がん治療研究で「引用栄誉賞」 前田、松村氏(熊本大出身)表彰
2016年10月20日 (木)配信熊本日日新聞
米情報会社クラリベイトアナリティクス(旧トムソン・ロイター)が、論文の引用回数が多かった研究者らに贈る「トムソン・ロイター引用栄誉賞」の授賞式が19日、東京都千代田区のホテルであり、崇城大DDS研究所特任教授の前田浩氏と、人吉市出身で国立がん研究センター先端医療開発センター(千葉県)新薬開発分野長の松村保広氏が表彰された。
同社は毎年、ノーベル賞の有力候補者を独自に分析して「引用栄誉賞」として表彰。今年のノーベル医学生理学賞に決まった東京工業大の大隅良典栄誉教授も2013年に受賞している。
前田氏と松村氏は、研究者として熊本大医学部に在籍していた1986年、がんにできる血管に隙間が多く、がん組織内に高分子物質が漏れ出す「EPR効果」を共同で発表。この効果を利用して、薬剤を効率的にがん組織周辺に送り込む研究が世界で進められている。
表彰式には、両氏ともに妻を伴い出席。前田氏は「毒性や副作用のないがん治療薬を開発して、患者に届けたい」、松村氏は「効果を利用した治療法の臨床試験に、早く進みたい」と今後の抱負を語った。(山口尚久)
2016年10月20日 (木)配信熊本日日新聞
米情報会社クラリベイトアナリティクス(旧トムソン・ロイター)が、論文の引用回数が多かった研究者らに贈る「トムソン・ロイター引用栄誉賞」の授賞式が19日、東京都千代田区のホテルであり、崇城大DDS研究所特任教授の前田浩氏と、人吉市出身で国立がん研究センター先端医療開発センター(千葉県)新薬開発分野長の松村保広氏が表彰された。
同社は毎年、ノーベル賞の有力候補者を独自に分析して「引用栄誉賞」として表彰。今年のノーベル医学生理学賞に決まった東京工業大の大隅良典栄誉教授も2013年に受賞している。
前田氏と松村氏は、研究者として熊本大医学部に在籍していた1986年、がんにできる血管に隙間が多く、がん組織内に高分子物質が漏れ出す「EPR効果」を共同で発表。この効果を利用して、薬剤を効率的にがん組織周辺に送り込む研究が世界で進められている。
表彰式には、両氏ともに妻を伴い出席。前田氏は「毒性や副作用のないがん治療薬を開発して、患者に届けたい」、松村氏は「効果を利用した治療法の臨床試験に、早く進みたい」と今後の抱負を語った。(山口尚久)