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偽造薬はビタミン剤・漢方薬 別の肝炎薬や本物も混在 厚労省発表

2017年02月03日 00時05分16秒 | 行政
偽造薬はビタミン剤・漢方薬 別の肝炎薬や本物も混在 厚労省発表
2017年2月2日 (木)配信朝日新聞

 高額なC型肝炎治療薬「ハーボニー配合錠」の偽造品が奈良県と東京都で見つかった問題で、厚生労働省は1日、一部の中身を分析した結果、市販されているビタミン剤や漢方薬などだったと発表した。別のC型肝炎治療薬「ソバルディ」や、本物のハーボニーが混在するものもあった。錠剤の入ったボトルはいずれも正規品で、何者かが中身を入れ替えた可能性があり、警視庁が関係者から事情を聴いている。
 厚労省は東京都や奈良県などと連携し、偽造品の流通ルートをほぼ特定、東京都内の卸売業者から新たにボトル1本が発見され、偽造品は計15本となった。患者が偽造品を服用したケースはなかったと確認した。
 偽造品の中身は計6本分を分析した。「関西メディコ」(奈良県)が運営する薬局チェーン3店で見つかった偽造品5本は製造元のギリアド・サイエンシズなどが調べたところ、2本はビタミン剤だった。残り3本はソバルディや、ソバルディに風邪の漢方薬「小青竜湯(しょうせいりゅうとう)」や本物のハーボニーが混在したものだった。都内の卸売業者で見つかった10本のうち都が分析した1本はビタミン剤だった。
 ハーボニーの薬価は1錠約5万5千円、ソバルディは約4万2千円。いずれも1日1錠を12週間、服用する。公費助成の対象で、患者の自己負担は原則月1万円、所得によって最大で月2万円となっている。
 厚労省によると、見つかった偽造品15本はいずれも、都内の卸売業者が個人から仕入れたとみられる。複数の卸売業者を介し、1本は患者に届いていた。
 最初に仕入れた卸売業者は昨年11月17日に1本、12月26日に4本、それ以外の10本は年明け以降に購入したとみられる。いずれも外箱や添付文書のない状態だったという。


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