒着防止材「アドスプレー」が保険収載される。従来のフィルム貼付式の癒着防止材と異なり、国内初のスプレー式癒着防止材。凹凸がある形状や奥まった部位などにも確実に癒着バリアを形成できるのが特徴。保険償還価格は７３００円／ミリリットル。改良加算５％や迅速な保険導入による加算が上乗せされた。ピーク時予測販売額は４１億円／年。１２月に収載予定。
　臨床検査では、医学生物学研究所（ＭＢＬ）が開発した皮膚筋炎の体外診断用医薬品「ＭＥＳＡＣＵＰ　ａｎｔｉ－ＭＤＡ５テスト」「同ａｎｔｉ－ＴＩＦ１－γテスト」「同ａｎｔｉ－Ｍｉ－２テスト」が保険適用。ＥＬＩＳＡ法で血清中の抗ＭＤＡ５抗体、抗ＴＩＦ１－γ抗体、抗Ｍｉ－２抗体を測定する試薬で、皮膚筋炎の診断補助に使われる。保険点数２７０点。１０月に収載予定。