調剤医療費が8兆円目前に
2016年12月14日 (水)配信薬局新聞
調剤医療費が8兆円目前に 厚労省・平成27年調剤医療費の動向で薬剤料の伸長傾向を公表
調剤医療費は8兆円に迫る状況にあることが厚労省が発表した「平成27年度調剤医療費(電算処理分)の動向」からわかった。対前年比において9.3%の伸びとなっており、直近5年でも突出した伸長傾向を示している。
平成27年度の調剤医療費は7兆8192億円で前年の7兆1515億円から9.3%伸長した。この伸び率は昨年の2.3%、一昨年の6.1%、3年前の1.2%と比較すると特異的な動向を示したことが窺える。処方箋枚数は8億1912万枚で、前年の8億359万枚から1.9%増加、1枚当たり調剤医療費は9,546円となり、初めて9000円台に突入した。前年比では7.3%の増加となっていることから、1枚当たりの処方箋単価が著しい増加傾向を示したものと判断できそうだ。
調剤医療費の内訳では技術料が1兆8283億円(対前年比3.4%増)、薬剤料が5兆9783億円(同11.3%増)となっており、技術料はこれまでと同様の伸び幅に留まっているが、薬剤料は2桁伸長となっており、直近5年間は最大で9%増の年があったことを踏まえると、27年は特異的な増加を見せていることが浮き彫りとなった。
処方箋1枚当たり調剤医療費は9,546円(伸び率7.3%増)で内訳は技術料2,232円(1.4%増)、薬剤料7,299円(9.2%増)、特定保険医療材料料は15円(1.8%増)。
年齢階級別にみた処方箋1枚当たり調剤医療費の傾向では、年齢が上がるとともに単価は高くなり、75歳以上では11,730円で過去最高となった。その一方、0歳から5歳は3,328円となっており、4倍近い差が生じていることが示された。
後発医薬品割合の推移および数量ベースの使用割合に関しては、27年度は新指標で60.1%(対前年度比3.7%増)、後発品調剤率は63.1%(2.3%増)となっている。
2016年12月14日 (水)配信薬局新聞
調剤医療費が8兆円目前に 厚労省・平成27年調剤医療費の動向で薬剤料の伸長傾向を公表
調剤医療費は8兆円に迫る状況にあることが厚労省が発表した「平成27年度調剤医療費(電算処理分)の動向」からわかった。対前年比において9.3%の伸びとなっており、直近5年でも突出した伸長傾向を示している。
平成27年度の調剤医療費は7兆8192億円で前年の7兆1515億円から9.3%伸長した。この伸び率は昨年の2.3%、一昨年の6.1%、3年前の1.2%と比較すると特異的な動向を示したことが窺える。処方箋枚数は8億1912万枚で、前年の8億359万枚から1.9%増加、1枚当たり調剤医療費は9,546円となり、初めて9000円台に突入した。前年比では7.3%の増加となっていることから、1枚当たりの処方箋単価が著しい増加傾向を示したものと判断できそうだ。
調剤医療費の内訳では技術料が1兆8283億円(対前年比3.4%増)、薬剤料が5兆9783億円(同11.3%増)となっており、技術料はこれまでと同様の伸び幅に留まっているが、薬剤料は2桁伸長となっており、直近5年間は最大で9%増の年があったことを踏まえると、27年は特異的な増加を見せていることが浮き彫りとなった。
処方箋1枚当たり調剤医療費は9,546円(伸び率7.3%増)で内訳は技術料2,232円(1.4%増)、薬剤料7,299円(9.2%増)、特定保険医療材料料は15円(1.8%増)。
年齢階級別にみた処方箋1枚当たり調剤医療費の傾向では、年齢が上がるとともに単価は高くなり、75歳以上では11,730円で過去最高となった。その一方、0歳から5歳は3,328円となっており、4倍近い差が生じていることが示された。
後発医薬品割合の推移および数量ベースの使用割合に関しては、27年度は新指標で60.1%(対前年度比3.7%増)、後発品調剤率は63.1%(2.3%増)となっている。