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急患の心電図送信システムに最高賞 福井大医学部開発、救命率向上評価

2016年12月21日 23時48分06秒 | 医療情報
急患の心電図送信システムに最高賞 福井大医学部開発、救命率向上評価
2016年12月19日 (月)配信福井新聞

 福井大医学部が開発した、詳細な心電図や患者の画像をスマートフォンやタブレット端末で救急隊から医療機関に送る「クラウド型救急医療連携システム」が、モバイルコンピューティング推進コンソーシアム(MCPC)の「MCPCアワード2016」で最高賞の総務大臣賞に選ばれた。急性心筋梗塞患者の救命率向上で成果を上げている点が高く評価された。
 MCPCは、大手の通信会社、電機メーカー、システム関連会社、ソフトウエア開発会社など163社でつくる任意団体。モバイルシステムを導入して社会貢献、業務効率化などで成果を上げた事例を毎年顕彰している。福井大医学部のシステムは、総務大臣賞のほか、ユーザー部門のグランプリとモバイルパブリック賞にも選ばれた。
 スマートフォンやタブレット端末で記録した心電図や患者、事故現場の画像を、インターネットのクラウドサーバーを介してやりとりする。救急隊は専門医の指示に基づいて救命処置できるほか、状況に応じて心筋梗塞の専門的な治療が可能な病院に直接搬送できる。病院側も患者の到着前から診断や機材、スタッフの治療準備を進められる。
 福井県の嶺北、勝山市、大野市、南越、若狭の5消防本部と、福井大医学部附属病院(同県永平寺町)、福井循環器病院(福井市)、福井県立病院(同)、中村病院(同県越前市)、杉田玄白記念公立小浜病院(同県小浜市)の5病院が導入し、実証試験を行っている。福井大医学部附属病院ではシステム導入後、急性心筋梗塞の患者十数例の搬送に活用し、約10例でカテーテル(細い管)治療の早期開始につながった。
 大学として公的な研究費を活用して開発しており、コストを抑えて管轄人口が10万人以下の消防本部でも導入できるようにしたのが特長。システム開発を担った福井大医学部の笠松眞吾・技術専門職員は「システムが稼働すれば、急性心筋梗塞の指定医療機関から離れたへき地の住民も大都市部と同じように短時間で治療を始められる」と説明する。
 1月からは共同運用機関を全国から募り、将来的には事業型NPOの設立も視野に入れる。笠松さんは「一つの自治体、消防本部だけで導入が難しい場合は、都道府県単位の財政支援が不可欠。受賞を機に一層のコストダウンを図り、県内だけでなく全国の自治体と連携して普及を目指したい」と話している。
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気分はブラック・ジャック 高校生“手術”に挑戦 福井大

2016年12月21日 23時45分53秒 | 
気分はブラック・ジャック 高校生“手術”に挑戦 福井大
大学 2016年12月19日 (月)配信毎日新聞社

 若者に外科医や医療に関心を持ってもらおうと、福井大は17日、永平寺町松岡下合月の福井大医学部付属病院で「外科手術体験セミナー」を開いた。県内12高校の1年生47人が参加し、実際に手術で使う最新機器を扱って手術に挑戦した。
 セミナーは地域の医師不足解消を目的に、2007年から毎年開いている。手塚治虫氏の人気医療漫画「ブラック・ジャック」をセミナー名に冠し、広く注目を集めている。セミナーの冒頭、腰地孝昭病院長は「医療を考え、将来医師を目指すきっかけの一つとしてほしい」とあいさつ。その後、高校生たちは手術着に着替え、電気メスで鶏肉を切る切開体験や、縫合体験など7種類の“手術”に取り組んだ。
 縫合体験では、皮膚の質感に似せた特製スポンジを、手術専用の針と糸を使って縫い合わせた。体験した藤島高の山田倫加さん(15)は「独特の結び方が難しく、20分で1針縫うのがやっとだった」、切開体験をした高志高の岡村文嗣さん(15)は「医師に憧れているが、人の命を救うのは大変なことだと実感した」と話した。【立野将弘】
医師(中央)の指導を受けながら縫合に挑戦する高校生たち=永平寺町松岡下合月の福井大医学部付属病院で
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【九大・阪大】うつの重症度に伴い増減する血液成分発見…血液検査で診断できる可能性

2016年12月21日 23時44分29秒 | 医療情報
【九大・阪大】うつの重症度に伴い増減する血液成分発見…血液検査で診断できる可能性
2016年12月19日 (月)配信読売新聞

 九州大と大阪大、国立精神・神経医療研究センターの共同研究グループは、うつ状態の患者の血液から、症状の度合いによって増減する成分を見つけたとする研究結果を発表した。
 血液検査で、症状の深刻さを客観的に診断できる可能性があるとしている。
 患者90人を対象に、血液に含まれる100種類以上の微量成分を測定。面接で評価した重症度との関連を調べた結果、症状が重くなるほど増減した成分は5種類あった。また、自殺願望や罪悪感など症状の違いによって、血液中に含まれる主な成分は異なっていた。
 九州大の加藤隆弘特任准教授(精神病態医学)は「実用化に向け、大規模な検証研究が必要だ」としている。
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重病の息子を楽に 思い詰めた母、口ふさぐ

2016年12月21日 23時40分48秒 | 医療情報
重病の息子を楽に 思い詰めた母、口ふさぐ
2016年12月19日 (月)配信共同通信社

 遺伝性の重病を患った三男(1)を殺そうとしたとして殺人未遂容疑で、仙台市の母親が宮城県警に逮捕されてから17日で1カ月がたった。「早く楽にしてあげたかった」と息子の将来を悲観。同じ病で次男を亡くしており、思い詰めた末に起きた事件だった。
 簡易鑑定の結果、責任能力に問題はないと判断された母親十倍佐知子(とべ・さちこ)容疑者(41)は8日、殺人未遂罪で起訴された。
 県警や関係者によると、三男は11月15日に体調を崩し、宮城県立こども病院に入院。被告も泊まり込みで看病した。17日午前8時20分ごろ、2人しかいない一般病棟の個室。被告は突如、横になっていた三男の口を両手でふさいだ。三男は心肺停止状態になり、被告自ら「死にました」とナースコール。医師や看護師が蘇生措置を施し、一命を取り留めた。
 被告は夫と長男(17)と三男の4人暮らし。約10年前、当時5歳の次男を三男と同じ病気で失った。せきやたんがひどく、たんは吸引器で取り除かなければならない。外を走るトラックの音にも敏感に反応し、夜中でも泣きだした。延命治療などを施さない限り、数年で死に至る病という。
 付きっきりで看病したものの次男は亡くなった。被告はショックで、うつ病を発症した。症状はゆっくりと回復。3~4年パート勤めをした後、三男を出産した。
 生後半年ほどで三男にも次男と同じ症状が現れた。病院に行っても「喉がまだ発達していないから」「気にしすぎ」と、たらい回しにされた。三男が1歳を過ぎたころ同じ病気と判明。「死ぬと分かっていて育てるのが一番つらい」。被告はそう漏らしていた。
 こども病院は東北で唯一の小児医療の専門機関で、重い病気を抱えた子どもが全国から集まる。子どもとその家族をサポートする成育支援局を設置。臨床心理士らが相談に乗る体制を整えていたのに、事件は起きた。
 東京都内で難病の子どもらを支える訪問看護師の越田紀代子(こしだ・きよこ)さん(52)は、自身の娘(25)にも複数の難病がある。「悩みながら子どもを育てた日々を思い出すと、被告を責められない」とした上で「相談を聞く立場の人は『どういう悩みがありますか』と踏み込んで尋ねるなど、患者側がより自然に話せる環境づくりが重要だ」と訴えた。
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お茶から睡眠導入剤検出 愛知、11人不調の介護施設

2016年12月21日 23時37分40秒 | 
お茶から睡眠導入剤検出 愛知、11人不調の介護施設
2016年12月19日 (月)配信共同通信社

 従業員11人が眠気やふらつきを訴えた介護施設「大田デイサービスセンタールピナ」(愛知県東海市)で、従業員用の休憩室で提供されたお茶から睡眠導入剤の成分が検出されていたことが17日、捜査関係者への取材で分かった。東海署は体調不良の原因が睡眠導入剤とみて、傷害容疑で調べる。
 同署や施設の説明によると、9日午後2時半ごろから従業員11人が相次いで不調を訴えた。いずれも回復している。
 お茶は施設内でまとめて作り、数カ所に分けて置き、自由に飲めるようにしている。休憩室以外でお茶を飲んで症状を訴えた人はなかったという。施設には睡眠導入剤は置いていない。
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女性の脳、妊娠で灰白質減少 子育てに有益な変化か 研究

2016年12月21日 13時03分11秒 | 医療情報
女性の脳、妊娠で灰白質減少 子育てに有益な変化か 研究
2016年12月20日 10:51 発信地:パリ/フランス
ヘルス

【12月20日 AFP】女性が妊娠すると、脳の一部の部位で長期間にわたって灰白質が顕著に減少するという研究論文が19日、英科学誌「ネイチャー・ニューロサイエンス(Nature Neuroscience)」に発表された。この変化は子どもを育てる上で有益だと考えられるという。

 脳の変化が少なくとも2年間続いたケースもあったが、それによって記憶などの精神機能が損なわれた様子は観察されなかったと研究チームは報告している。

 論文の共同執筆者、バルセロナ自治大学(Autonomous University of Barcelona、スペイン)のエリカ・バルバ・ムリェール(Erika Barba-Muller)氏は声明で、この変化は母親として必要になる機能に関連する脳の部位に関係があると述べた。

 妊娠による急激なホルモンの増加と身体的な変化は以前より知られており、研究もされているが、脳に対する妊娠の影響についてはほとんど解明されていなかった。論文は妊娠が女性の脳に長期間持続する変化を及ぼす初の証拠となるデータを提供するとしている。
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人間の一夫一婦制、理由は「真実の愛」でなく細菌 研究

2016年12月21日 12時57分29秒 | 
人間の一夫一婦制、理由は「真実の愛」でなく細菌 研究
2016年04月13日 10:12 発信地:パリ/フランス
科学・技術

人間の一夫一婦制、理由は「真実の愛」でなく細菌 研究

【4月13日 AFP】人間が一夫一婦制となり、大半の動物にとって自然な行為である、より多くの配偶関係を持つ「乱婚」を拒絶するようになった理由は何なのだろうか。道徳か、宗教か、それともおそらく愛だったのか──。
 12日に発表された研究論文によると、その答えは細菌だという。研究は、人間の祖先は、性感染症が引き起こした大混乱によって、同じ相手と一生添い遂げる方が賢明との結論に至ったとしている。
 カナダ人とドイツ人の研究チームは、先史時代の狩猟採集民が農耕を行うために定住するようになった後、集団で暮らす人々の中で性感染症が発生して広まった事態を考察した。
 野放し状態のままでは、性感染症はまん延し、個人の生殖能力と集団全体の繁殖率に悪影響を及ぼす恐れがある。そして、人口の減少により、性行動の見直しを余儀なくされ、その結果として社会的な道徳観が形成されることが考えられる。
 研究では、狩猟採集民の人口動態と、その集団の中で広まった可能性が高い性感染症についての数理モデルが用いられた。
 研究チームは、「規模が拡大した居住集団での性感染症による問題増大が、人間の配偶行動に社会的な強制による一夫一婦婚の出現にどのように影響したか」を示すためにこの数理モデルを使用した。
 研究によると、30人程度の小集団では、性感染症の流行が拡大する見込みはなく、大抵の場合、流行期間は短くなるという。
 流行リスクの低さは、初期人類と現生人類の両方で、小集団において一夫多妻制(男性が2人以上のパートナーを持つ)が多くみられる理由の説明となるかもしれない。

■「進化の謎」

 研究チームによると、社会的に強制された一夫一婦制を人間が取っていることは長年にわたり「進化の謎」と考えられていたという。

「多くのより大規模な人間社会が、一夫多妻制から、農耕と大規模な居住集団の出現を発端とする、社会的に強制された一夫一婦制に移行した」と論文は指摘する。

 この謎は、今回の研究で解明されるかもしれない。

 研究論文を執筆したカナダ・ウォータールー大学(University of Waterloo)のクリス・バウフ(Chris Bauch)氏はAFPの取材に、病気のまん延などの要因を内在する、人間を取り巻く自然環境が「社会規範と、特に人間の集団主義的な判断力の発達に強い影響を及ぼす可能性がある」ことが、今回の研究で明らかになったと語った。

「だが、性感染症の問題が解決したとしても、将来的に結婚の形態が姿を消す、一夫多妻制が復活する、などと憶測するのは時期尚早だ」とバウフ氏は付け加えている。

 今回の研究は、英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズ(Nature Communications)で発表された。(c)AFP/Mariëtte Le Roux
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消去画像を特殊技術で復元…決め手に 島根

2016年12月21日 12時52分27秒 | 
消去画像を特殊技術で復元…決め手に 島根

日本テレビ系(NNN) 12/21(水) 6:21配信
 7年前、島根県の女子大学生が殺害された事件で、容疑者を特定する決め手となった画像データは、消去されていたものを特殊な技術で復元させていたことが分かった。

 事件直後に交通事故死した矢野富栄容疑者(当時33)は20日、容疑者死亡のまま、殺人、死体損壊、死体遺棄の疑いで書類送検された。

 捜査本部によると、矢野容疑者は2009年10月、島根・浜田市の女子大学生、平岡都さん(当時19)を窒息死させ、遺体を損壊したうえで広島県の山の中に遺棄した疑いが持たれている。

 容疑者特定の決め手になったのは、今年の秋、矢野容疑者の関係先から押収されたデジタルカメラとUSBメモリーだった。画像データは消去されていたが、特殊な技術で復元させたところ、遺体や包丁などが写った画像が57枚見つかったという。

 平岡さんの遺族は「言葉では表現できない怒り、悲しみ、憎しみ、苦しみをぶつける先がありません。都の全ての夢を奪った犯人を許せません」というコメントを発表している。
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脳卒中、心臓病死を5%減、学会が5カ年計画

2016年12月21日 12時46分03秒 | 医療情報
脳卒中、心臓病死を5%減、学会が5カ年計画
禁煙、減塩で健康長生き
共同通信社2016年12月19日 (月)配信 循環器疾患脳神経外科疾患その他

 日本人の死因の上位にある脳卒中と心臓病による死亡数を5年間に5%減らし、健康に老後を過ごす「健康寿命」を延ばすことを目指した5カ年計画を日本脳卒中学会と日本循環器学会が16日、発表した。高血圧や肥満などの生活習慣病と大きく関連するため、禁煙や減塩、節酒などの生活改善の目標値を掲げた。
 心不全や心筋梗塞などの心臓病は日本人の死因の2位で脳卒中は4位。患者の多くは動脈硬化をもとに発症し、発症直後の死亡率が高いなどの共通点がある。
 計画は、発症直後に適切に対応するため、患者の救急搬送を受け入れ、専門の医師がいる「1次センター」の整備が必要とした。
 生活習慣病やメタボリック症候群に適切に対応すれば、発症や病気の進行を抑えられると指摘。喫煙率を今の約18%から15%に下げ、公共の場での受動喫煙を完全になくすことを提唱した。多量に飲酒する人を10%減らすほか、1日の食塩の摂取を2グラム減らし、1日の平均歩数を今より千歩増やすなどの目標値を示した。
 脳卒中と心臓病は再発を繰り返すため、両学会は、予防だけでなく、発症から介護まで切れ目のない医療体制をつくる必要があると訴えた。
 日本脳卒中学会の鈴木則宏(すずき・のりひろ)理事長は「心臓病や脳卒中の対策を進める基本法の制定を目指しており、その裏付けとしたい」と述べた。
 ※脳卒中と心臓病
 脳卒中は65歳以上が寝たきりとなる原因の1位。脳卒中と心臓病を合わせると、高齢者の介護が必要になる原因の4分の1を占める。多くの患者は血管が詰まるなど、生活習慣病が進展して発症。入退院を繰り返し悪化するために、患者や家族の生活に大きな負担となる。日本循環器学会によると、脳卒中と心臓病には全医療費の20%が費やされ、がんの1・5倍かかっている。脳卒中と心臓病の死亡数は、死因の1位のがんとほぼ同じで、75歳以上ではがんを上回る。
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