ブログ記事の紹介
東京日和@元勤務医の日々
skyteam200.exblog.jp
診療報酬返還2000万円!禁煙が当たり前に>病院で働く医師や看護師さん
島根県のローカル病院が今、注目を浴びてしまっています。元はと言えば、禁煙外来を設けて4年半。だのに職員が、禁煙外来の開設の条件の敷地内禁煙を守れていなかったことです。
昭和の時代なら職場でいくらタバコを吸っても問題がなかったのですが、今や喫煙ができるオフィスは圧倒的に少なくなりつつあります。受動喫煙の問題もありますが、さらに医療機関では喘息や肺気腫などの呼吸器疾患の患者さんに禁煙を指導する場でもあるので、当然といえば当然ですが・・・。
結果として思わぬ余波が。塩崎厚労大臣もお怒りです。外来がなくても敷地内禁煙は病院機能評価などでも求められていますし、他にも「入院栄養食事指導料」「がん治療連携指導料」とか様々な指導料の基礎になっていたので、病院にとっては禁煙外来以外の収入も返還を求められ、しかも今後は病院の職員が病院内の敷地内で喫煙するようであれば、再度取り下げになること。
つまり、病院で喫煙をするなということです。オフィスワーカーならちょっと外に出てが可能ですが、白衣姿での喫煙や近所のコンビニまでが遠い(案外これが多い)など問題があるので、最初から喫煙者の医療従事者を雇うことがリスクになります。
大学病院でも同じですが、新人の研修医や看護師さんはちょっとまで医学生や看護学生だったら学校で授業がない時は、いくらでも吸えたのに今後はそういうことは許されなくなります。
ようは、最初から「「吸わない」習慣を持った職員でないと、解雇はないにせよ、働く病院側には迷惑になります。そういう意味で、医療機関で従事する勤務時間内は吸わない方が・・・ではなく、学生時代から吸っちゃうと就職の時に嘘はつけないし、吸えばやはり指導を受けるので、やめておきましょうね。
もちろん、患者さんも吸わない方がいいです。東京オリンピックを前に、禁煙ゾーンが広がるので、様々な点で、不都合が生じます。昔は良かったな・・・でしょうが、そうも言ってられないし、タバコの税金も上がっていく一方なので、喫煙というのはかなり厳しくなる見込みなので、今、医学生や看護学生、あるいは医学系に就職しようと考えている方、あるいは勤務中の方は是非念頭においてもらいたいですね。
【島根】 禁煙外来ある病院、職員ら敷地内で日常的に喫煙
読売新聞 2016年10月2日
--------------------------------------------
【島根】禁煙外来病院で喫煙、4年半分の診療報酬返還へ 島根
朝日新聞 2016年10月2日
--------------------------------------------
【島根】塩崎厚労相「とんでもない話だ」 禁煙外来病院の喫煙問題
ZAKZAK 2016.10.04
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20161004/plt1610041830006-n1.htm
--------------------------------------------
【島根】禁煙外来病院試算 喫煙の「代償」 返還2000万円 診療報酬5年分
読売新聞(大阪) 2016年10月05日