再発防止、悩む千葉大 「男性優位の意識」指摘も
2017年2月1日 (水)配信共同通信社
女性乱暴事件で31日の初公判を迎えた医学部生が所属する千葉大。昨年も女子中学生を誘拐したなどとして別の学生が逮捕されており、倫理教育を徹底する考えだが、内部からは「再発防止策には不十分」と批判もあり、頭を悩ませている。学生らの"男性優位の意識"を指摘する声も上がっている。
昨年3月、千葉大工学部の学生が埼玉県の少女を誘拐し、2年にわたり監禁したとされる事件が発覚。大学は事件後「学生に節度のある行動を取るよう指導した」としていたが、わずか半年後に今回の事件が起きた。
これを受けて2016年11月、再発防止策として学生に法令順守を含めた倫理教育の徹底を図ることを決定。医学部や千葉大病院の学生や教職員に飲酒を伴う懇親会を自粛するよう求めた。
だが、ある教授は「中途半端な倫理教育や飲み会の自粛に意味はない。大学もどうすればいいのか分からなくなっている」と指摘する。
「千葉性暴力被害支援センターちさと」(千葉市)の大川玲子(おおかわ・れいこ)理事長は「男性が女性より優位に立っているという意識が二つの事件の背景にある。千葉大は、性犯罪が人権侵害だというメッセージを学内外に発信することが必要だ」と話した。
2017年2月1日 (水)配信共同通信社
女性乱暴事件で31日の初公判を迎えた医学部生が所属する千葉大。昨年も女子中学生を誘拐したなどとして別の学生が逮捕されており、倫理教育を徹底する考えだが、内部からは「再発防止策には不十分」と批判もあり、頭を悩ませている。学生らの"男性優位の意識"を指摘する声も上がっている。
昨年3月、千葉大工学部の学生が埼玉県の少女を誘拐し、2年にわたり監禁したとされる事件が発覚。大学は事件後「学生に節度のある行動を取るよう指導した」としていたが、わずか半年後に今回の事件が起きた。
これを受けて2016年11月、再発防止策として学生に法令順守を含めた倫理教育の徹底を図ることを決定。医学部や千葉大病院の学生や教職員に飲酒を伴う懇親会を自粛するよう求めた。
だが、ある教授は「中途半端な倫理教育や飲み会の自粛に意味はない。大学もどうすればいいのか分からなくなっている」と指摘する。
「千葉性暴力被害支援センターちさと」(千葉市)の大川玲子(おおかわ・れいこ)理事長は「男性が女性より優位に立っているという意識が二つの事件の背景にある。千葉大は、性犯罪が人権侵害だというメッセージを学内外に発信することが必要だ」と話した。