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調剤医療費が8兆円目前に

2016年12月15日 17時26分17秒 | 行政
調剤医療費が8兆円目前に
2016年12月14日 (水)配信薬局新聞

調剤医療費が8兆円目前に 厚労省・平成27年調剤医療費の動向で薬剤料の伸長傾向を公表
 調剤医療費は8兆円に迫る状況にあることが厚労省が発表した「平成27年度調剤医療費(電算処理分)の動向」からわかった。対前年比において9.3%の伸びとなっており、直近5年でも突出した伸長傾向を示している。
 平成27年度の調剤医療費は7兆8192億円で前年の7兆1515億円から9.3%伸長した。この伸び率は昨年の2.3%、一昨年の6.1%、3年前の1.2%と比較すると特異的な動向を示したことが窺える。処方箋枚数は8億1912万枚で、前年の8億359万枚から1.9%増加、1枚当たり調剤医療費は9,546円となり、初めて9000円台に突入した。前年比では7.3%の増加となっていることから、1枚当たりの処方箋単価が著しい増加傾向を示したものと判断できそうだ。
 調剤医療費の内訳では技術料が1兆8283億円(対前年比3.4%増)、薬剤料が5兆9783億円(同11.3%増)となっており、技術料はこれまでと同様の伸び幅に留まっているが、薬剤料は2桁伸長となっており、直近5年間は最大で9%増の年があったことを踏まえると、27年は特異的な増加を見せていることが浮き彫りとなった。
 処方箋1枚当たり調剤医療費は9,546円(伸び率7.3%増)で内訳は技術料2,232円(1.4%増)、薬剤料7,299円(9.2%増)、特定保険医療材料料は15円(1.8%増)。
 年齢階級別にみた処方箋1枚当たり調剤医療費の傾向では、年齢が上がるとともに単価は高くなり、75歳以上では11,730円で過去最高となった。その一方、0歳から5歳は3,328円となっており、4倍近い差が生じていることが示された。
 後発医薬品割合の推移および数量ベースの使用割合に関しては、27年度は新指標で60.1%(対前年度比3.7%増)、後発品調剤率は63.1%(2.3%増)となっている。
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歯科医、2029年には1万4千人過剰…合格基準引き上げも検討

2016年12月15日 17時24分54秒 | 行政
歯科医、2029年には1万4千人過剰…合格基準引き上げも検討
2016年12月14日 (水)配信読売新聞

 歯科医師が2029年に約1万4000人過剰となるという推計を厚生労働省がまとめた。厚労省は文部科学省と連携し、歯学部定員の削減や国家試験の合格基準引き上げを検討する。
 歯科医師は14年で約10万人おり、20年間で約2万人増えた。開業する歯科医師も多く、診療所数は約6万9000で、「(5万店超の)コンビニエンスストアより多い」と指摘される。競争激化から診療所の経営が厳しさを増す中、不必要な診療が行われたり治療が長引いたりする懸念がある。
 厚労省は、将来の歯科医師の過不足を把握するため需給見通しを試算した。現行の歯科医師数や国家試験の合格者数から、将来の歯科医師数を推計。少子高齢化を踏まえた推定患者数や歯科医師が1日に診る患者数などから、必要となる歯科医師数を算定した。
 1日に診る患者数を厚労省や日本歯科医師会の調査を基に3段階で想定すると、17年は3100人不足~1万5600人過剰、29年は600~1万8100人過剰と幅が出た。厚労省の有識者検討会が、中間的な想定が精緻で妥当と結論づけたため、最終的な推計値は17年で1万1300人、29年で1万4100人過剰になるとされた。
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「過酷労働なくしたい」実名を公表 新潟・市民病院医師自殺問題

2016年12月15日 17時23分18秒 | 
「過酷労働なくしたい」実名を公表 新潟・市民病院医師自殺問題
2016年12月14日 (水)配信新潟日報

 新潟市民病院に勤務していた女性医師がことし1月に自殺し、過労が原因として遺族が労災申請している問題で、女性の夫は13日、新潟日報社などの取材に応じ、女性の実名を木元文(あや)さん=当時(37)=と明らかにした。木元さんの夫は公表の理由について「本名の方が事実が伝わり、事態が良い方向に動くと考えた」とした上で、「妻と同じような目に遭う人をなくしたい」と強く訴えた。
 夫によると、木元さんは以前、介護施設で看護助手として働いていた。次第に「やっぱり医者になりたい」という思いが募り、仕事を続けながら猛勉強。新潟大医学部を経て、念願の医師となった。
 生活が一変したのは、2年間の前期研修が終わり、2015年4月に市民病院へ入ってからだという。夜中にも頻繁に呼び出される木元さんを見て、夫は「ずっと働いているな」と気に掛けていた。結果的に、妻を守れなかった後悔が残った。
 木元さんの死後、市民病院では労働時間を本人の申告で算出していると知った。労働時間の正確な把握など5項目を新潟市に求めたが、市の回答は個別の項目への答えはなかった。
 夫は「(具体的に)何をするのか分からず、あまりにひどい。これではまた、市民病院で妻と同じ目に遭う人が出る」と感じたという。市に対し、事態の深刻さを伝え、もっと真剣に取り組んでほしいとの思いが強くなった。
 当初は匿名を通したが、「医師は単なる肩書。本人は嫌がるかもしれないけれど、木元文という人がこれだけ働いたという事実を伝えたい」と考えるようになった。弁護士からの助言もあり、妻の実名公表に踏み切った。名前が出ることで、妻のことを知る人から情報が集まることにも期待を寄せる。
 労災申請の結果が出る時期はまだ分からない。夫は「公共団体が法律を守らなければ、民間が守るわけはない」と語った。
◎労基署へ申し入れ
 木元さんの夫と代理人弁護士は13日、新潟市民病院で労働基準法違反の長時間労働がまん延しているとして、新潟労働基準監督署に是正を申し入れた。
 是正申告書によると、市民病院では特別な場合でも月80時間の時間外労働を限度とする労使協定(三六協定)が結ばれているにもかかわらず、限度を超えた「過酷な長時間労働」が行われているという。
 市民病院の高橋豊管理課長は「申し入れ内容を詳細に把握していないのでコメントは差し控えるが、労基署の調査には真摯(しんし)に対応している」と話した。
◎時間外労働推定187時間
 木元文さんは2015年4月から、医師免許取得後3年目の後期研修医として新潟市民病院に勤務した。15年9月ごろから体の不調を訴え、ことし1月、新潟市内の公園で自殺した。
 木元さんの夫と弁護士は、病院側が提出した資料などを基に木元さんの時間外労働時間を算出。それによると、15年4月~ことし1月の時間外労働時間は月平均で約187時間だった。
 夫らは8月に労災申請し、11月9日には医師の正確な労働時間の把握など、労働環境改善の方向性を示すよう求める申し入れ書を新潟市の篠田昭市長宛てに提出。市は同30日、市長名で「今後も(労働時間の削減を)継続・強化する必要がある」と回答した。
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